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140406
チャンネル桜日本よ今闘論倒論討論
「アメリカはどうなっているか」
出席者
片桐勇治
田村秀男
西尾幹二
馬渕睦夫
三橋貴明
渡邉哲也
水島聡

・ アメリカは今立ち止まっている。
今までアメリカは内向きと外向きの時代があった。
今は内向きになっている。

・アメリカは経済モデルを製造業から金融業へ転換した。
だが、金融バブルで米金融主導型経済モデルは破綻した。
金融主導型モデル、借金主導型モデルは最早修復できない。
といって、他の経済モデルは無い。
市場をなだめながら、やっている。
中国は今後も重要な経済的パートナーと見ている。

・アメリカの正体は変わってきてる。
世界をグローバル化しようとしている点で、アメリカは左翼だ。
それに対してナショナリズムを守ろうとしている右翼的勢力がある図式だ。
ロシアは典型的な対抗勢力だ。
ウクライナはロシアの天然資源を奪おうとするアメリカ資本の行動が
起こしたものだ。
単純な図式で言えば、アメリカが左翼でロシアが右翼。
世界はグローバル化ナショナリズムの対立軸と理解出来る。

・アメリカが今度軍事転用可能なプルトニウム300キロを回収した。
日本はこれで「いつでも核武装ができる」立場を失った。
おそらく裏で中国と結託しているだろうが、
アメリカも日本の核武装を恐れているのだろう。

キッシンジャー周恩来会談以来米中は日本を抑え込もうとしてきた。
核兵器保有や経済力の拡大を米中が抑え込もうとしている。
今に始まったことでは無い。
これからもこの流れは続くだろう。
特に昨年以来アメリカと中国による日本叩きが顕在化してきた。
キッシンジャーグループとその背後の勢力があり、
それを認識スべきだ。
ナショナリストはすべて危険視されている。

・東西冷戦という言葉がよみがえってきた。
グローバリズム金融経済はリーマンショックで破綻した。
そこでナショナリズムに戻ろうとしているのが今の世界。
金融破綻ではっきりしたのがトリクルダウン理論は通用しないということだ。
新自由主義の基本はトリクルダウン理論だがそれが破綻した。
そうすると社会主義的な政策が戻ってくる。
今はそういうレジームチェンジの時代になっている。

・ 1800年末から1900年初めにかけてヨーロッパ大陸から
アメリカ大陸に5,000万人の人間が移動した。
現在よりもグローバルな社会だった。
そういう自由な移動の時代は強い覇権国家があって初めて可能なのだ。
当時の覇権国家はイギリスだった。
グローバリズムは国境を越える自由や資本移動の自由があったが、
その自由は覇権国家の存在が支えていた。
グローバリズムの自由は覇権国家が必要だ。
覇権国家はアメリカに移動し、アメリカがグローバリズム支えてきた。
10年前ならシリアやロシアの動きに対して軍隊を出していた。
今は第一次世界大戦の頃と似ていて覇権国家の力が弱まり、
グローバリズムが衰退し、ナショナリズムすなわち、国民経済的なものが、
広まってくる時代の転換にある。
これから混乱の世の中になっていくだろう。

中国共産党グローバリズム
だ。
彼らは中国人民のことは何も考えていない。
グローバル資本家と同じ立場だ。
中国人民からカネを吸い上げ、外国に移し、自分も逃げようとしている。
中国とロシアは別物だ。
日本はロシアのプーチンを真似するべきだ。


グローバル化というのは聞こえはいいが実際はアメリカ化だ。

グローバリズムのビジネスモデルは限界に向かっている。
これからナショナリズムに向かっていくが、それを許さない勢力がいる。
彼らは世界で動乱を起こして儲けようとするだろう。
日本は天皇を頂く国だから自ずと方向ははっきりしている。
ヨーロッパも同じ考えで行くだろう。

・戦後史を考えると日本はアメリカに密かに反抗してきた。
ただし、全部アメリカの基準で抑え込まれてきた。
中国とアメリカはグローバリズムで共通している。
日本の保守は反共産党で戦ってきた。
しかし、共産党中国をアメリカが認めるようになった。
そこで、アメリカ追従できた保守は非常に不安になっているのが現状だ。

グローバリズムとは国家国境がないという事。
グローバル投資家というのは国籍がないということ。
名目上国籍はあるが、儲かりさえすれば何処にでも行ってしまうという意味で国籍がない。
アメリカのグローバル投資家はアメリカ国民と対立している。
中国の赤い貴族は中国人民と対立している。
実際には米中結託でなく、
アメリカのグローバル資本家と中国共産党貴族が結託しているのだ。
そこを切り分けないと分かりにくくなる。
国の概念を持たない金融資本家たちが両方の国で結託している。
アメリカは1人一票の国だ。
政治家は金融業界をたたくと票になるから必ずしも資本家と同じにならない。
人民と指導者層の対立がある。
中国は共産主義国家では無い。
単なる独裁国家だ。
1部の人が大量のお金を民衆から吸い取ってしまうシステムだ。

・アメリカは資本家が政治家に金を出し、
ロビイストを使って民主主義を押さえ込む。
そういうシステムだ。
アメリカは議会制民主主義でなく資本主義制民主主義だ。

・加えてメディアを握っている。

・アメリカは二面性を持っている。
ケンタッキーホームのようなファミリーで生きていく健全な人々もいる。
内向きの面外向きの面がある。
金融資本家は世界で金儲けし、世界を全部一律のマーケットにしたい。
日本は天皇を戴く内向きの国だ。
だからキッシンジャーから見たら憎悪すべき国だろう。
団結して技術力を持っているから、彼らからすればこんな不気味で怖い国は無いだろう。

・日本によく似ているのが欧州だがユーロでつまずいている。
欧州は分離する方向に行くのではないか。

・ロシアは内向きの国として典型的なもので拡張しようとは思っていない。
しかし、自分の国は守りたいと思っているのだろう。
プーチンを見習えというのはその通りだ。
プーチンは拡張主義者では無い。
プーチンウクライナの分裂を防いだ。
ウクライナ人とロシア人が共存してたのをネオナチと言われる極右が
両者の分裂を狙ったのだが、それを防ごうとしたのだ。
アメリカは極右を応援したが、実はアメリカは世界で紛争を起こそうとしている。

・これからアメリカは安倍つぶしに走るだろう。
最高権力を一旦失って復活したのはプーチンと安倍しか居ない。
ソチの冬季オリンピックにトルコのエルドアン首相が来た。
彼も一度牢屋に入ったりしている。
これらの地域覇権を容認しないというのがアメリカの方針だ。
明らかにウクライナ政変にはアメリカの情報機関の介入があった。
そもそもウクライナ問題はクリントン政権の東方拡大政策が原因だと米TVが言っている。

・問題はアメリカが中途半端はなことだ。
昔は軍隊を出してでも貫徹させたがそれができなくなった。
超大国の幻想にまだとらわれている。

・アメリカはシリアとクリミアで二度も軍事介入ができない、
という事を世界に示した。

・アメリカはウクライナの極右勢力を応援したのが失敗だ。

ウクライナは中国の関与が非常に大きい。
ウクライナと中国は友好条約を結んでいる。
カザフスタンやバルト3国にプーチンが侵攻すると言われているが、
そんな余裕はプーチンにない。
プーチンは逆に追い詰められている。

・クリミアはロシアにとってのキューバ危機だ。

ウクライナは経済危機が起きており、EUに相談して断られ、
ロシアが救済しようとしていた。
その救済に欧米が腹を立てて介入した、というのだがどう考えてもおかしい。

・アメリカは変なことはやるが、中途半端に終っている。
この変な行動は日本の安倍内閣にも行われており、安倍政権は相当危機感は持っているようだ。

一時間目終了。