フィンランド
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ぼやきくっくり
■4/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
書き起こし
(引用開始)
(前略)
「はい、フィランドに行きまして…
で、フィンランドは、ロシア、ソ連と、国境接していて、何度も何度もソ連、ロシアに侵略された国で、
実はロシア情報が世界で一番集まってる国なんです」
「日本でほとんど知られてないですけどね…
ヨーロッパで、日本と同じように戦争に負けたのはドイツだけじゃなくて、たくさんあって、
このフィンランドも、日本とともに戦って、負けた、実は敗戦国なんです」
「日本はアメリカに負けましたが、フィンランドはソ連に負けた。ところが、ソ連に占領もされてない。
ずっと自由と独立を守ってきた。どうしてそれができるのかと、いうのを、
いま日本がそれをやらなきゃいけない、時期だから行きました。
なぜかというと、さっきのヘーゲル国防長官は頑張ったけど
(コーナー前のストレートニュースで報道があった=米国防長官、中国国防相らと会談
尖閣問題などで厳しいやりとり)、オバマ大統領も違いますよと言った通り、
アメリカは世界から退(ひ)こうとしてる。日本が自前でやらなきゃいけない。
そのためには、キーワードは、これです(フリップ出す)」
「『脱・敗戦国』」
「同じ敗戦国だった、フィンランドという小さな国が、なぜ脱・敗戦国を、実現できていて、
なぜこの大きな強い国の日本が、70年かかってもできてないのか。
それを学びたいと思って出かけてまいりました」
***(中略)
で、フィンランドは、この強烈なロシアっていう存在、
そして、実は北欧の中で一番強国ってイメージもある、イメージですどね、
スウェーデンに挟まれて、双方からずっと侵略されてきたわけです。
で、その、侵略されてきたのに、えー、フィンランドが独立と自由を守れた。
それはあとでもう一度お話ししますが、この地図だけで、とりあえず言っておきたいのはですね、
これ、北欧諸国は上手に『ふり』をしてきたんですよ。冷戦の時代に。
ノルウェーは、アメリカとの同盟国の国のふり。でも、ガンガンに捕鯨やってますよね。
だからアメリカのことを全然聞くわけじゃない。
このあたりは、まあ、アメリカ寄りの中立国のふり。そしてフィンランドは、
ソ連寄りの中立国のふりをしてきたんですね。で、これを、ノルディックバランス。
スキーの種目でノルディックってありますが、要するに、北欧風のバランス、
これで冷戦を乗り切ってきたんですね。ところが、それだけでは、現代はすんでなくてですね。
えー、と言いますのは、ここにエストニア、ラトビア、リトアニアって、
これバルト三国って言いますけど、これ、まあソ連と非常に長い戦いの歴史があって、
その、今、独立してるんですね。で、独立してるんですが、この、えー、フィンランドが今、
何を考えてるかというとですね、この、バルト三国よりも、自分たちが危ないと思ってるんですよ」
「つまり、ロシアがひょっとして、まさかと思うでしょうが、プーチン大統領のもとで、
フィンランドにまた攻めてくると、いうのを実は心配してます。はい、出して下さい」
「フィンランドで密かに懸念されているのが、新帝国主義のロシアによる、フィンランド侵攻」
「はい。ここに密かにと書きましたが、僕も現地に行って、現地の人から初めて聞きました。
事前に聞いてた日本での情報では、そんな話はまさかなかった。そんなの過去の話。
いや、過去の話じゃない、現地に行ってみるとなぜフィンランドの人たちが、
真面目に心配してるかというと、ここにちょうどクリミアが出てますけれど、
クリミアはもう取りましたね。で、さっき言った通り、ウクライナのこの東半分に、
またロシアが、力を行使してるというので今、心配されてる。
で、実はウクライナとこのあたり(バルト三国)って、思ったより近いでしょ(一同同意)。
で、近いからエストニア、ラトビア、リトアニア、これ全部ちっちゃい国ですから、
どうしてるかというと、NATOに入ってるわけです。NATOっていうのは、北大西洋条約機構、
つまり、NATO軍、ヨーロッパの連合軍に見えますが、実質アメリカ軍です。
指揮、指揮権を持ってるのは、実質的にはアメリカ軍で、要するに米軍がここにドンといて、
ヨーロッパの軍事力、ここにいるから、ここ(バルト三国)には手を出せない。
そうするとロシアが広がっていこうとする、
これを、新帝国主義ってちょっと嫌な言い方ですけど、
まあいちおうこういう言い方はもう世界で使われ始めました。
で、その新帝国主義は今後もプーチン大統領の強いリーダーシップで続くんであれば、
実はフィンランドに来るんじゃないかってことを、真面目に心配してるわけですね。
で、ここで私たちはもうひとつ、日本の参考にしたいのはですね、
これフィンランドって国は、これ面積はちょうど日本の全土ぐらいです。
日本とほぼ同じ。ところが人口は、兵庫県1県です。えー、500数十万人」
「ね。で、日本を考えて下さい。僕らの祖国の日本を。この、決して小さくないんですよ、
日本の領土ってだから。ね。学校では小さい小さいと教わったけど、
それは中国を横で見るからなんですよ。ヨーロッパに置いてもそう小さくない。
その日本には、1億2800万人の人口があって、そしてフィンランドはたった500数十万人ですね。
しかし、日本の自衛隊は、今、実質、22万人です。22万しかいない。警察官でも25万しかいない。
フィンランドは、表向きの兵力は、2万2000人だけど、本当は、
いつでも戦える予備役っていうものを含めると、35万人兵隊がいるんですよ」
「ええ。つまり、兵庫県の人口しかないのに、ね、日本の自衛隊よりも10数万多いわけですね。
それどうしてかというと、実は、国民皆兵なんです。皆兵、みな兵士。国民皆兵っていうのは、
このスイスでよく知られてるけど、ほんとはフィンランドも国民皆兵であって、そして現地の人、
それから日本の外交官にも会って聞いたら、自分の国は、自分たちで男も女も関係なく、
だから徴兵制ですが、男も女も関係なく、自分たちの務めを果たさなきゃいけないって意識が、
やっぱりずっと侵されてきたから、強烈にあって、フィンランドは平和を愛する国ですが、
これに反対する人はただの一人もいないんですと、いう話を聞いたわけですね。
但しこれは、日本に徴兵制入れろって話では全くありません。日本はプロフェッショナルな、
軍事力が必要なんで、それは徴兵制では無理です。志願制を続けるんですが、
気持ちの問題として、その、特にフィンランドは女性を活用してて、
さっきの小保方晴子さんの会見見てると、全く違うなって思うんですよ。
男女関係なく、一人の国民として務めを果たすって意識が、すごくある。
まずそれを僕らは考えるべきだと思うんですが、その上で、フィンランド、
あまり日本では知られてないけど、…
***(中略)
どうして敗戦国なのに、日本とフィンランドはこんなに運命が変わったのか。」
「日本がフィンランドから学ぶこと。『脱・敗戦国』のために…」
「はい。この東京裁判というものが敗戦後の日本を、70年近くに渡ってずっと縛ってるのはご存知の通りですね。
裁判やる前にはなかった罪まで、裁判の時に急に作られて、
こういうのを事後裁判といって絶対やっちゃいけないこと、それを堂々とやられてしまって、
そしてA級B級C級って変な名前を付けられた戦犯が生まれて、
それが今の靖國問題にもずーっとつながってしまってるんですよね
「ところがフィンランドは、つまりアメリカ、いや、日本はアメリカに負けました。
連合国って言ってるけど実質的に負けたのはアメリカに負けた。
そしてフィンランドも連合国に負けたけど、実質的には、ソ連に負けた。
負けたソ連の目の前で何やったかというと、東京裁判やらずに、自分でやったんですよ」
「つまり、フィンランドの法律だけに基づいて、裁判官は全員フィンランド人。
そして自らの大統領や首相に、懲役刑を科して、東京裁判じゃなくて、
あるいはドイツのニュルンベルグ裁判じゃなくて、自分で、戦争責任を全部処理したから、
さすがのソ連も手を出すことができなくて、そしてソ連に占領もされなくて、
だから何ができたかというと2番です」
「自らの憲法を守った」
「はい。これ見ていただくと、ちょっと歴史の話ですけど、
1917年にロシア革命っていうのが起きましたね。
その混乱を利用してフィンランドは独立をいったん果たした。フィンランド共和国。
そして憲法を作りました。すぐに憲法を作った。1919年ですよ。
それをずーーーっと守り通して、ソ連がこけるのを待って待って待ってずーっと耐えて、
「フィンランドがEUに加盟して、今までソ連と仲良くしてたのは見せかけで、
本当は西ヨーロッパ側なんですってことをはっきりさせて、
そのあとに初めての憲法改正をやったんです」
「つまり、東京裁判はすでに行われたので、それなかったことにはできません。
なかったことにしろっていう一部の意見には僕は反対ですけれども、しかし東京裁判ということが、
実は、敗戦国だからといってやらなきゃいけないことではなかったと、
いうことに立ち返るためにも、私たち普通の国民が観光ついででいいですからフィンランドに行って、
色んな人と話するのが大事だと思います。
***(後略)
(引用終了)
(私のコメント)
先日も書いたが、
「戦前が間違っていて、戦後が正しい」というアメリカの洗脳教育で今までやってきたのだが、
それが段々疑問に思われるようになった。
そこで、「戦前が正しく、戦後がも違っている」という意見も洗脳教育を打ち破って出るようになった。
マスゴミは戦後洗脳教育期間として出発したから必死になってそれを抑えようとしている。
しかし、それとは別に「戦前も戦後も間違っている、又はどちらも正しい」というような考えをすべき
時代が来たようだ。
上記ブログにある通り、憲法改正と東京裁判史観の見直しは今後さけて通れないだろう。
戦前と戦後を分けて別々に考えるのでなく、一貫した流れの中で、個々に間違っているものと、
正しいものと分けて考える、と言う作業が必要だろう。
この2つはアメリカの植民地統治の枠組みという隠れた帰納があるから見直しの作業は、
アメリカと戦うことになる。
大東亜戦争が再開されるようなものだから相当困難だろうけれど、遅かれ早かれ、
いつかはやらなければならない宿命だ。
フィンランドがソ連崩壊まで待ったように日本もアメリカ衰退を待たなければならない。
近い将来その時が訪れうるだろう。
(私のコメント終)