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zakzak夕刊フジ

(見出し)
中国共産党vsウイグル独立勢力、全面戦争突入か 弾圧政策が完全に裏目
(引用開始)

中国新疆ウイグル自治区ウルムチ駅で80人超が死傷した爆発事件で、
捜査当局は2日までに、実行犯は2人で、爆発物を身に着け「自爆テロ」を実行し、死亡したと明らかにした。
習近平国家主席率いる中国共産党と、半世紀以上も弾圧されてきたウイグル族の全面戦争に突入するのか。
識者らは「これまでとは次元が違う」
中国共産党vsイスラム教徒の戦いに発展する可能性もある」と分析している。

 

***(中略)

2013年3月に発足した習政権は、少数民族に対して高圧的な政策を実施し、
ウイグル独立勢力の動きを力で封じることを目指してきた。

 だが、ウイグル族は、ウイグル語の使用制限や、宗教(イスラム教のスンニ派)の自由への制限、
漢民族の流入、雇用差別などに反発。新たな暴力事件が次々と発生しており、
習政権の手法は完全に裏目に出ている。
今回のテロ事件をどう見るべきか。

 国際情勢に詳しい独立総合研究所社長の青山繁晴氏は
「これまでのウイグル関連のテロとは様相を異にしている。
1949年の中国建国以来初めて、体制を標的としたテロだ。
世界に対して、中国の少数民族政策がうまくいっておらず、弾圧や拷問があることを知らせた。
人民解放軍や武装警察がテロを押さえ込める実力がないことも明らかになった」と分析する。

 中国事情に精通する元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏も「駅前での爆弾テロとは、
これまでとは次元が違う。
注目されるのは爆発物の入手先だ。
人民解放軍から流れた可能性もあるが、外国からの援助もあり得る」といい、こう続ける。

 「世界のイスラム教徒は、同胞であるウイグル族中国共産党から弾圧を受けていることを問題視している。
ネット上にはスンニ派による『敵は中国だ』という書き込みもみられる。
アフガニスタンタリバンや、国際テロ組織アルカーイダもスンニ派であり、
ウイグル族がこのあたりと連携していれば、大変な話だ」
2013年3月に発足した習政権は、少数民族に対して高圧的な政策を実施し、
ウイグル独立勢力の動きを力で封じることを目指してきた。

 だが、ウイグル族は、ウイグル語の使用制限や、宗教(イスラム教のスンニ派)の自由への制限、
漢民族の流入、雇用差別などに反発。新たな暴力事件が次々と発生しており、
習政権の手法は完全に裏目に出ている。今回のテロ事件をどう見るべきか。


***(中略)

貧富の格差や官僚腐敗、環境悪化、共産党独裁への中国人民の怨嗟(えんさ)が鬱積するなか、
ウイグルでの自爆テロは中国をさらなる混乱に引き込むのか。習政権はどう対応すべきか。

 前出の青山氏は「問題を解決するには、習政権が少数民族に『広範な自治』や『宗教の自由』を認めるなど、
政策の大転換が必要だが、可能性は小さい。
習体制が続く限り抜け道はなく、泥沼化するだろう。経済不況も重なり、
ウイグルが政権を揺るがす超ド級の問題になった」と語っている。

(引用終了)

(私のコメント)

この事件は非常に大きな事件なのだが日本のマスゴミは相変わらず報道しようとしない。
韓国のバカバカしい事故の話ばかりだ。
この事件を分析するブログがあるが、それによるとシナ政府が発表をしている事実関係とだいぶ違うようだ。
政府発表では2人のテロリストが爆弾を体に巻いて自爆したような発表になっているが、
現場写真を見ると大分様相が違う。
銃を乱射した後もあるし、早い段階で軍隊が出動して銃撃戦をやっているような気配だ。
大紀元」というアンチシナの団体が、
「シナ政府が発表したものは全部デタラメだ。
実はシナ共産党の内部抗争がテロとなって現れたもので、
習近平政権の汚職撲滅運動で追い詰められた江沢民一派が起こしたものだ。」
と言っているが、これが真相に近いのではないか。
もちろんこれは単なる推測なので今後の展開を見極めないと判断できない。
いずれにしろ中国社会は経済的な問題とは別に政治的な動乱時代に入ったと言える。
倉山満著「ウソだらけの日中近現代史」にシナの歴史は繰り返しだ、
と次のようなパターンを示している。

新王朝成立→功臣の粛清→対外侵略戦争を起こす→捏造歴史書を作成する→
閨閥や官僚などの皇帝側近の跳梁→農民反乱の全国化→地方軍閥の中央侵入→
地方軍閥の新王朝設立(最初に戻る)

このパターンが中国何千年の歴史で繰り返されている。
シナ共産党は権力を握ってから70年くらい経っているが、
このパターンを当てはめてみるといまどの辺に来ているかがわかる。
上記のウイグル族のテロは「農民反乱の全国化」の手前あたりだろう。
農民反乱を鎮圧するために地方軍閥が強大化していく。
それに反比例して中央の政府が弱まってくる。
ある時点を超えると群雄割拠のような状態になり、中央政府の手に負えなくなる。
こうして新王朝は成立するわけだが、もちろん今日明日というものでない。
短くても数十年先のことになるだろう。
日本は支那に取り込まれないように独立自尊で頑張っていれば、
いずれシナは地方軍閥によって弱体化するのではないか。
もちろんシナ共産党はそのことをよく知っているから、
どんなことをしてでも絶対中央集権を守り抜こうとするだろう。
そうすると治安維持のために軍隊や公安警察に金をつぎこまなければならなくなる。
こうして悪循環が泥沼化して上記のパターンが繰り返されるのだろう。
こういう点から見てもこの事件は今後も注意して見ていかねばならないだろう。


(私のコメント終)