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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(香港はアンブレラ革命へ)
(見出し)
「「チューリップ革命」「アラブの春」、そして香港は「雨傘レボルーション」 
 中国のお祭り「国慶節」をぶちこわした香港の民主化要求学生運動

(引用開始)
 中国共産党のメンツをずたずたに切り裂く結果となった。中環(セントラル地区)の占拠に十数万人が参加し、香港金融街が麻痺、不良債権露呈におびえる銀行団と青ざめる北京。世界のメディアは「雨傘革命」と命名した。
 オバマ大統領は支持声明を発表、なんと台湾の馬英九も学生支持のメッセージを出した。

 香港学生らによるセントラル地区座り込みは、隣町のワンチャイ地区からコーズウェイベイへ、九龍半島では旺角(モンコク)へと広がった。

 香港のすべての繁華街が交通麻痺常態に陥り、学生への食料、衣料品、カンパが山積み。付近の宝飾店はシャッターを下ろした。暴動になれば、最初に狙われるのは宝飾品、金銀をあつかう店である。
 前夜祭的な集会だけでも数十万人が集まった。銀行の一部機能が麻痺し、国際業務が停滞した。国慶節前夜の花火大会は中止された。
 香港の株式はおおきく下落し、太子党が香港で運営するファンドも動きが取れない。世界のマスコミは香港に集中し、北京の動きはゴミ記事のように小さく扱った。

 北京は大あわてでネット議論を遮断し、習近平は「一国両制度」は堅持すると発表したが、これで当面、香港に駐屯する人民解放軍の投入は難しくなった。香港の「雨傘レボルーション」は長期化する様相を見せている。


(引用終了)

(私のコメント)

香港問題のきっかけは今年8月のシナ政府の通達だった。
次回2017年の行政長官選挙が自由選挙でないことがはっきりしたからだ。
またシナ政府の要人が「香港に与えられた自治とは行政事務だけだ」と発言したのが火に油を注いだ。
英国から香港が返還されたとき、当分自由選挙は行われないが2017年選挙では行われるというのが、了解事項だった。
この香港の混乱は非常に大きな影響を中国のみならず世界中に及ぼすだろう。
なぜなら中国の金融、輸出入為替業務は香港を通じて行われているからだ。
香港の人はそれをよく知っているから金融関係の集中するセンター街を占拠しようとしている。
今のところまだ表に出ていないが対応を誤ると独立運動が表に出てくるだろう。
香港の人はシナ本土の人々をマナーが悪いので非常に嫌っている。
英国の100年にわたる統治は独特の文化を香港の人々に与え育成した。
この文化の違いは非常に大きい。

スコットランドウクライナ
などの住民投票による独立騒ぎを皆よく知っている。

これに対してシナ政府は軍隊による弾圧しか出来ないのではないか。
そもそもシナ政府は暴力とテロによって政権を握ったヤクザ集団だ。
だから当分の間は我慢するだろうが最終的には軍隊を使うしかないだろう。
そうすると世界中が非難することになりますます収拾できなくなる。
いよいよ世界は天下大乱の秋(とき)来る、気配だ。

 

(私のコメント終)