1504-10-662-4/16メルマガブログ転送7回読書勉強法7

本の紹介
「東大首席弁護士7回読む勉強法」

著者は山口真由さんという女性。
2006年3月に東大法学部を主席卒業、在学中に司法試験と公務員試験に合格、財務省に就職した。
勉強のチャンピオンだ。
その目玉の勉強法とはテキストとなる本を7回読む、というやりかただ。
我々凡人にも参考になるだろう。


本の目次
・はじめに

第一章「頭がいい人がしていること」


第二章私の勉強ヒストリー1


第三章私の勉強ヒストリー2


第四章誰でもできる「七回読み勉強法」とは

(今回はここから紹介)

第五章努力とやる気を持続させるメンタルコントロール


第六章なぜ学ぶ、何を目指す、自分と向き合うと見えるもの

 

(要約引用開始)

**

第一章まとめ

*勉強は楽しいものではない。楽しくないからこそ勉強法と工夫が必要だ。
頭の良い人になれる最良の手段は勉強法を身に付け、それを繰り返す。
勉強は苦痛を伴うが、スポーツと同じで、達成感と成功体験の積み重ねが苦痛を乗り越える元になる。

*目的目標には「根拠なき自信」が不可欠。
自分に自信を持つためには、失敗した時の対応が重要だ。
失敗した時のダメージコントロールをしっかりやってポジティブシンキングにもっていく。
失敗したときは「私って駄目な人間」というような、本質的な価値を下げるかのような考え方は一切しない。
マクロ的に本質的な自分については自信を持ち、ミクロ的に具体的事例は安易に自信を持たず慎重にかんがえる。
ただし、「履き違えた自信」「傲慢な自信」はよくない。

第二章私の勉強ヒストリー1
第三章私の勉強ヒストリー2

(この部分は著者の生い立ちからの経歴なので簡単に)

 

著者が項目の最後にポイントとして挙げているものを列記する。

1.勉強するにはモチベーションが必要だ。
自分より少し上の到達可能なライバルを設定して追いかけると良いモチベーションになる。

2.人生は辛いことがあるから楽しいので、苦もなく楽もない「ぬるま湯」人生なんてつまらない。

3.息抜きや友人との付き合いは基準を設けて行い、罪悪感を持たないようにする。
何となくサボるのは却って気が休まらないからメリハリ付けて休む。

4.勉強hは「目的合理的」に行動する。
「目的合理的」とはマックス・ヴェーバーが提唱した概念で、ある目的を目指して最適な手段をとること。
これと対局にあるのが「価値合理性」結果がどうあろうと自分の信じる正義や信念などに準じて行動すること。
自分の今やっている勉強は「目的合理的」かどうか何時もチェックする。
必要最小限で確実に目的を達成できるようにする。
ここを間違えて努力が空回りする人が多い。

5.社会人は絶え間なく小テストを受けているのと同じ、と考えて対策を建てる。

6.人には誰でも短所、弱点がある。それを克服するには「めげないこと」「挑戦を続ける」こと。


第四章誰でもできる「七回読み勉強法」とは

7回読みは試験勉強や知識を身につけたいとき役立つ。
この方法の特徴は
1.一回一回が流し読みなので特に集中力は必要ない。
2.読むことは書いたり、聞いたりするよりインプットのスピードがはやい。
3.何時でもどこでも出来る。

7回読み勉強法は物事を理解するプロセスに沿っているので良い方法なのだ。
物事を理解するプロセスは「認知」→「理解」と言う順におこなわれる。
例えば初対面の人はまず相手を大雑把に認知して初めて個性を理解する作業に入る。
全体像から認知してソコから細部を理解してゆくのが自然なやり方なのだ。
知識や情報というものは、実は「知らないことは理解できない」ものなので、
知らない本を読んで最初から理解しようとしても無理なのだ。

(今日はここから)

具体的な7回読みの方法は、

1.目安としては300ページの本を1回30分から1時間でサラサラ読みする。
2.一冊をなるべく一気にまとめて読む。
3.速読でも無く普通に読むのでもなく、流し読みする。

4.7回読みの各回の間隔はそれほど時間をかけずに繰り返すと良い。
一日以内に7回繰り返せれば理想的。
各回30分から1時間で1日1回読み、丁度一週間で読み終わるペースでもよい。

5.気負わずにやることが大切。
短時間なので精神を集中してやる必要があるように思えるが実際は逆だ。
集中しなくちゃ、と思うとかえってだめ。
「本を開いてページをめくっていれば読んでいることだ」と思って気楽にやる。

6.七回読みは一冊の基本書を反復するので、基本書の選択が重要だ。
一番の注意点はその科目について「網羅性」が充分なことだ。
自分との相性も大切。
一旦決めた基本書はずっと使い続ける事が最重要ポイントだから、この本が一番と信じられること。
図や絵の多いものは却って頭に入らない事があるから気をつける。

7.読んでいる時、重要ポイントを抑えようとか、読み方に濃淡を付ける必要はない。
読む回数が増えてきて理解が深まってきたら、いま一つわからない所をある程度丁寧に読む。
それまでは至ってフラットに本の内容に眼を通し続ける。

8.頭の中に白紙のノートがあるとイメージする。
そのノートに目の前の本を丸ごと写しとることを目標にする。

9.各回のプロセスは次の通り。

9-1.一回目の読みは全体を読むが特に見出しを中心に写しとる。全体像を大まかに感じ取る。

9-2.二回目の読みは見出しが頭に入った形で流し読みする。全体の構成がわかる。

9-3.三回目も二回目と同じ繰り返しで、ぼんやりしたものを明確にしてゆく。

9-4.四回目は文章の中のキーワードを意識して読む。
但しそれを理解や覚えようとするのでなく、頻出する言葉と感じ取るだけでよい。

9-5.五回目はキーワードとキーワードをつなぐ文章に注意して読む。
キーワードを含む段落の要旨をつかむようにする。
要旨をつかむことは本を読む上で一番大きな仕事と言っていい。

9-6.六回目は答え合わせの感覚で今まで5回読んだキーワードの意味や関係を確かめながら読む。

9-7.七回目は頭の中のノートに大体本が写し込まれていると考えてそれを鮮明にしてゆく。

9-8.一回目から三回目は全体像の把握、四回目から五回目はキーワードの把握、
六回目と七回目は内容を把握する。

10.音読は読む速度を落とすのでやらないほうが良い。
頑張って音読するより、理解度を気にせずに流し読みする方が却って近道だ。

11.書くことは六回目以降の全体把握からキーワードの説明以降に組み合わせて行うと良い。
頭に入れた知識をアウトプットする練習も必要だ。
読む速度を落とさないでキーワードをどんどん書いていくのも効果がある。
八割方分かった段階で手を動かす作業も取り入れる。

12.七回以降繰り返して読む時は同じ流し読みでも能動的な姿勢で行う。
例えば「このキーワードはこういう意味のはずだ」「やはりそうだった」というような感じで読む。
これが認知が理解に変化してゆくということだ。

13.七回読みは丸暗記と違う。あくまで内容を理解し把握するものだ。
解釈力や応用力を身につけられる。


(今日はここまで)


(要約引用終了)

 

(以下続く)