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万国時事周覧
世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。


(私のコメント)
今の時代は今まで人類が経験したことのない時代に突入したように思える。
つまり、需要より供給が上回る世界だ。
縄文時代以来人間は生きていく上で必要なものを探し求めてきた。
つまり需要が常に供給を上回っていた。
またシナの王朝の交代、易姓革命は人民が食べ物が少なくなって食えなくなったときに起きた。
今の支那共産党は人民をなんとか食えるようにしたので不満があるが基本的に支持されて今後も続くと思われる。
人類は食料を始めエネルギーなど旺盛な需要を使って文明を発展させ経済成長してきた。

ところがどうやら供給の方が需要より多くなる逆転現象が起きてきたようだ。
もちろん大災害や戦争があれば飢饉などが発生するから一概に言えないし今後も続くかどうかわからない。
マイナス金利はつまりそういう背景で起きているのではないか。
今の日本人は一応衣食の足りた状態で将来に希望を持たず小さく安定しようとしている。
自民党安倍政権は非常にたちの悪い政権なのだが支持が多いのはそういう心情からだろう。

日本人の未来に対する無気力に近い安定志向と需要がほとんど足りている状況で借金してまで働こうとする人がいない。
こういうよくわからない不確定な世の中の場合は下記のブログのように経験値から予測するのは役に立つ。

下記のブログではスイスの例を検討して次の2つを予測している。
1つは不動産賃貸収入が期待できる不動産市場への投資が増えること。
もうひとつは海外からの資金流入が起きる事。
流入した資金は不動産と株式に投入されバブルが発生すること。
つまり需要に対する金の使い道がない状況なので投機(ばくち)に向かうしかないのだ。
この予測はかなり実現性が高く、現実に日銀がマイナス金利を行った後円高になっている。
本来は円安になると言われ日銀もそれを狙っていた。
円高は円が買われることだから上記の予測は当たっている。

また東京の不動産市場は以前から需要は減退しているのに上昇している。
これらは上記の予測通りに動いていることを示している。
こうして今後、日本は不景気の中のバブル発生と言うことになるかもしれない。
その結果日本はどうなるか。
私の予測では株や金を持っている金持ちはますます金持ちになり、何も持っていない若者などはますます貧困化する。
格差が開いていき騒乱が発生しやすくなるような社会になっていくのではないか。
消費税増税も格差を広げるのに役立つだろう。
いささか悲観的だが、こういう予測のもとに自分の生活や人生をもう一度検討してみることが必要になってくるだろう。

 

(私のコメント終)