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(私のコメント)
20世紀は共産主義の世紀で、この最悪の殺人マシーンがうなりをあげて人を殺し続けた一世紀だった。
戦前の大日本帝国もこの害悪に侵され、スターリンソビエトの謀略でアメリカと戦争させられて滅びた。
漁夫の利を得たのはスターリンソビエト共産党政権でドイツからシナまで共産主義の国になってしまった。
アメリカは共産主義国家を支援して結果的に共産党大虐殺を応援した。
原爆による日本人虐殺もそのの延長線上に入る。
ただし、戦後の洗脳教育によって「あれは軍部をはじめとする戦争を仕掛けた日本人が悪い、アメリカ様は悪い日本人を殺してくれたのだ」
と信じている。
アメリカはスターリンソビエト共産党を物量的に応援した。
例えば、日本が戦争中に作った戦闘機よりも多い数の戦闘機をソビエトに与えた。
また、シナ共産党毛沢東にも戦後満州をロシアから取り上げて与えた。
満州は日本が重工業インフラ工場をたくさん作っていたからシナが国家として成り立つためにはぜひとも必要な地域だった。
シナ大陸で工業生産の8割は満州だったから満州を押さえることはシナ大陸を押さえることと同じ、と言っていいくらい大切だった。
蒋介石中国国民党軍を応援して日本の真珠湾攻撃よりも前にシナ大陸で日本軍に対して米軍機が爆撃を行っていた。
真珠湾攻撃の一か月前には中国軍に偽装したアメリカ空軍が日本の各都市を爆撃する計画があった。
戦後になって国民党を捨てて毛沢東共産党を農民大衆の味方だと甘い認識で応援し、共産党中国を生み出した。
共産主義を応援し、共産主義と戦った大日本帝国を滅ぼしたのはアメリカだった。
おかげで戦後からいまだにアメリカは共産主義を敵として戦わなければならなかったが、自業自得なのだ。
サダムフセインイラクを攻め滅ぼしたのも共産主義支援と同じ失敗を繰り返して居ると言えるだろう。
この一億人の共産主義大虐殺の裏にアメリカがいることを忘れてはいけない。
アメリカはそういう国だ、ということを知って付き合っていかなけらばならない、ということだ。

(私のコメント終)
(見出し)
書評共産党はなぜ1億人も殺したのか:『共産主義黒書』
共産主義黒書〈ソ連篇〉 (ちくま学芸文庫)
ステファヌ クルトワ
筑摩書房

書評者
池田 信夫

 

(引用開始)
次の選挙は自公政権と「民共勢力」の戦いになるそうだ。日本共産党が政治の表舞台に出てきたのは久しぶりだが、若い世代には「憲法を守るぶれない党」ぐらいに思われているのかも知れない。世界の共産党が何をしてきたかは、歴史の基礎知識として受け継ぐ必要がある。

本書は1997年に出版されて世界的なベストセラーになった大著(全5部)の改訳版だ。その内容は、次の数字に端的に示されている。

ソ連:2000万人
中国:6500万人
ベトナム:100万人
北朝鮮:200万人
カンボジア:200万人
東欧:100万人
他にも数字が列挙されているが、これは各国の共産党が殺した人数である。日本共産党は大した組織ではなかったが、宮本顕治がスパイを殺した容疑で投獄された。合計すると世界の共産党が殺した人数は、控えめに見積もっても1億人を超え、第2次大戦の死者を上回る。

戦争で敵国の兵士を殺すのはわかるが、共産党が自国の国民をこれだけ大量に虐殺したのは、なぜだろうか。それは共産主義が、キリスト教イスラム教と似た一神教だったためだ。しかもそれは、神を否定する一神教だった。

本来の一神教では、全知全能の神は地上にはいないので、人々を駆り立てるのは教義であり、その正統性をめぐって宗教戦争が続いた。しかし神を否定する共産主義では、共産党の指導者が神になる。最初は「書記長」という地味な肩書きで登場したスターリンは、政敵を粛清することによって地上の神になった。

しかも宗教戦争の場合は、互いに敵を「異端」と呼び、対等の立場で戦ったが、共産党暴力装置を独占していたので、粛清される側は抵抗する武器をもっていなかった。それどころか、多くは自分が犯罪者とされていることも知らずに逮捕され、殺されたのだ。

このように国際共産主義運動のおかした犯罪は、ホロコーストで600万人を殺したナチスよりはるかに大規模だが、あまり糾弾されない。朝日新聞は3000万人を殺した文化大革命を賞賛し、200万人を殺したポルポトを「アジア的優しさ」と称えた。それは彼らにも共産主義への信仰が残っているからだ。

しかしさすがにこの凄惨な犯罪が明らかになったあとでは「共産主義」という言葉は使わず、「反原発」や「反安保」などのスローガンに形を変え、慰安婦問題などの「アジアへの戦争犯罪」を糾弾する。

共産主義も他の宗教と同じく、最初は理想として始まったが、理想が神として絶対化されると、それを疑う者を攻撃するするようになる。この「神」には何が入っても同じだ。キリストもレーニンも憲法第9条も絶対化したとき、他者への不寛容が生まれるのである。

 

(引用終了)