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新世紀のビッグブラザー
三橋貴明ブログ

(見出し)

思考停止的にグローバリズムを妄信する輩


(引用開始)
(前略)
 ある意味で、現代世界が抱える「病」を象徴するような経団連会長の発言です。

ナショナリズム“断ち切り”重要~榊原会長
http://www.news24.jp/articles/2016/06/27/06333805.html
 イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利したことを受けて、経団連の榊原会長は、「ナショナリズム」が他の国々に波及するのを断ち切ることが経済にとっても重要であるとの認識を示した。
(中略)
イギリスで起きたようなナショナリズムの動きが他の国に波及していかないよう断ち切ることが大事だとの認識を示した。(後略)』

別に、ナショナリズムは「うち向き思想」「保護主義」「孤立主義」とイコールではないでしょうに・・・。と言いますか、ナショナリズムにせよ、グローバリズムにせよ、「1かゼロ」しかないような印象を与える発言は、極めて問題です。
 「極端なナショナリズム」と「極端なグローバリズム」の間で、適切なポイントを探るのが「知恵」というものだと思います。現在の世界は、「極端なグローバリズム」の方向に傾いてしまい、各種の問題が解決できない状況になっています。

 イギリスの場合は、
「外国移民と緊縮財政、経済のデフレ化で、国民の実質賃金が下がり続けているにも関わらず、外国移民を主権に基づいて制限することができない」
 になります。
 上記問題の解決のために、イギリス国民は「ナショナリズム」の方向に天秤を戻そうとしたわけで、わたくしは、
「国民経済は国民を豊かにするために存在するべき」
 という価値観に基づき、正しいと考えます。

 無論、
「国民がどれだけ貧しくなっても、グローバル化が推進されるべき」
 という価値観を持っている人にとっては、今回の離脱派勝利は「とんでもない愚行」という話になるわけです。この種の国家を否定するグローバリストたちが幅を利かせた結果、民主主義との衝突が起きているのが、現在の世界の「根幹」なのです。
 そもそも、ナショナリズムとは、国民主義です。厳密には、国家という共同体を維持し、インフラや安全保障を「国民の負担」で建設、維持し、非常事態発生時には「国民同士」で助け合おうという精神こそが、ナショナリズムになります。

 ナショナリズムなしでは、
「国家の基盤たるインフラストラクチャーの整備を、国民負担で建設する」
国民健康保険を、国民同士が互いの医療費を(いざというとき)負担することで維持する」
「外敵に対し、防衛力を保持し、コストを国民が税金で負担する」
「大震災発生時に、被災地を同じ国の他の地域が助ける」
 ことができなくなってしまいます。

榊原会長は、インフラが未整備で、医療保険までもが民間のビジネス(お金儲け)と化し、防衛力を持たず、震災発生時に被災地が見捨てられる「日本」がお望みなのでしょうか。まあ、「そういう日本」に近づいているのは確かですが。

 それはともかく、グローバリズムあるいは「経済学的」には、
「インフラはコンセッション方式で、民間が建設し、利用料を徴収すればいい」
「健康保険は、普通に民間の医療保険があるではないか」
「防衛はPMC(民間軍事会社)にカネを払って、サービスを供給してもらえば済む」
「大震災に備えるならば、個人が保険に入っておけばいいだけの話」
 と、それなりの(正しいとは思いませんが)解決策が用意されているのです。
 ちなみに、上記が全て成立してしまっている国こそが、さかき漣が「顔のない独裁者 」で書いた「日本国」になります。

 榊原会長は「顔のない独裁者 」で描かれたような日本国をお望みなのでしょうか。恐らく、違います。
 何も考えず、思考停止的に「グローバリズムが正しい」と妄信しているだけなのです。この種の思考停止こそが、最終的に国家を全体主義へと追いやり、国民を不幸にします。
 しかも、榊原会長が思考停止的に「ナショナリズムを断ち切ることが重要」と語ると、それを聞いた国民が、またまた思考停止的に「その通りだなあ」と思い込んでしまいます。思考停止が伝播していくわけです。

 日本国民が「思考停止的にグローバリズムを妄信する輩」を、社会として否定することができなければ、我が国が「「顔のない独裁者 」」の日本と化すことは回避不可能でしょう。

 


(後略)

 

(引用終了)


(私のコメント)
>他の国に波及していかないよう断ち切ることが大事だ…(長文失礼その1)

某メルマガのうけうりだが、「グローバリズムとは、グローバル企業が低賃金労働者を使って儲けること」だそうです。
そして、これは植民地の白人支配者と原住民労働者の関係と同じだ、ということだ。
なるほど、ネオリベ思想とかで理論武装しているから新しいように見えるけど昔の図式に変わりないのですね。

英国を例にとれば、移民が来たことで恩恵をこうむる人々とそうでない人々の二つの階層が出来た。
恩恵を被る側は植民地支配層と同じで移民を入れて儲けようとし、原住民は移民で苦しむ。
移民を通じて、英国は完全に二つの階層の分裂国家になってしまった。
この分裂階層は植民地国家と同じ形というわけだ。

日本も同じで、経団連会長は植民地支配層の移民で儲かる側だから、英国の原住民の反乱は焦るでしょう。
絶対に日本植民地では起こさせてはならない、という必死さが伝わる。
彼は植民地の白人支配者の立場として、絶対に原住民の反乱は許さない。
原住民の移民反対は力ずくでも抑える決意の表れが、西田変節漢のヘイト規制だ。

経団連会長の親玉である安倍さんを含めて、彼らは植民地政庁側の人間で、だから原住民労働者に仲間意識はない。
それらは単なるコストですからね。
表向きは新自由主義理論で語られるが原住民をモノ扱いにするのは昔の植民地と同じなのだ。

我々はまだ、日本的なものを無意識に持っているから分からないが、会長は我々とは全く別の世界の人間だ、と認識した方が良い。
ここで言う、日本的なものとは、会社を一つの家族のように見るとか、天皇陛下は民を大御宝と思う、というような考え方です。
また、別の世界の人間とは植民地支配の白人層、例えばインドにおけるイギリス人のような人のことです。
現住民をいかに低賃金かつ労働争議なしで働かせるか、そして収益は本国に送り、地元には一銭も落とさない、
それが正しい行いだと思っている、そういう人々のことです。
なお、スト破りは必ず移民がやるようで、これが移民の効果です。

安倍さんは植民地の白人総督と考えたら分かりやすい。
彼は植民地政府やグローバル企業が強ければいいと思っていて、それが強ければ原住民はついてくる、と考える。
だから、実は植民地原住民の幸せにはあまり関心がない。

安倍総督がPBや財政再建を是とするのは植民地の社会保障やインフラ整備にカネかけたくないから。
それより政庁を強化し、本国(どこだか知らないが)に送る原資を厚くしたい、そのために余計なカネは出したくない。
PBや財政再建は目的でなくその手段なのだ。
法人税減税と消費税増税も植民地行政としてなら正しい。
植民地における最悪の税金は人頭税だが、消費税はまさにそれと同じだ。
安倍さんが移民を推進するのは、それによって争議を起こさず労働条件を下げる方向で競争させ、
また、昔の植民地支配の定番である原住民の分割統治(住民同士が争った方が支配者側は都合がいい)したいからだ。
舛添が韓国命と動いたのも安倍総督と息を合わせていたからでしょう。

上記の仮説、つまり今の日本は白人支配の植民地のようだ、という考えが正しいなら、
三橋さんが安部さん又は自民党を説得しようとするのはかなり難しい。
インド人の言うことをイギリス人が聞くわけないのが常識なら不可能に近い。
悪いことに、今の日本はインド人とイギリス人まではっきり分かれた状態でないから却ってごまかしダマシが効く状態だ。
イギリスはこのダマシが効かなくなって民主主義革命、又は原住民の反乱が起きた、ということでしょう。
経団連会長はこの革命を絶対日本に起こさせない、ダマシを続けると固く決意している。

彼らはリベラル又はネオリベ思想で完全武装していて、そういう宗教的な信念で実質の植民地支配をやっている。
さて、もしこの仮説で今後を考えるとどうなるでしょう。
私は宗教対立と同じで、妥協はなく、どちらかが物理的に消滅するまで争いは続く、と思います。
グローバリズムをコントロールするのは英国を見ても大変難しく、原住民側にそんなに強い力はない、と思います。

日本は多民族共生の格差社会に突入し、日本人は我慢を美徳とするから支配者側はますます強くなり、
ネイティヴ日本人は少数民族として細々と滅亡までの時間を過ごすことでしょう。
私の考えが間違っているかどうか(そう願いたいが)は、三橋さんの意見が世間に広まるかどうかで判定できる、と思ってます。

 

 

(私のコメント終)