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1607-20-1002-7/23メルマガブログ転送共和党大会トランプ候補指名

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その1

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)7月23日(土曜日)弐
          通算第4973号  


(引用開始)

 米国では共和党大会が終幕し、ドナルド・トランプが正式に党候補に撰ばれた。
 オハイオ州クリーブランドで開催されていた共和党大会に主流派の有力者が欠席したため、「挙党態勢くめず、トランプ苦戦」と大手メディアが書いた。
 左翼ジャーナリストらはトランプが嫌いなのである。

 ところが会場では「アメリカをふたたび偉大な国に」と呼びかける横断幕、「USA」の大きな掛け声で、トランプ演説に参加者は熱狂した。保守本流の欠席など問題ではないという雰囲気だった。指名受諾演説はとうとう75分にもおよび、なんども拍手と歓声で中断。「長すぎる」と一部からは批判されたが、重要な内容を含んでいる。

 トランプは「アメリカン・ファースト」を強調し、グローバリズムを否定し、これに恩恵を受けている富裕層、大企業、大手マスコミがクリントンを後景から操っているのだとした。
 「クリントンは彼らの操り人形でしかない」と。

彼の指名受託演説はTPP反対、同盟国への防衛負担金要求。メキシコ国境の壁を築け、イスラム教徒の入国の厳格化、そして大幅減税、オバマケアの否定と、予想された通りの内容が並んだが、暴言は控えられ、幾分穏やかな表現となった。
TPP反対は、日本に不安感をあたえるため、日本のメディアの社説も批判的だった。

トランプ演説では、とりわけ政敵ヒラリー・クリントン女史への攻撃が凄まじく、彼女の国務長官時代から「死、破壊、テロリズム、衰弱」が始まったのだと総括し、ニクソンのような「法と秩序」の恢復を力説した。
 
日本のメディアがあまり書いていないが、もう二点、トランプは重要なことを言っている。
ひとつは中国である。知的財産権の侵害、模造品、為替操作など、名指しで中国を批判している。

もうひとつは金融政策で、「グラス・スティーガル法」の復活を主張していることだ。
メキシコの国境の壁ばかりか、銀行と証券にも「壁」を作る。これぞ「壁の街」(ウォール街)にふさわしい。
しかし、これで真っ向からトランプはウォール街を敵にまわしたのである。戦術としては中間層、貧困層、そして民主党支持者から、サンダース票をごっそりといただこうとするしたたかな選挙戦術である。だからLGBTを批判しなかった。現にクリントンとの差を10%から2・9%にまで縮めている。

(引用終了)

その2
http://tameike.net/comments.htm#new
かんべえの不規則発言

(引用開始)
<7月16日>(土)
○フランス・ニースのテロ事件によって、1日発表が遅れていた共和党の副大統領候補が発表されました。ドナルド・トランプ氏のツィートはこんな感じ。

○事前の予想通りでした。マイク・ペンス氏はインディアナ州知事で、下院議員の経験が長い57歳。ワシントンインサイダーで、トランプ氏を支援できる人物で、中西部の製造業州の出身、ということで順当な選択だと思います。少なくともニュート・グングリッチ元下院議長とかよりは安心できる。7月2日に貴重な週末を使って、トランプ氏がペンス夫妻とゴルフを楽しんだ、というニュースがあったので、「こりゃもう間違いないだろう」などといわれていたものであります。

○ペンス氏は非常に保守的な人物で、今回の予備選ではテッド・クルーズ上院議員を支持していた。インディアナ州では「宗教の自由法案」が施行されて、これが「LGBTへの差別につながる」ということで、例えばアップルのティム・クックCEOが批判しています。

○週明けになると、いよいよクリーブランドで共和党大会が開かれる。スピーカーのリストも発表されています。うーん、すぐに気がつくところとしては、共和党の大物(ブッシュ兄弟、マッケイン上院議員)などの名前が見えません。マルコ・ルビオやサラ・ペイリンミット・ロムニーの名前も見当たりません。

○その一方で、自分の妻やら息子、娘が登場することになっている。同族企業のような党大会になりますね。まだまだいろいろありそうです。

<7月19日>(火)

○あらためまして、共和党大会のスピーカーズリストが公表されております。それにしても前日になって発表って、どういうことよ。まあ、副大統領の発表もギリギリでしたし、かな~りバタバタしているのでしょう。

○これを見ると、月曜日には妻のメラニア・トランプが、火曜日には次女のティファニー・トランプと長男のドナルド・トランプ・ジュニアが、水曜日には次男のエリック・トランプが、そして最終日の木曜日に長女のイバンカ・トランプとご本人、ドナルド・トランプの受諾演説となる。まさに一家総出の戦いである。しかしこれでは同族経営の中小企業みたいなもので、公党の党大会とはとても思えない。

○気がついたらそんな中に、マルコ・ルビオやテッド・クルーズがいつの間にか水曜日のスピーカーとして復活している。こんな中に入って演説しなきゃいけない、その心境はいかばかりか。それでもテッドは、「2020年は俺の出番だぜ!」と元気に自己アピールするものと推察いたします。

○だいたいですなあ、妻が登場するのはこういうときの「お約束」ですし、それから長男と長女と二男の3人は、トランプ・オーガニゼーションの役員をやっているので、まあ、いいでしょう。でも、次女のティファニーは22歳ですぞ。モデルですぞ、大学生ですぞ。美人だけど。そういうことって、許されていいものなのか。

○こんな風に、家内制手工業のような共和党大会なのですが、そしたら初日に妻のメラニアさんの演説が盗作疑惑で炎上してしまいました。うーん、真似した相手が2008年のミシェル・オバマだというのが痛い。やっぱりトランプはオバマの影なのだろうか。しかしこれでは、明日からは「息子や娘の演説も盗作があるんじゃないか」と見られてしまうので、非常にやりにくくなってしまいますな。トランプ一家の過剰な家族愛は、選挙戦にはマイナスだと思いますぞ。

○ところがトランプ夫妻は、その日のうちにNYに帰ってしまっていて、コメントが取れないのだという。どうもトランプ氏、「なるべくその日のうちに家に帰って寝る」主義の方のようで、現地に泊まったりしないんだそうです。しかしクリーブランドで党大会をやっているのに、いちいちNYから通うとは、いかにプライベートジェットがあるとはいえ、不思議な性癖といえましょう。

○とはいえ、これでトランプ氏が正式な党の候補者になるわけですから、こちらとしては付き合うしかありませんな。明日以降もウォッチいたしましょう。
<7月20日>(水)

○本日、トランプ氏が正式に党の大統領候補としての指名を受けました。それと同時に、共和党の政策綱領が公表されました。「GOPとplatform」でグーグル検索できます。とっても簡単です。

○PDFファイルで58ページあります。突っ込みどころがいっぱいあって面白いですよ。それにしても日本の新聞記事なんてものは、記者が現物を読まずに書いていることが一発で分かりますな。
(後略)

<7月22日>(金)
○トランプ現象と今回の共和党大会については、もう散々書いてしまっているのだけれど、もう少しだけ追加。おそらくトランプ氏自身は、今回の大会をこんな風に受け止めているんじゃないかという妄想。

(1)「悪名は無名に勝る」を普段から実践しているだけに、「メラニア夫人の演説盗作事件」や「テッド・クルーズが支持を明言せず」は、「これで共和党大会が注目されたからラッキー!」と思っている。だからスピーチライターは"You're fired!"にはならないし、テッドに対しては"No big deal!"と太っ腹なところを見せる。

(2)それよりも今回の党大会では、自分の息子や娘がいいところを見せてくれたので、家族愛の強いパパとしては大満足である。特に大統領候補受諾演説の直前に登板させた長女イバンカのパフォーマンスは、「さすがワシが後継者と見込んだだけのことはある」。

(3)副大統領候補に選んだマイク・ペンス知事については、「まあ、あんなものだろ」。自分が大統領(=CEO)になった暁には、政策や議会工作などの実務は全部副大統領(=COO)に丸投げし、自分は今まで通り好き勝手なことを吼えていればいい。でもまあ、外交ってやつを少しくらいはやってみともいいかな、と。

(4)それにしても、1時間15分はちょっとしゃべり過ぎたかな。今日は珍しくテレ・プロンプターというやつを使ったが、あれをやるとついつい演説が長くなってしまうわな。まあ、いいや、大統領就任演説のときは、もう少し短くまとめることにしよう。

○トランプ氏のツィッターを見ていると、だんだん彼の気持ちが分かるような錯覚に陥りそうで怖いです。

 


(引用終了)
(私のコメント)
米国共和党大会トランプ候補指名のニュースがほとんど無いので紹介します。
日本にとっても非常に重要なニュースなのだが、上記のブログとメルマガ位しか追いかけていない。
ではなぜ重要なのか、というと一口に言えば日本の立ち位置がアメリカの属国を離れてスタンドアロン(独り立ち)にならざるを得ない、ということなのだ。
トランプ候補は「アメリカファースト」と言っている。
アメリカは建国以来イギリスを含む欧州からの干渉を嫌い、モンロー主義と言って米国と欧州はお互いに干渉しない、という方針だった。
これがアメリカの国是だったのだ。
それをゆがめたのがウィルソン大統領とルーズベルト大統領で両者とも欧州に干渉し、ウィルソンは第一次世界大戦ルーズベルト第二次世界大戦を引き起こしたのだ。
両者ともやむを得ず世界の正義と自由と平和のために戦ったというが実際は彼らの狂信によって引き起こされた悲惨な無意味な戦いだったのだ。
このことについて話すと長くなるから書かないが、世間一般には真逆の評価が教科書的に定まっていて、戦争を終わらせるために戦ったもっとも偉大な大統領の一人、と言われている。
第二次世界大戦後の世界はアメリカによる正義の戦いで邪悪な日独を倒し、次に大戦中は同盟関係だった共産主義諸国特にソ連と戦いこれにも勝利し、余勢をかってベトナムや中東で戦った。
だが、そもそもアメリカはなぜ「正義」を振り回して世界中で戦争しなくちゃなんないのか、もともとの国是からするとおかしな話なのだ。
アメリカは日独を潰しソ連を潰しベトナムを潰しイラクを潰したがそれで得たものは何なのか。
ローマ帝国モンゴル帝国と同じような大帝国になれたようにも見えないし、米国民がそれで裨益するものがあったのだろうか。
全然戦争をしないで国内だけで経済を回していた方がはるかに米国民は豊かで幸せだったのではないのか。
偉大な大統領と言われる二人の大統領は実は疫病神だったのではないのか。
戦後80年が経ってだんだんアメリカ人も歴史的経緯を見直すようになってきたのだ。
そしてアメリカ人の庶民は戦争をしたがる政府、グローバリスムで国家をないがしろにする富裕層をだんだん忌避するようになったのだ。
国家をないがしろにする、という意味は国民相互の連帯と助け合いを否定する、という意味だ。
例えば社会保障など弱者保護も国民の連帯感がないとできないのだが、それを富裕層は弱肉強食自己責任を謳って義務を果たそうとしないのだ。
昔は分厚い中間層がいたので何とかなったのだが、これが米国社会からすっぽり無くなった。
そういう歴史的な背景でトランプ候補が出てきたのだ。
さて、日本はどうなるか、話が長くなるので今回はここまでにします。
今日は桜井誠選挙演説が新宿と高田馬場で行われるので「追っかけ」をやります。
トランプさんはアメリカファーストというが、ジャパンファーストと言っているのは桜井誠ただ一人。
これから日本はジャパンファーストにならざるをえない、せざるを得ないのですね。


(私のコメント終)