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(見出し)
がんの〝新〟免疫療法は「爆発的な破壊力」 中村祐輔・米シカゴ大教授、癌学会で発表へ 来年にも臨床試験開始
http://www.sankei.com/life/news/160928/lif1609280006-n1.html
産経ニュース


(私のコメント)

昔からがんの治療法として有望視されていた免疫療法が具体化してきた。
この治療法は東洋医学の病気は自分で治す、という考え方を西洋医学に応用したものと言えるだろう。
東洋医学では自分で色々な方法で免疫力を高めてがんなどの病気を治す方法をとっている。
例えば、白隠禅師の軟蘇(なんそ)の法は一種のイメージ療法だが人間の持つ免疫力を高めて体を治療する。
この方法は夜寝るとき、呼吸を整えて「軟蘇(なんそ)という薬が体に溶けてしみわたる」とイメージする方法だ。
一種の暗示療法なのだが、自己暗示だと思うとあまりうまく行かない。
暗示は心を落ち着かせる方便だから何となく心に浮かばせて雑念をなくせばいいだけだ。
そうして、本来の自分に立ち返ることで免疫力を回復させるのだから、なるべく気持ちよくぼんやりした方が良い。
この方法は習慣にすると、入眠儀式として有効で何か興奮して眠れないようなときも練習と思ってやると眠れる。
話が脱線したが、がんの治療法は大きく前進し、殆ど治る病気になるだろう。
また抗がん剤の副作用など治療するのが大変だったのが、この療法で苦痛もなく治療できるようになるだろう。
なぜこの記事を紹介するかというと、この治療法が将来有望だ、と思ったら、この治療法を研究している会社を調べるのだ。
数社をピックアップしてウォッチし、もし、有望な会社でその株がまだ安ければ絞り込んでゆく。
すぐ買うわけでないが、会社四季報などを見てその中から安いうちに少し投資してみる。
勿論期待外れのこともあるが、それはリスクに伴うコストだから仕方がない。
そのコストの負担を負える程度の投資をするのだ。
後はその会社と苦楽を一緒に応援するつもりで持ち続けるのだが、ある程度の節目を決めて損切するのは覚悟する。
株式投資にはいろいろなやり方があるが、こんな株式投資のやり方は株式投資の王道、殿様がやる投資法と言えるだろう。
一番言いたいことはぼんやりニュースを読むのでなく、この記事で世の中がどう変わるか、株式投資から見た読み方、目線を持つことだ。
別に株式投資をせよ、ということでなく、そういう見方をするとニュースが身近になり、面白くなってくるという意味合いだ。
株式投資は予測のゲームだから誰でも出来るし、将来の希望や夢に結び付く作業だから活気もでる。
ただ、皆があまりやらないのはリスク管理が難しいからで、これをどうするのか、が考えどころだ。
長くなるので今回はここまでで、又後日続けます。

(私のコメント終)
(引用開始)
がんの第4の療法として注目を浴びている免疫療法で、遺伝医学の世界的権威、米シカゴ大学医学部内科・外科の中村祐輔教授は爆発的な破壊力をもった新しい免疫療法のシステムを作り上げ、来年中にも人への臨床試験を開始する計画であることが分かった。がん細胞に対して特異的に働く免疫力を活用するため副作用が少なく、新しい治療法の道が開ける可能性がある。中村教授は一時帰国して、10月6日から始まる第75回日本癌学会学術総会で詳細を発表する予定だ。(シカゴ 大家俊夫)

  がんの標準的な治療は外科手術、化学療法(抗がん剤などの薬物治療)、放射線治療が3大療法とされてきたが、近年、免疫療法が大きな位置を占めるようになってきた。中には未承認で高額の自由診療の免疫療法も一部にあるが、免疫チェックポイント阻害剤(抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体)を用いた療法によって患者自身がもつ免疫力の重要性が証明され、これらの抗体薬は日本でも皮膚がん、肺がんで保険適用されるなど、免疫療法の可能性が広がりつつある。

中村教授の研究は「T細胞受容体遺伝子導入療法」と呼ばれ、科学的根拠に裏付けられた免疫療法を目指している。シカゴ大で産経新聞の取材に応じた中村教授はこのメカニズムについて「がん患者からがんを殺すT細胞(リンパ球)を見つけだし、このT細胞のもつ受容体遺伝子を明らかにする。そして、この遺伝子を患者自身のリンパ球に遺伝子操作によって導入する。T細胞を1億~10億個レベルまで増やし、この免疫力によって一気にがんを殺す」と解説した。

 ◆鍵と鍵穴の関係

 この治療方法で特徴的なのは、がん特異的抗原(がんの目印)とT細胞受容体が、鍵と鍵穴の関係となることに着眼したことだ。

 今年6月には、シカゴ大の他の研究室との共同研究で、マウスの実験においてがんが消えることが報告され、さらに培養された人のがん細胞の実験においても遺伝子操作したリンパ球ががん細胞を殺すことが確認された。このことは、鍵と鍵穴を合わせてがんを殺すことが可能になったことを示す。中村教授は「がん特異的抗原を認識するT細胞受容体を見つけ出すことはこれまで技術的に難しかったが、新しい手法によって容易になった」と指摘する。
人への臨床試験は来年中にも米国などで実施する計画。中村教授は「従来のワクチン療法などの免疫療法はがん細胞を攻撃するリンパ球を増やすために月単位の時間を要したが、この新しい治療方法は億単位のT細胞でがん細胞を一気に攻撃することができる。小細胞性肺がんや卵巣がんをターゲットとして考えている」として近い将来、創薬につながることへ期待をにじませた。


(引用終了)