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えい坊主の時事ネタ日記
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英首相「もう二度と主権を失いはしない」

2016年10月04日(火)
(私のコメント)
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三橋貴明ブログでは、
「ゲスト講師の柴山先生から「世界の歴史は(なぜか)イギリスから動く」と教えて頂き、
そのイギリスが、今、世界に先駆けてグローバリズムに背を向けようとしています。
ちなみに、柴山先生によると、この種の歴史的な動きがあったとき、最も「遅れた動き」になるのが、我が国とのことです。」とあった。

この通り、世界は動き出したようだ。
川口さんというドイツ在住の評論家が別のブログで次の通り、話していた。
1.英国離脱が決まったとき、ドイツは強気で、いいとこどりは許さない、どうせ抜けられないさ、と言っていた。
ところが、この頃様子が変わってきた。
現在は強気の論調が影を潜め、沈黙に近い困惑が広がっている。
2.人、物、カネの三つを自由に域内で移動させるのがEUの趣旨だが、人の移動はやはり無理ではないか。
そういう懐疑的な気持ちになっているのだが、ドイツは理念で動く要素が強いので欧州統一グローバリズムイデオロギーが捨てられない。
3.英国はさすが、王様の居る国で、かつては大英帝国として世界に君臨していた。
そして何より伝統ある民主主義議会制度の国で庶民が肌身に感じて移民を拒否するのを無視できないのだろう。
やはり、こういう歴史的な背景はイデオロギーなどより強く、団結心と自国の政治制度のプライドの方が優先されるのだろう。
特にドイツが驚いたのは、すぐ優秀な後継首相が現れたことで、どうせグダグダと揉めるだろうと思っていたのがサッと体制を整えた。
経済界から巻き返しがあって元のさやに納まる、とタカをくくっていたら当てが外れた。
4.ドイツが静かになったのは理由があって、実際に英国は離脱したら経済的に困るだろうと思っていたら、そうでもないことが徐々に分かってきた。
ドイツから英国への輸出はその反対より多く、域外になるとドイツの方が損になるのだ。
金融もロンドンからフランクフルトに銀行などが移動するだろう、と考えていたら、そうはならないようだ。
なぜかと言うとロンドンには世界標準時の線が通っていて、世界の為替変動を追うのはロンドンでないとだめなんだそうだ。
つまり英国という国は衰えたように見えても実はかなり国力があって、離脱しても平気な底力のある国なのだ。
イタリアもスペインもギリシャもEUから抜けたいのだが、力がなくてEUに助けてもらっているから抜けられない。

世界の歴史は英国から動く、これは正しい歴史見解でしょう。
英国はドイツやフランスなどの大陸とは全く異なる哲学を持った国だから今後も世界に影響を与え動かす国と思う。


(私のコメント終)

(引用開始)


うらやましい・・・というわけではありませんが。


英与党「移民制限を優先」 市場、強硬離脱を警戒 ポンド、31年ぶり安値迫る(日経10/4)という記事がありました。内容をまとめると、

○イギリス与党(保守党)内で、移民制限を求める声が強い

○メイ首相も、デービスEU離脱担当相も、「移民制限が最優先」

○メイ首相「移民を制限する主権を取り戻す」「二度とその権限を失いはしない」

○もちろん、EU側は「移民が嫌なら単一市場から出て行け」との立場を維持

○イギリスは、移民制限と単一市場残留という2匹のウサギを追っている状態

○ウサギが1匹しか捕まらないのなら、移民制限を優先する方に向かいそうな状況?


・・・といった感じです。

さらには、


財務相 財政出動を表明(日経10/4)という記事があり、

○英ハモンド財務相は、保守党大会で財政出動を表明

○理由は、EU離脱問題などで経済が不安定になるから

○住宅、インフラ、IT開発などが対象

○2020年までの財政黒字化目標は取り下げ


というわけで、2015年の難民大量流入問題でイギリスは頬をはたかれ・・・というかグーで思い切り殴られ、目を覚ましたようです。(取りあえず現時点ではそのように見えます。)


メイ首相「移民を制限する主権を取り戻す」「二度とその権限を失いはしない」


これ、凄いですねー。


(中略)


色々と物議を醸しているフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、

「オレがひざまずくのはフィリピン国民だけ」

と公言しています。全く以て正しい認識です。もちろん、正しいことなら即何でも口に出していいわけではなく、そこは上述の通り「様々な要素を多元的に考慮した上」で為すべきですが、例えば安倍総理が、民進党蓮舫代表が、

「私がひざまずくのは日本国民だけ」

と発言しても一切問題は無いし「そりゃそうだろ」で(本来は)済む話です。というか、実際にそういう発言はしないとしても、心の中ではそう思ってくれていないと困ります。

移民の話に戻りますが、ハンガリーで行われた移民に関する国民投票は不成立に終わりました。しかし実態として反対票が98%に上ったとのことで、東欧の雄が「うちは難民なんか受け入れねーぞ!!」という断固たる意思を、政治家ではなく、事実上国民が示したということになります。

98%ておい(笑)

こんなもんハンガリーの政治家は逆らえるわけがありません。「いやいや国民のみなさん、我々はEUという統合された地域の一部として、その責務を・・・」などとヌカしたところで、政治家が政治家たる所以の「票」を持っている国民がほぼ全員(笑)ノーと言っているのだから。
言い尽くされた言葉ではありますが、もはや一つの欧州などという理念は完全に消し飛んでいます。一つの地域の中に金持ちと貧乏がいるという経済的な問題であれば、まだどうにかこうにか仮面夫婦を演じることもできたのかもしれません。(それですら時間の問題でしたが・・・。)そこへ今度は、文化の破壊と国民一般の貧困化、そして犯罪増加という、仮面夫婦では済まされない問題が持ち込まれました。

さて、EUは昨年、イタリアとギリシャに殺到した難民を各国が分担して受け入れることで合意しましたが、結局は誰も実行しませんでした。


「お前が」

「いやお前が」

「だって国民の反発が・・・」

「私んとこもちょっと都合が」

「うちはお金が」

「今ちょっとおなか痛くて・・・」


みたいなもんで、誰も受け入れたくない。ハンガリースロバキアに至ってはEU司法裁判所に提訴しました。
さらに、欧州委員会は難民対策としての恒久的な分担策を示し、経済規模や人口に応じて受け入れ数を決め、受け入れを希望しない場合は、難民一人あたり25万ユーロ(約2900万円)を負担して免除できるという仕組みを作ろうとしましたが、中東欧諸国は「恐喝だ」と猛反発する始末。

 

 

ユーロという単一通貨を利用して周辺諸国の富を奪いまくって豊かになり、それでも格差が絶賛拡大中のドイツでは、難民受け入れについて「制限はない」と豪語していたメルケル本人が「反省しますた」「当時に戻りたい」と手遅れ感満載の発言をしています。
さらにトルコはトルコで、EUと締結した強制送還に関する合意を守らず、トルコ国民のEU渡航時のビザ免除交渉が不調なのを理由に「合意を取り消すぞ」と脅している状態です。

特にドイツは凄いですね。僅か一年前のドイツは難民受け入れの急先鋒で、難民を拒否する国を道徳的に批判し、さも自分らが高潔で人道的な存在であるかのように振る舞い、周辺諸国には「欧州統合を破壊するのか」と脅してきました。
それが、メルケルの地元ですら選挙に大敗し、連立与党は解消され、移民反対の政党が大躍進するという、メルケルにとっては足場が

どんがらガッシャーン状態

なわけで、「反省しますた」も、さもありなんという感じです。メルケルは、難民に反対する国民を抱えた(例えば東欧などの)政治家の気持ちがようやく理解できたのではないでしょうか。手遅れだけどね。


主権とは何なのでしょうか。
厳密には正しくありませんが、おおむね我々個人の生活で言えば、「自由」であり「自分で自分のことを決める権利」のことでしょう。
例えば、どこかで大きな災害があった場合、我々は自分個人の意思として寄付をします。誰に強制されたわけでもありません。しかし、その寄付を「最低でも給料の10%以上」と義務づけられ、被災者を一件あたり一晩ずつ受け入れて食事も与えろ、と法律で決まったらどうなるか。

もちろん、猛反発を喰って実現に至ることはありませんね。

では、なぜ猛反発するのでしょうか。それは、今日や明日における自分自身の生活に直接関わることだからではないのか。もっと単純に言いましょうか。つまりは真剣に考えたからなのです。
私が「いわゆる従軍慰安婦問題」に関して常々持ち出す比喩ですが、あなた個人の祖父について、全く証拠の無い中で、お前の祖父は強姦魔だった、被害者はここにいる、などと町内で言いふらされ、被害者の会のようなものまででき、これ見よがしに自宅前に「被害を忘れないための植樹」などをされたと。その場合、あなたはあらゆる手段を講じて法的に対抗するでしょう。しかし、それと全く同じ事を国と国の関係の中でされても、多数の人はヘラヘラしているか、むしろ賛同すらしている。

なぜ、このような卑怯な話がまかり通るのか。

つまりは、自分の身に直接降りかかってきたことなら真剣に考えるが、そうでない(被害が遠く間接的な)場合は、その時々におけるイデオロギー、あるいは時代の潮流に対応した道徳的、人道的、開明的(とみられる)価値観を優先し、いま現在の限定的社会の中で立派な人物たること、そう見られること、を優先するのです。

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私たちは、政府・自民党が進める移民政策に関し、自分が住む「地域」や「近所」や「隣家や隣の部屋」において、言葉の通じない外国人が集い、活動することを、未来永劫に渡り許容できるかどうか、という観点で判断せねばなりません。それこそが「子や孫の世代のため」にすべきことです。道徳を前面に出した主張はまぁ構わないでしょう。しかし、例えば犯罪が増える可能性について「外国人に失礼」などという全く意味の無い根拠で目をそらすのは、子や孫の世代に最低最悪の遺産を残すことに繋がります。(ドイツでどれだけ大量に犯罪が増えたかはご存じでしょう。)

何度も言いますが、この移民政策は将来緩和される可能性が極めて高いと考えるのが妥当です。移民を推進するのは、元はと言えば政商だからです。政商どもが、せっかく育てた労働者(=奴隷)を祖国に帰し、また新たな外国人労働者を一から必死に育てるとは思えません。彼ら彼女らは日本に事実上永住し、日本で結婚し、その子らは、

「私は日本で生まれ、日本で育った」

と主張し、権利を要求し始めます。そしてそれは、権利が認められるかどうかは別として、非道徳的でもないし図々しい話でもありません。当たり前の要求です。
例えば50年後、政治は果たして「権利は与えられない。我慢しろ」とシャットアウトできるかどうか。(多分無理でしょうね・・・)


最後に、もう一度これ。


メイ首相「移民を制限する主権を取り戻す」「二度とその権限を失いはしない」


もと覇権国の首相が「二度と失わない」と言っていますね。メルケルのアホみたいな反省より100倍重い発言ではないか。
主権を放り投げ、一時の道徳を重視するとはこういうことです。30年後、50年後、100年後の子孫に、「あの時の我が国は狂っていた」と言われる可能性は現時点で依然高く、しかも、それをリセットすることはできません。(純粋に国内の話なら、多くの場合リセットは可能だし、少なくともそのための努力は可能です。)

リセットできないというのは、イギリスへの移民をもはや「強制送還」させられないのと同様です。
移民の問題は、永久に取り返しが付かないのです。

 


(引用終了)