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短足おじさん

(見出し)
2016-12-05 06:37
ホワイト・ギルト(白人の罪)


(私のコメント)

ピルグリムーファーザーズというのは、
http://www.y-history.net/appendix/wh1102-002.html
1620年、イギリス人のピューリタンで初めてアメリカ大陸に移住した。

 the Pilgrim Fathers ピルグリムとは、「巡礼」の意味。ピルグリム・ファーザーズは「巡礼始祖」と訳され、1620年に国教会を強制するジェームズ1世の迫害から逃れたピューリタン清教徒)で、メイフラワー号に乗って北アメリカに渡り、プリマスに上陸した人々を言う。彼らは、イギリス国教会を批判するピューリタンたちであり、アメリカに渡る前には、一時オランダのライデンに移住するなど、信仰の自由を求めて移動したので、「巡礼」と言われた。
 彼らはヴァージニア植民地の成功の話を聞き、そこをめざして1620年9月、イギリスのプリマス港を出発し、65日間の航海の末、11月11日にヴァージニアのかなり北方のケープ=ゴットに到着、上陸して植民地プリマスを建設した。

つまり、アメリカ建国の「神話」、アメリカという国の発祥の物語だ。
日本で言えば、古事記日本書紀と同じものだ。
誇りある偉大な自分たちの国だから当然物語として美しい話になっている。
自分の祖先を悪く言う人間はいないのと同じだから、そういう類いの話が立派なのは当然だ。
そして、立派であればあるほどケチをつける人間も出てくる。
そして、事実はどうだったか、というと、ケチをつけた方に軍配が上がるのだからアメリカを愛するアメリカ人にとっては嫌だろう。
そういう嫌な気持ちがトランプを大統領にする原動力になった、とブログ主はいう。

日本でも歴史学会では神武天皇はいなかった、というのが定説だ。
つまり、古事記日本書紀はねつ造だ、というわけで、これは戦前と180度違う見解だ。
今年の流行語大賞に「日本死ね」が選ばれたが、この日本否定の考え方と同じものだ。
ただ、それは日本やアメリカだけでなく、世界中の傾向でもある。
イギリスは昔大英帝国の植民地支配に対して自虐史観が蔓延したことがあった。
それをサッチャーさんが是正したのだが、その後のグローバル化でEUに参加した。
そして、今年EUを離脱したが、その原因は色々あるが、やはり自国の歴史文化を大事にしたい、という反自虐史観もあるのではないか。
ドイツはナチスドイツの蛮行に対する自虐からイスラム難民を受け入れて苦しんでいる。
恐らく、今後は第二のヒットラーが出て自国が最優先という反自虐史観になってゆくだろう。
そもそもヒットラーが生まれ支持されたのは、第一次世界大戦で負けて過酷な戦後賠償から自虐史観に陥っていたのを救ったからだったのだ。
シナや朝鮮には自虐史観などないのは、国という概念が希薄だからだろう。


(私のコメント終)

(引用開始)

ニューズウィークの最新号が面白い。トランプが次期大統領になったのだが、反トランプ一色である。そんな中、こんな記事があった。
日本では殆ど報道されないが、アメリカの自虐史観である「ホワイト・ギルト=白人の罪」についてである。自虐史観は日本だけのものかというとそうでは無い。アメリカでも自虐史観が問題になっているようだ。
何はともあれ、どんな記事かというと

<以下引用>

(画像あり)

風刺画で読み解く「超大国」の現実

Newsweek 2016/12/06

知つておくべき感謝祭の裏側
    ロブ・ロジャース(風刺漫画家)、パックン(コラムニスト、タレント)
     
 アメリカの感謝祭って、家族が全員集まって七面鳥を食べ過ぎたり、政治の話題でもめながら恥ずかしいプライベート事情まで詮索し合ったりして、一家だんらんを楽しむ日なんだよね。
 では、なんで風刺画に先住民が登場するのか? その理由は、感謝祭の歴史を振り返れば分かる。1620年に、いわゆる「ピルグリムーファーザーズ」がイギリスからメイフラワー号で荒波を渡り今のマサチューセッツ州プリマスあたりにたどり着いた。上陸した100人ほどのうち、最初の冬に食料不足や病気で半分ぐらいが亡くなった。
 そこに現れたのが先住民。特救世主となったのは、スクヮントという男性だ。奇跡的にも英語が堪能で、豆や瓜、トウモロコシなどアメリカ原産の作物の育て方や魚の釣り方を伝授した。さらに周辺の部族の仲介人となり、複数の平和条約を結ばせた。つまり農水、外交、防衛など、今でいヶ内閣の半分ぐらいの仕事を一人でやってのけた。
 おかげで、ピルグリムたちは無事に上陸1周年を迎えることができ、近くの先住民を招いて感謝を込めた晩餐会を催した。
 これが、アメリカ人がみんな知っている感謝祭の始まり。しかし、先住民の視点から見ると歴史の意味合いは違う。
 ピルグリムたちが最初の冬を乗り越えられたのは、先住民のトウモロコシを盗んだから。住む土地が空いていたのは、そこにいた先住民の9割がヨーロッパ人が持ち込んだ伝染病で亡くなっていたから。スクワントがピルグリムたちの世話をできたのも自分の部族が死に絶えたから。そして英語がしゃべれだのは1614年に奴隷としてヨーロッパに拉致された経験から。「ありがとうの前にごめんなさいだろ!」と言われても当然だ。
 それからも虐殺や土地の略奪、人種差別など、先住民の被害はずっと続いた。この時期は七面鳥を食べながらでもいいから、その歴史を思い出すべきだ。
 この複雑な背景から風刺画が読み解ける。首長が持つ「ピルグリム登録」という本や、「夕ーキーの前に(ターキーを切り分ける前に)ゲストブックにお名前を」というせりふから先住民の気持ちがうかがえる。[僕らの土地へようこそ。そのうち帰ってくださいね~]だね。
<引用ここまで>

 

 >先住民のトウモロコシを盗んだから

この当時のアメリカ先住民(いわゆるインディアン)の主食はトウモロコシ、そして彼らはトウモロコシの皮を?いで天日乾燥させた「乾燥トウモロコシ」を屋外に穴を掘って貯蔵。これが土饅頭になっているので、ピルグリムたちはここを掘り返し乾燥トウモロコシを奪った。丁度彼らが到着したのが11月下旬で冬場の全く食料の無い時期、彼らはこのトウモロコシで命をつないのだが、先住民が戻ってくるとトウモロコシが無くなっていた。先住民から見れば盗まれたとなる。


さてこんな風刺画が掲載される、それだけアメリカが病んでいる証拠だと思う。自虐史観が蔓延し、人の心を蝕んでいるようだ。
トランプが『再びアメリカを偉大にしよう』と言っている。そのトランプを支持しているのがこの自虐史観に苦しんでいる人たちだという事。
この風刺画はそんなことを教えてくれると思う。

(この記事のコメント欄;要約して要旨引用紹介)
***
コロンブスが米大陸に到達したのは1498年でありピリグリムファザースとやらは1620年ですから、前々から北米はその間100年以上どうなってたのだろうというのは昔からの疑問でした。その間、何にもなかった訳はないでしょうに…
これは米国の神話なのだとでも考える他無いんでしょうが実際には16世紀にはスペインが植民地を築いてるわけで何とも尻抜けな話です。先住民族を追い出して国を築いた以上絶対に綺麗事じゃあ無いはずなんでそのあたりはもっと見直されなくちゃあいけないでしょう。

***

アメリカ人の三つの原罪意識という話があります。黒人奴隷問題、先住民問題、そして原爆投下です。
そしてそんな意識の裏側には白人の優越意識が有るのですが、その白人と真正面に立ち向かったのは日本人だけでした。
最初の大きなものは「日露戦争で当時世界最大最強のバルチック艦隊を全滅させた」ことです。この大艦隊同士の正面衝突で一方が全滅という事件、これは日露戦争以前もそして現在までまったく皆無。
さらに大東亜戦争であれだけアメリカに立ち向かった、10年位前までアメリカの軍人で日本と戦った経験のある軍人は「いまだに日本と戦ったあの恐怖が消えない」と言っていたそうです。
こんな事で白人の自虐史観はさらにその裏には反日がある。そう見れば世の中の動きが見えてくると思います。
軍事問題だけでなく例えば自動車の問題でも、あのGMをとうとう屈服させた、そして最近でも豊田バッシングで政府挙げて叩いてみたがダメだった。こんな事がある意味では反日に繋がり、別の面では安倍さんの言う希望の同盟になっている。そう思っています。
***

コロンブスからピルグリムファーザーズまで百年以上ですが、私も不思議に思っていました。
この件は依然読んでいた本に結構詳しく書いてありまして、近いうちにそんなことをエントリーしようと思います。
第一にイギリスから移民が北米に出発したのは1585年辺りからです。Sれまではイギリスには国力が無く行けませんでした。
1585年~1587年に最初に植民したのはノースカロライナのロアノークという所。しかしここに100人くらいの人を置いてその後3年くらい補給船が出せなかった。3年後に補給船が行って見たら100人くらいの人は消えていた。どうなったのか現在も謎ですが、どうも現地の先住民の中に取り込まれて消えてしまったらしい。

次に1606年に次の植民がバージニアに植民した。場所はバージニア州のジェームズタウンという所。これも悲惨な結果で500人が一冬で60人になったとか、現地人と戦争になったとか、原住民と和解のパーティーを開いて、原住民に毒を盛って200人以上殺しただとか、飢餓で隣に寝ている奥さんを殺して頭を残して全部食べてしまっただとか、もう悲惨な話ばかりですね。

ピルグリムファーザーズ以前はそんなことで悲惨な話ばかり、とても建国の歴史を誇れる状態ではない。だからまあうまくいったピルグリムファーザーズの話を取り出したんだと思います。
詳しい話は後日エントリーします。

***

南北戦争については色々書いたものが有りますから見てもらえば分かりますが、アメリカのいろんな戦争の中で戦死者数はピカイチ。南北戦争は内戦ではなく、実質北の南征服戦争です。
当然ながら征服者は暴虐・略奪をしますから、南部ではいまだに南軍旗を掲げている所があります。
多分これからアメリカももっと分断するでしょう。南北戦争の恨みが出てくるかもしれません。
(引用終了)