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よもぎねこです♪

(見出し)
2017-07-19 13:45
歴史から見る日本とイスラム

(私のコメント)
一神教というのは多民族を殲滅したり、奴隷化するには非常に都合がいい宗教だ。
現在の世界はユダヤ教を源流とするキリスト教イスラム教で占められているが、当然の結果なのだろう。
その宗教を信じる人以外は人として認められない、というか、殺されても文句は言えない、ということになる。
日本人も多神教で呑気に構えていると、ひどい目に合う。
このブログ記事はイスラムについて考えるのにとても勉強になったので、紹介します。


(私のコメント終)


(引用開始)


(見出し)

歴史から見る日本とイスラム
 カカシさんの所へこんなコメントをしている方がいました。

>アラブ人というよりイスラム教徒とは日本は明治の頃から仲良くしていた。イスラム教やコーランに関する訳書や著書も結構あったと聞く。
日本文化は欧米文化とは、似てはいるが、ほかの神の存在を許さないキリスト教ではなくあらゆる神の並列した存在を許容する思想を根幹としているという点で根本的に違う。
見かけ上はかなり欧米化されているとは言っても実際には欧米の文化と日本文化とは異質なものである。
このような点から日本におけるイスラムの許容はかなり穏やかなものであった。

現在のイスラム諸国の様相を作り出したのはキリスト教国家であることを忘れては困る。

 

 これって日本の右派が伝統的に持ってきた典型的なイスラム観です。

 大アジア主義の流れを汲む日本右派のイスラム観をあんまり見事に表しているので、チョッと借りてきました。
 こういうイスラム観ができた理由は、明治に遡ります。

 

 1908年、一人のイスラム教徒が敦賀港に降り立ちました。

 

 このイスラム教徒アブデュルレシト・イブラヒムはロシア国籍のタタール人でイスラム教のウラマー(教導師)でした。

 

 当時、ロシア国内のイスラム教徒の間では、ロシア政府の強硬なイスラム政策に対する不満が高まり、これに対する弾圧もまた強まりました。

 

 イブラヒムもまたこうした状況下でロシア脱出を余儀なくされてたのです。 

 

 彼はこれを期に大旅行を行うのですが、その時彼の心を最もひきつけたのは日露戦争でロシアに勝利した日本でした。


 ロシアはそもそも建国以前からイスラム教徒とは対立していた歴史があります。

 

 ロシアの建国は10世紀末のキエフ大公のキリスト教化を起源とするのですが、それ以前から周辺のイスラム化した遊牧民の侵攻を防ぐ事が国家最大の課題でした。

 

 そしてモンゴルが世界を征服した頃、ロシアもイスラム化したモンゴルに征服支配されました。 このモンゴルの支配を受けた13~15世紀の間をロシア人は「タタールのくびき」と呼び、ロシア史上最大の屈辱と捉えています。

 

 しかしロシアがタタールのくびきから逃れ、ロマノフ家による中央集権体制を確立し以降、ロシアとイスラムの力関係は、徐々にロシア優位に変わって行きます。

 

 そして18世紀、ロシアが近代的な軍隊を持つようになって以降は、ロシア側から積極的に周辺のイスラム地域に侵攻し支配するようになりました。

当然ですがイブラヒム等、ロシアのイスラム教徒達は、このようなロシア政府に反発し強烈に憎悪しました。

 そしてロシアからの独立を要求する運動を始めたのです。

 

 ロシア政府は勿論こうしたイスラム教徒を厳しく弾圧したのです。

 

 また同時期、イギリスやフランスなどのヨーロッパ列強は、中東や北アフリカなどのイスラム地域の植民地化を着々と進行していました。

 

 ここでもイスラム教徒達はヨーロッパ人に反感を募らせて抵抗するのですが、近代国家を持たない彼等にはどうする事もできませんでした。

 

 どんな事をしても白人には勝てない・・・・・・。

 

 彼等はこうした無力感に苛まれるようになりました。
しかし突然、奇跡が起きたのです。

 

 日露戦争、日本勝利

 

 白人の大国ロシアがアジアの小国に負けた!!

 アジア人が白人に勝った!!

 白人は無敵ではなかった!!

 アジア人でも白人に勝てる!!

 

 イスラム諸国で日本への期待と憧れが爆発しました。

 

 だからエジプト人の詩人が日本の少女を称える詩を書いたり(実はこの詩人は日本人なんか見た事もなかったけれど)、トルコ人が息子をノギやオオヤマやトーゴーと名付けたりしました。

アブデュルレシト・イブラヒムもまた、このような感動の中で日本を訪問しました。

 

 そして日本に半年程滞在して、後にその時の体験記「ジャポンヤ」を出版しました。 

 

 元々こういう感動状態で日本を訪問した事もあるせいか、このジャンポンヤで描かれる日本はホントに素晴らしい、明治日本の理想図そのモノです。

 

 彼は日本滞在中、伊藤博文始め多くの政府要人から、一般庶民まで多くの日本人と交際し、また工場や学校から刑務所まで幅広く見学して、実に積極的日本を知ろうと努力しました。

 

 日本人の体格が貧相なのは、日本女性の乳房が小さいからだなんてトンチンカンな話も書いていますが、しかし全体から言えば大変合理的で正しい日本理解をしています。

 

 そして日本社会の秩序の正しさ、清廉さ、能率の良さ、教育レベルの高さに驚きます。

 

 また日本人の清潔さ、正直さ、勤勉さに感動しています。 

 

 そこで彼は考えたのです。

 

 「日本人をイスラム教化できる。 日本人こそイスラム化するのに最も相応しい民族だ。 日本人をイスラム化しなければならない。」と・・・・・。
??

 なんか聞いた事がありますね?

 以前にも同じ事考えた人がいましたよね?

 

 ハイ、この人です。
聖フランシスコ・ザビエルもまた日本で布教をしたとき、「日本人は勤勉で正直で知的だから、キリスト教化できる。 だからキリスト教化しなければならない。」と考えたのです。

 

 か、勝手な事を言うな!!

 

 一神教の狂信者は皆同じですね。

 キリスト教イスラム教なんか信じなくても、人は正直で勤勉であり、清潔で美しい国を作れるのなら、論理的にはそんな宗教は必要はないと言う事になります。

 

 イブラヒムに至っては自身の知るイスラム諸国の何処よりも、日本が優れていると思ったのですから、日本の宗教の方がイスラム教より優れていると言えるはずです。

 

 しかし一神教の狂信者は絶対にそういう結論は出せないようです。
ともあれこのようなイブラヒムに対して、日本人は極めて寛大に対応しました。

 

 特にアジア諸国が団結してヨーロッパと対決すべきと言う大アジア主義者達がイブラヒムを持ち上げました。

 

 そしてイブラヒムの訪日が契機になって、日本でのイスラム研究が始まりました。 またイスラムに改宗しメッカに巡礼する日本人も生まれました。

 

 一方このイブラヒムの著書「ジャポンヤ」は、イスラム世界で広く読まれて、ここに描かれた日本が、後にイスラム世界での日本観の基本になっていきました。

 

 イスラム世界のインテリは皆アラビア語ができますから、アラビア語で出版された本は、そのまま全イスラム世界で読まれるのです。

つまり最初に紹介したカカシさんの所へのコメントは、当にこの明治に生まれた日本の大アジア主義者のイスラムのイメージそのままなのです。

 

 実は現在に至っても、この明治のイスラム観をアップデートしてない人は大変多いのです。

 

 一方イスラム世界にもまだこのイブラヒムの作った日本観をアップデイトしてない人達もいるようです。

 

 なぜなら日本とイスラム世界の交流は近年まで非常に希薄で、敵対する事はなかった替りに、関係が親密化する事も全くなかったからです。

 

 関係が希薄だから敵対する理由が生まれないのです。 

 

 滅多に会う事のない相手なら、初対面の時の印象だけが残り続けるのと同じです。

 しかしこれはつまり、初対面以降相手への理解が一切深まっていないと言う話です。

ではこの麗しい日本のイスラム観、イスラムの日本観は、今後も守り続ける事ができるでしょうか?

 

 ワタシはこれは根源的に無理だと思います。

 

>日本文化は欧米文化とは、似てはいるが、ほかの神の存在を許さないキリスト教ではなくあらゆる神の並列した存在を許容する思想を根幹としているという点で根本的に違う。
>見かけ上はかなり欧米化されているとは言っても実際には欧米の文化と日本文化とは異質なものである。
このような点から日本におけるイスラムの許容はかなり穏やかなものであった。

 

 と言うのは全く事実ですが、しかしイブラヒムの意図を見ても明らかですが、日本がいくらイスラムを許容しても、イスラム側には日本の宗教を許容する意思は全くないからです。
日本は普通にイスラムの神アッラーの存在は認めますが、しかしイスラムは日本の神々を認める意思はありません。

 異教の神を認めたら、イスラムを全否定してしまいますから、絶対に認める事はできないのです。

 

 それどころかコーランには「多神教徒は見つけ次第殺せ!」とまで明記されているのです。

 

 それにしても「見つけ次第殺せ!」って凄すぎますよね? でもこれはムハンマドの言葉です。 そしてイスラム教ではムハンマドの言葉=神の言葉ですから、これは絶対に否定できません。

 

 イスラム原理主義が進行している事を考えると、イスラムが日本に牙を剥くのは時間の問題でしょう。

 実際、バングラディッシュのテロなどではすでに日本人が犠牲になっています。

 

 そして池内恵などは、これについて「日本の援助の仕方が悪いから現地の人の反感を買ったなんて議論は全く非論理的。 このテロは原因はイスラムにある。 だからどんな援助をしようと日本人はテロの対象になる。」と明言しているのです。

では現在の現実の日本のイスラム教徒達は、日本でどのように振る舞っているのでしょうか?

 

 日本のイスラム教徒の行動で一番わかりやすいのが富山コーラン事件です。

 

 富山県で在日パキスタン人の中古車販売店の近所に切り刻まれたコーランが捨てられていたことから、在日パキスタン人を中心にイスラム教徒が集まって騒乱状態になったのです。

 

 これについてこういう事を書いているブロガーがいます。

 

 在日パキスタン人は、このコーラン破棄を奇貨として、それを最大限に利用し、自分達への同情を集め、自分達の商業的利益の擁護と拡大を図り、日本国民を恫喝(筑波大学助教授殺人事件-後述)しているのである。あろうことか、よその国に来て、イスラム教徒であることをあたかも特権のようにふりかざし、イスラム教徒の立場を守れと主張している。思い上がりもはなはだしい。

 

 イスラム教徒は、自分達の宗教的不寛容さに気がついていない。むしろそれを棚に上げて、異教徒の寛容さにつけ込んで勢力を拡大してきた。今もし、反対に、日本人がカラチで鳥居を立てたり、仏像を作ったりしたらどういうことになるか。在留日本人が寺社の建設を求めてイスラマバードでデモをしたら、いったい、どういうことになるか。

 

 全くその通りです。

一方だけが幾ら寛容になっても、もう一方が完全に不寛容であれば、寛容を示した側が追い込まれるだけなのです。

 

 ところが大アジア主義イスラム観をアップデートできない人々は、これを理解していないのです。

 そもそも彼等は実はイスラム教の教理などには一切関心はないのです。 これってイスラム教徒からすれば神への冒涜そのモノなのですが、彼等はそんなことは夢にも考えていません。

 

 彼等に限らず「寛容」を振り回す人々は、そもそも自分達が寛容であることへの自己満足に浸るばかりで、相手を見て理解しようとしないのです。

 

 しかし本当に相手を見手理解しようと言う努力を放棄した上で示す寛容が本当の寛容と言えるのでしょうか?

 

 勝手に相手を善人と盲信しての寛容なんて、結婚詐欺師の言葉を信じて金を貢ぐのと同じではありませんか?

 これを本当の愛情と言えますか?

そして日本人のイスラムへのシンパシーの根源は実は、欧米への敵意でしょう。

 最初に紹介したコメントでもこう述べられています。

 

>現在のイスラム諸国の様相を作り出したのはキリスト教国家であることを忘れては困る。

 

 しかしこれホントですか?

 

 この手の発想をする人が良く持ち出すのは、サイクス・ピコ条約です。 つまり第一次大戦オスマントルコ帝国が崩壊した時、現在のシリア・ヨルダン・イラク等の国境を、フランス・イギリス・ロシアなどが、民族や宗教に関係なく自分達の利権確保の為だけを考えて引いた事が、この地域の混乱の原因だと言う説です。

 

 ええ、ヨーロッパ諸国が、確かにサイクス・ピコ条約で勝手にオスマン帝国を解体して分け取りした事は、事実です。

 

 サイクス・ピコ条約だけではなく、アフリカ諸国の直線で引かれた国境なども、当にヨーロッパの植民地主義の遺物です。
でもそれならそう言う人々に聞きたいけれど、例えば中東にどういう風に国境線を引いたら、民族問題が起きないのでしょうか?

 

 この地域はチグリス・ユーフラテス文明発祥の地を含み、人類で最も古い歴史を持つ地域です。

  

 しかしこの地域の歴史を見る限り、紀元前3000年まで遡っても、一つの民族だけが一つの地域を占めると言う安定した民族国家が存在した事はありません。

 

 多数の民族が入り混じり蝟集して住み、それを時々アレキサンドロス大王、古代ローマ帝国、十字軍やモンゴルやトルコような侵略者が掻きまわし、更に民族構成を複雑化すると言う歴史しかないのです。

 

 それを思えば近代になってのヨーロッパの侵攻も、こういう歴史の一部でしかなく、それで中東問題の全てが生まれたような発想は全くナンセンスなのです。

 

 これはアフリカ諸国も同様です。

 ついでに言えば黒人奴隷狩りとか、十字軍のような宗教戦争とか、侵略戦争とか、白人の悪徳のように言われる事って、実はイスラム側も白人以上に熱心にやっています。

 

 そもそもイスラム世界が広がった最大の原因は、イスラム教成立以降にサラセン帝国が行ったジハード、つまり異教徒の征服戦争によるのです。

 

 ISISの目標はこのサラセン帝国の復活でした。

 

 彼等がやった異教徒の奴隷化なんて、サラセン帝国建国以降イスラム教徒が普通にやり続けてきた事で、イスラム教の教理には全く反しません。

 

 その奴隷制はヨーロッパの植民地支配で初めて禁止されたのです。

 

 イスラム教徒が奴隷制を非人道的だと反省して辞めたのではないのです。

 このようなイスラム史を見る限り、白人悪、イスラム善、悪い事は全て白人キリスト教徒の責任なんて言うのはオカシイとしか思えません。

 

 こう言う反欧米主義って結局単なる白人差別でしょう?

 

 白人は悪い事をするからイスラム教徒やアフリカ人に憎まれる。 でも日本人は悪い事はしないから、上手くやれる。

 

 それって自惚れですよ。

 こういう自惚れの代償は大きいですよ。

 

 イヤ、ヨーロッパが現在、この自惚れの代償に苦しんでいるのです。

 

 オレタチはアジア人なんか違って寛容で善良な文明人だから、難民を受け入れて上手くやって行けるんだ。

 イスラム教徒とも共存できるぜ。

 オレタチのやり方だけが文明人のやり方だ!!

 日本はオレタチを見習えよ!!

 

 と思って難民を受け入れた結果、無残な事になっているではありませんか? 


コメント

イスラム移民が増えれば日本人に布教できなくても問題が起きます。
 欧米でもイスラム教に改宗する欧米人は僅少ですが、イスラム移民の流入でテロや騒乱が絶えないのです。

 しかも現在のキリスト教法皇自らイスラム難民の救済を訴える程、寛容になっているのに、イスラム教徒はそのヨーロッパに来てテロや騒乱を繰り返すのです。

 そもそも一神教多神教の寛容さに付け込んでその国を乗っ取った例は古代ローマ帝国キリスト教化や、インドネシアやマレーシアなど東南アジア諸国イスラム化など世界に幾らでもあります。

 しかもイスラム教というのは教理上世界を武力でイスラム化する事を使命としている宗教です。

 これで宗教的緊張が起きないと考える事は不可能です。
 実際既に富山コーラン事件のような事件が起きているのです。
***
日本人が知るべきなのは、イスラム教は三大一神教の中で、一番排他的で、侵略的で、蝙蝠外交的です。殆どのイスラム教徒は、教育の行き届かない地域で暮らしてきて、古代アラブ語など分かるはずもない人たちであるため、自分たちの宗教を理解していないのですが、理解していない事を知らないのです。しかし、知れば知るほど、近代世界と折り合えない、問題がある宗教であると思います。
***

イスラム教も、キリスト教も「砂漠から生まれた」一神教の宗教なんですよねぇ。

思いまするに、そういう宗教を頑なに(原理主義と言うんでしょうかね?よく判りませんが)信じると、結局住んでいる地域を「砂漠に戻す」だけのような気がしますね

 


***
ちょうど池内恵氏がサイクス・ピコ協定について解説している動画が、YouTubeニコニコ動画にあります。モーリー・ロバートソン氏が、今年の5月までニコニコ生放送でやっていた番組を収録したもので、この回もモーリーが聞き手をやっています。

池内恵×モーリー 「諸悪の根源!? サイクス=ピコ協定」 〜中東の混乱は100年前の秘密協定のせい?〜 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=o-0pv11LLXI

【無料】池内恵×モーリー 「諸悪の根源!? サイクス=ピコ協定」 1/2 - ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/1468437737

※どちらも8月31日まで

よもぎねこさんにとっては、すでに知っている事ばかりの内容だと思いますが、池内氏の人と為りが分かります。モーリーが聞き上手なのもありますが、気さくで、おもしろい人ですね。人文系の左翼教授が講義で、易しい事柄をわざと難しく話すのとは正反対で、とても良かったです。

目が悪い人にはキツイですが、画面上にコメントが流れるのもおもしろいです。私には「へぇ~」と思うような豆知識もいろいろ出てきて楽しかったです。

***

キリスト教イスラムももともとはユダヤ教が基盤です。ユダヤ教キリスト教は西洋ではジュデオクリスチャンと一緒くたにする傾向がありますが、それはイスラム教と違って歴史が長いので、その長い歴史のなかで一神教を他宗教に無理やり押し付けるやり方を改める時間があったからと言えます。

確かにカトリックプロテスタントなどで血みどろの戦争をやってきたキリスト教ですが、そういう行為は良くないという反省が西洋にはすでにあるのです。

しかしイスラムにはそういう時代がまだ来ていない。未だにイスラムこそが至上なのでありイスラムこそが世界を制覇すべきという信心を捨てていないのです。

そういう不寛容な宗教を多神教で寛容な日本が受け入れたなら、日本も今西欧で起きている状況の二の舞を踏むことになります。

ちびさんの考えはあまりにも甘く、これが本当に日本右翼の考えなら日本の将来は非常に危ない。日本は多神教であるがゆえに無防備なのです。

実を言うならば、西欧が今の状況にあるのは、彼らがキリスト教徒だからではなく、反対にキリスト教の基本を忘れ世俗主義を進め過ぎたことにあるのです。その方向性のない「寛容」がイスラムの「不寛容」の横行に反撃できないのです。

イスラム諸国の問題はすべて白人キリスト教が作り出したものだとか、イスラムには寛容でなければならないとか、ちびさんは、西洋をとても憎み、西洋の真似をしてはいけないといいながら、彼の主張は皮肉にも欧米の左翼が言っていることとまったく同じです。よもぎねこさんに言われなかったら私は彼が左翼なのだと思ったでしょう。
***
日本の右派って、戦前から、ものすごくリベラルなんですよね。大アジア主義って、アジア諸民族の統合を目指す「アジア版のEU構想」みたいなもので、今でいうグローバリズムですから。
それに、日本の右翼が欧州右翼のように、本当にガチの民族主義者だったら、右翼団体朝鮮人がいたりする訳がないんですよね。

私が「イスラム教ってヤバイな」と思ったのは、「インドがイギリスの植民地から独立した時に、パキスタンバングラデシュが分かれて独立した」のは、「多言語・多宗教・多文化のインドにおいても、イスラム教徒だけは国民統合できなかったから」という事に気づいてからですね。

やはり多民族・多宗教のミャンマーでも、イスラム教徒のロヒンギャ族だけが国民統合できずに問題になっています。欧米の人権団体やリベラル派は、ロヒンギャ族を一方的な被害者として扱い、ミャンマーを非難していますが
***

イスラム教って一神教の中で最新の進化形ですから、ユダヤ教キリスト教で開いていた穴を全部塞いで、宗教的な曖昧さや妥協を不可能にしているのですよね。

 更にイスラム教による政治的軍事的支配をそのスタート時から既に実現した実績があります。

 だから欧米などで、近代化の過程でキリスト教が、現実の社会と折り合ってきたような妥協も非常に難しいです。

 しかもこの宗教を狂信する人の人口が今後今の2~3倍に増えるのです。

 これはホントに深刻な問題です。

 欧州にとっては中国共産党どころではないでしょうね。
***

西洋の左翼がやたらにイスラム教に親和的なのは、結局彼等がキリスト教や自国の伝統を憎んでいるので、敵の敵は味方と言う短絡的な発想からくるのでしょう。

 でこれは実は日本の反西欧の右派も同様なのです。
 
 「この世の悪は全て西欧白人がもたらした物である」と盲信しているので、西欧の敵は全て自分達の味方として擁護するのです。

 そして日本の右派のルーツである明治の大アジア主義など当に「アジア諸国が団結して、西欧に立ち向かうべき」と言う物ですから、結果的に欧米左翼と同じ姿勢でイスラムと融和する事になります。

 しかし現実のイスラムを見たら、キリスト教より遥かに抑圧的な一神教で、冷徹で強権的で、本来なら非イスラムアジア諸国と融和するどころではないのですが、しかしそういう現実は無視しちゃう所も、欧米左翼と日本右派の共通点です。

***

多神教社会で生きる人には、一神教の不寛容は理解できないのですよね。

 古代ローマ帝国でも結局、イスラエルの統治には散々苦労した末に、遂にユダヤ人のエルサレム追放でケリを着けるしかなと腹を括るしかありませんでした。

 http://yomouni.blog.fc2.com/blog-entry-5410.html

 しかし最後はキリスト教に帝国を乗っ取られて滅亡しました。

 そういう事を考えると何とも絶望的な気持ちになります。
***
富山コーラン事件もそうですが、こういうのってむしろイスラム側が摩擦を起こす為に騒いでいるのですよね。
 
 なぜなら摩擦が起きると、日本側が驚いて一歩引くからです。

 これって在日コリアン在日特権をせびり取ってきたのと同じ手段です。

 少数派だからカワイソウなんて事で安易に引くと、ドンドン付け込まれて大変な事になるのです。
***
イスラム教についての意見は皆様のコメントの通り、そして日本人のイスラムについての甘さも御指摘のとおりです。

だからここで考えなくてはいけないのはイスラム教についての日本人の付き合い方のスタンスをはっきりさせておくという一事でしょう。イスラム教徒が旅行や勉学のために来ることはウェルカムですしそのためには食事や生活にある程度の便宜を図ることはありでしょう。

しかしそれを超えて日本社会の一員になるというならば、考え方を変えていただかねばなりません。イスラム教の布教をするなとは言いませんが日本の文化習慣伝統を尊重し、日本の法律を守りよきにっぽんじんとしていきることをじゅようしてもらわねばいけません。

そして「近代」先進国の「宗教の自由」とはイスラム国家のそれとは異なり他の宗教の共存を前提とした上での内心の自由にとどまるものであり社会や国家にないがしかの権利を要求できるものではないということを受け入れてもらわねばなりません。

だからコーランが破棄されても破棄した人間を責めることもできなければ路上での礼拝やましてや国家に対してハラールの要求をするなどは論外だということです。イスラムの世界では出来て当たり前のことは近代国家では当たり前ではないのだということを完全に理解ていただかなくてはなりません。

キリスト教だって宗教戦争をやってとんでもない数の命をなくした上でようやく近代化したのです。つまり彼らの中世のキリスト教徒とおんなじような連中だと思わなけれいけない訳です。おそらく民族上の問題か宗教上の問題か知りませんが人口の半分くらいを失う大戦争の後にようやく分かることだろうと思います。

その上でマホメットが最高かつ最後の預言者であるなどという教義を実質的に骨抜きにしなければ変わらないでしょう。この手のものはルトワック氏の言うように戦争に任せるしかありません。これがイスラム世界に限定される限りは、何も干渉せずに結果を見守るしか無いでしょう。

度の国も皆んな苦労して大きくなったのです。その苦労をたんまり払ってもらうだけです。これは特亜の諸君にも言えることではあるのですがね。

***
多神教世界の人間には、こういう偏狭な一神教の人間を理解できないのでしょうね。
 
 日本人が甘いと言う事もありますが、古代ローマ帝国だってユダヤ人には手古摺っているし、キリスト教に国家を乗っ取られています。

 例えばティベリウスは実に細々とユダヤ人に気を遣い、彼等との融和を図ったし、トラヤヌスキリスト教への法によらない取り締まりは絶対不可としたのですが、一神教と言うのはそういう気遣いや法の精神は一切伝わらない相手なのです。

 だからイスラムだって同じでしょう。

***


(引用終了)