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(見出し)
キレそうになったら受け流す。海上自衛官南極観測船「しらせ」で学んだ、仕事に潰されないためのコツ
海上自衛官南極観測船「しらせ」で学んだ きつい仕事に潰されない人のルール 単行本 – 2017/6/30

(私のコメント)
会社などの人の集団の中に居ると、どうしても意見の相違など軋轢がある。
その時、自分を傷つけたり損したりせずにそういう軋轢やストレスをどうやって乗り越えて行くか。
世の中は仲良しクラブではなく、いろいろなタイプの人が集まっているし、人を選べない。
こういう世間で世渡りして行くノウハウは検討研究しておく必要があるだろう。
下記の書評では、「受け流す」ことがよい、と言っている。
例えば、犬に吠え付かれるときがある。
お遍路や街道歩きなどしているときはよく犬に吠えられる。
あれって気分が悪いけど、だからと言って構っていられないから黙って通り過ぎるだけだし、それが最良の解決方法だ。
俺様に吠え付くなんてとんでもない、などとプライドをもって対等にやり合う、なんてやっていたらバカバカしい。
あるいは子供にバカにされたり、妙に絡まれたりすることがある。
子供でなくても他人と喧嘩になることは、よくあることだ。
そういう時は勝ち負けにこだわらず、「受け流してしまう」というのも一つの手だ。
感情的にカッカとしても「まあ、いいか」と水に流して早く正常に戻った方が自分も楽だ。
笑って受け流せればもっといい。ニヤニヤ、へらへら、せせら笑い、いろいろある。

人との軋轢でストレスとなった時、「ああ自分は今こういう状態にあってこういう感情の元にあるんだな」と客観的に見る事も必要だ。
人の心は無意識野が8割意識野が2割で、喧嘩などをすると、8割の無意識野が暴走気味に動き出すことがある。
なぜそうなるか、というと無意識野の考え方は何万年前から遺伝子に組み込まれた自己保存行動が基準だからだ。
つまり、簡単にいえば、喧嘩して自己保存本能を刺激されると、生き延びようとしてジタバタするわけだ。
あるいは攻撃本能を発揮しようと遺伝子生存本能が立ち向かおうとする。
これはこれでよいのだが、そんなに毎度やっていては疲れてしまう。
だから、意識野から無意識野に向かって極端に言えば、「大丈夫、命には別条ないよ」と言って聞かせれば落ち着くのだ。
「命に別条ない」はいい方が大袈裟だが、「まあ、いいか」という受け流しの術の中身はこんなメカニズムではないか。
余談だが、気が小さいとか怖がりとかいうのは、「生きようとする力、願望」が人一倍強い人のことになるだろう。
そういうことなら、それを少し中立的な判断で生きていけるように工夫すればよいので、昔の人はそれを修行と心得たんだろうと思う。
それでいて、人は怪談話など怖いことも案外好きなんだからおもしろい。
余談の余談だが、「地獄はどんなところか」は絵になっているが、「極楽はどんなところか」という絵はない。
(但し、極楽浄土では仏さんがぼんやり座っている、というのはある)

 

(私のコメント終)


(引用開始)
『海上自衛官南極観測船「しらせ」で学んだ きつい仕事に潰されない人のルール』(泊 太郎著、秀和システム)の著者は、海上自衛隊に勤務していた経歴の持ち主。2014年には南極地域観測協力行動に抜擢され、「砕氷艦しらせ」に乗り込んだことがあるのだそうです。同年度は142日、翌年度は151日間にわたり艦上生活を送ったというのですから、ハードワークが容易に想像できます。
(中略)
当然のことながら、一度出港してしまえば海の上で孤立無援。南極という極地での航海には大きな困難が伴い、上官の命令に逆らうことも許されません。そればかりか娯楽は限られ、食事のメニューすら自由に選ぶことは不可能。しかも南極滞在期間も含めると、往復で約5ヶ月。どう考えても過酷な環境なのです。

にもかかわらず、なぜ著者はそんな南極行動を2度も乗り切ることができたのでしょうか? それは「しらせ」に、キツい仕事に潰されないためのさまざまな知恵が蓄えられていたから。具体的には、「いかに手を抜くか」「いかに上司や同僚とつきあうか」「いかに楽しむか」などの考え方が重要な意味を持っていたというのです。

それらは、ビジネスパーソンの日常にも応用できるものばかり。そこで本書において著者は、「しらせ」で学んだ知恵をまとめているわけです。きょうはそのなかから、第1章「5ヶ月間閉じ込められて学んだ『ストレス』に負けないルール」をご紹介したいと思います。


(中略)

キレそうになったら受け流す

ストレスの対処法として、著者は3つの方法を組み合わせることが有効だと説いています。
1つ目は、「ストレスから逃げる」こと。たとえば、先の「逃げ場を確保する」がそれにあたるわけです。
2つ目は、工夫したり笑いを有効活用したりして「ストレスを発散させる」こと。そして3つ目が、「ストレスを受け流す」こと。

ここで引き合いに出されているのが、著者の先輩の言葉。話のネタがストレスや怒りになったとき、その先輩から「キレそうになったときは、
『まっ、いいか』と流すことが大事なんだよ」といわれたというのです。
ストレスに対処する方法は発散しかないと思っていた著者にとって、この考え方はとても新鮮だったそうです。

そしてその後、後輩がミスをして怒りがこみ上げてきたとき、
後輩を本気で怒鳴りつけようか迷いつつも「まっ、いいか、もうどうしようもならねえんだから仕方ねーよ」と口にしてみたところ、
思いもかけず気持ちがスッとしたのだといいます。
そして結果的に、その後輩は積極的に仕事などの手助けをしてくれるようになり、非常に助かったそうです。

「ストレスを受け流す」といっても、それは「ストレスを感じても、それを無視して感じないふりをする」という意味ではないと著者は主張しています。それだと「ストレスを我慢して抑え込む」ということになってしまうので、無理が生じても当然だということ。普通の人間は、自分の感情に逆らうことはできないものなので、それを無理して抑え込もうとしても、結局はその我慢のツケが自分自身に返ってきて、より大きなストレスになってしまうだけ。

だからこそ、まずは感じたままのことを受け入れる姿勢が必要だというのです。いきなりおおらかな気持ちになれなかったとしても問題なし。
感情のままに怒鳴り散らすのは問題だとしても、「まったくもう」「ったく、なんなんだよ」と、
感情をうまく吐き出すことが大切だという考え方です。

ただし、そこで終わってしまった場合、自分がスッキリできたとしても、相手にストレスを感じさせてしまう可能性があります。
だとすればそのこと自体が、自分にとっての新しいストレスになってしまうかもしれません。
そこで、「まっ、いいか」という言葉と一緒に水に流すことが大切だというのです。(43ページより)

海上自衛官というハードな職務を経験してきた人物であるだけに、著者の言葉には大きな説得力があります。
しかし決して堅苦しくなく、適度に肩の力が抜けているだけあって、気負わずに読み進めることができるはず。
日常の仕事でストレスを感じている人は、本書から多くの気づきを得ることができそうです。

 

(引用終了)