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(見出し)
今は貧乏でも怯むな!株で勝つと決めた途端「退屈な日常」が輝く理由=鈴木傾城

2017年9月10日


(私のコメント)
ウォーレンバフェットという株の世界では神様のような人がいる。
私も長い事株をやってきたが、結局このバフェット流の手法が一番儲かるように思います。
現在はこの方法だけでやっている。
株のやり方儲け方は色々あって各人各様だが、大きく分けると、デイ(スィング)トレード、バフェット流、インデックス投資法の三つがある。
この分類は橘玲著「臆病者のための株入門」にあって、この本もいずれ、紹介したい。
この本でも、バフェット流を推奨している。
バフェット流を一口に言えば、「将来性のある個別株を長期に保有する」「良い株を長く持つ」やり方だ。
まず将来性だが、「高い収益性があるが、市場からは見捨てられて割安な銘柄」を発掘して安いうちに仕込んでおく方法だ。
長期というのは孫子の代に引き継いで無限に持つのが理想で、その位長期に持つ、ということだ。
例えば、日本生命という会社があるが、戦前に一円位で買った株を持っているから殆どタダ同然で優良株を持っている。
だから、何が起きても平気でいられる。
勿論必要があれば売ってもかまわないが、株の値動きには影響されずに持つことが必要だ。
株の値動きに影響されないためには、その株の最安値で買っておく必要がある。
だが、誰だって優良株を安く買えば儲かる、なんて分かり切った話で、そんなに旨い話はそう転がっていない。
バフェットさんはどうしたかというと、沢山の会社の財務諸表を丹念に読んで将来性のある会社を探し出した。
これが、誰にもまねできない偉い所なのだが、我々はそんな才能がないからどうしたらいいか。
話は飛ぶが、ネットにあった話で、「名人と言われる得意な技の持ち主は、その技が上手いというだけでなく、その技の欠点を知っているのだ。」
これは、ある剣客の戦いを描いた漫画に出てくるセリフだそうだが、これはなかなか面白い見方だ。
そこで、バフェット流も欠点を見つけてそれをいかにカバーするか、が技を磨く要点になる。
上記の「優良株を安く買う」ことが我々には中々出来ないのがその欠点だとすると、それをどう克服するか。
下記の記事ではこの解決方法として、株式市場が暴落した時に買え、という。
普段から優良株を研究しておいて、リーマンショックのような暴落時に買うのだ。
ところが、更に、このやり方の欠点として、いざ買おうとすると、どこが最安値だか分からない、という悩みが出る。
この解決方法はチャートからその株の安値を割り出しておいてそこから買ってゆく方法だ。
だが、これもそこが底値だ、という保証はなくて、さらに下がることもある。
その場合はテクニカルに「つなぎを入れる」「損切り買い直し」などの手法で欠点を補う。
この具体的な方法はまた説明するとして、このように欠点を何とかカバーしてゆく。
更に、この記事では暴落というのはめったに起きないので、暴落を待っていても、「待ちぼうけ」になるが、この欠点をどうするか、という話になっている。
「待ちぼうけ」というのは中国の農民の王さんが畑を耕して居たらウサギが出てきて木の切り株にぶつかって死んでしまい、それを見た王さんは毎日切株にウサギがぶつかるのを待つようになった、という話だ。
暴落を待つなんて丁度切株にぶつかるウサギを待つのと同じなのだ。
この欠点については下記の記事では、株の売買を程々のところで常に続けろ、と言っている。
そして、貯金を殖やすように優良株を貯めるようにするのが良い、という。
そうやって株の売買の感覚を養っておくことが必要だ。
なお、こういう普段の売買をやると当然損することもある。
ここで重要なのは損をコントロールすることだ。
損することは止むおえないことで、株を売買したら必ず損する、と割り切って考えた方が良いくらいだ。
この欠点も損を最小限に抑えてコストとして処理する、というような手法で乗り切ることが出来る。
このように考えると、暴落以外の平常時は、デイトレードインデックス投資も研究しておく必要もあるだろう。
色々書いたが、最初に戻って、バフェット流の最重要課題は、兎に角いかに安く株を買うかだ、と思う。
長くなると、とりとめがなくなるので今日はこの辺にします。

 

(私のコメント終)


(引用開始)


(見出し)
今は貧乏でも怯むな!株で勝つと決めた途端「退屈な日常」が輝く理由=鈴木傾城
(前略)
確かに暴落は「濡れ手に粟」だが――

株式市場が大暴落しているときに、優良企業の株式を大量に買えれば、後はもう何もしなくてもいい。優良企業はせっせと成長して株式価値を上げていつしか暴落を取り返すし、配当もどんどん増配させて株主に報いることになるからだ。

リーマンショック以後の半年、ニューヨーク株式市場の多くの優良企業が売りに売られた。だから、40%も50%も暴落した株式が大量に存在していた。

私は、この時期に買った株式をずっと保有しているが、暴落時に買ったのでその時点で配当利回りは7%、その後の増配で現在の配当利回りが10%になっている銘柄もある。

毎年、10%の配当をもらっているという話をすれば詐欺と思われるのだが、私は現に10%の配当を何のリスクもなくもらっているのが現状だ。

私がやったのは、暴落時にフィリップモリスを買ったということだけだ。現金をたんまり持った優良企業を買ったのだから潰れるリスクもない。私は濡れ手に粟で利益を手に入れた。

ただ、暴落時は底値がどこなのか誰にも分からないので、落ちているナイフをつかむ必要がある。つまり、暴落しても、自分が買った時からさらに下がることを覚悟する必要がある。

ボーナスタイムを待つ間、投資家は何をすべきか?

優良企業の株式は必ず値を戻すという確信があれば、持ち株が買い値を割ってどんどん下がっても何ら動揺する必要はない。すべては時間が解決する。

しかし、多くの人は冷静になれない。自分の買い値よりも下がって10%も20%も落ちたら極度のパニックになる。そして、一番売ってはいけない時に売り飛ばす。

誰もが売っているから自分も売る。まるで崖から飛び降りて自殺するレミングのようだ。暴落したら買い時なのに、買わないで売るのだからあまりにも感情的だ。

そういった意味で、自分が株式市場で利益をつかめるのかどうかは、数字を見るよりも自分の精神を見る方が重要になる。自分が株式市場の暴落で資産が減っていくのを見て耐えられるかどうか、自分の心を知る必要がある。

もし、株式市場の暴落時の修羅場に落ちたナイフをつかみまくって株式を掻き集めることができる人は、濡れ手に粟の状態でその後の利益が保証される。

はっきり言おう。この手法は何度でも再現できる。

どのみち株式市場の暴落はいつか必ずやってくる。人間の人生が順風満帆ではなく、逆風にさらされているときや嵐で転覆しそうになるときもあるのと同様に、株式市場もまた波瀾万丈の動きを見せる。

だから、チャンスはじっと待っていれば、いつかまた濡れ手に粟のような状態がやってくる。

待っている間も、投資家の人生は過ぎ去っていく

ただし、現実問題として深刻に考えないといけないこともある。暴落はいつ来るのかまったく分からないし、暴落した時しか買わないという教条主義のようなことを言っていたら、いつまで経っても優良企業の株式を買えないことになるということだ。

現に、リーマンショック以後、株式市場は何度も波乱はあったのだが、歴史に残るような巨大な暴落はニューヨーク株式市場では記録されていない。

2008年のリーマンショックの傷が癒えたのは2011年だが、それ以後、暴落を待っていた人は6年目に入った今も株式を買えなかったことになる。

6年もあれば、3%の配当だとしても18%も資産が増えていたのに、1株も持っていなければゼロである。これは大きな機会損失であったということでもある。

つまり、私たちは暴落時の「濡れ手に粟」を待つ前に、この機会損失をどうするかを真剣に考えないといけないということでもある。私はどうしているのか?
うまい話がゴロゴロ転がっているわけではない

私は暴落が来ていないときも株式を買っている。優良企業の株式がほどほどの値段であれば何も言わずに買う。

暴落していない時の株式を買うというのは、大きな利益を得られないことを意味する。株価が高い上に配当利回りが低いわけで、二重に利益が減るのだから深刻だ。

しかし、私はそれでも、いくつかの指標を見てそれほど割高であると思わなければ、それを手に入れる。なぜなら、大きな利益を得られないことよりも機会損失の方が有害であると思っているからだ。

機会損失というのは、「株を買わないことによって、利益を得る機会を逃す」という意味だが、もし大暴落の買い場が10年もこなければ、10年も資金を現金で寝かせたまま、まったく利益が出せないことになる。

キャピタルゲイン(値上がり益)もインカムゲイン(配当)も手に入らない。

10年で株価の値上がり益がどれくらいになるのかは予測できないので、それを考えないとしても、年間配当3%であれば10年で確実に30%が得られる。

もし株価の値上がり率が10年で20%くらいでしかない失望の結果であったとしても、これを30%の配当と共に考えると、資産は50%膨らんだということになる。

資産が1000万円の人は500万円が手に入っているし、2000万円の人は1000万円が手に入っているということになる。3000万円の人は1500万円が手に入り、4000万円の人は2000万円が手に入っている。

資産の総額が大きくなればなるほど、50%でも増える資産は大きなものになる。これを見逃すのは、間違いなく機会損失であると言っても過言ではない。

だから、資産が大きい人であればあるほど、暴落が来ていないときも株式を買うという姿勢は重要になる。

濡れ手に粟にはならないのだが、世の中はいつでもうまい話がゴロゴロ転がっているわけではないのだから、チャンスがくるまで「ほどほどで手を打つ」というのが現実的な視点だ。
あらゆる機会を見つけて優良企業の株数を増やす

長期投資をする場合は、その資金は生活費に使うものではないのだから、余裕資金で行う必要がある。

この余裕資金がいくら用意できるのかは人によってまったく違う。100万円の人もあれば1000万円の人もあれば1億円の人もある。

「もし私ならどうするのか」という視点で言うと、もし私が仮に100万円から今の株式市場に乗り出すのであれば、私はその100万円をすべて1銘柄に集中投資する。

1000万円であれば3銘柄ほどに分散投資する。2000万円であれば5銘柄以上に分散投資する。4000万円以上であれば10銘柄に分散投資する。

それ以上分散投資したら目が届かなくなるので、4000万円以上はどんなに資産が増えても10銘柄程度しか持たないようにして、後はひたすら10銘柄の株数をじわじわと増やしていく。

ところで、余裕資金が100万円であれば、配当が年3%としてもたったの3万円だ。それだとまったく増えた実感がないはずだ。どうするのか。

私なら、月1万円を積み立てた年12万円を別に貯める。そして、それを配当3%の3万円に足して15万円にする。それを疑似配当と考えると何と配当率は15%である。たった3年で資産は50%近く膨れ上がることになる。

この自己資金を配当と見なして足していく手法は、資産が増えれば増えるほど難しい手法になるので、資産が小さい人ほど実は金を膨らませるのは簡単であると言える。

だから、私なら嬉々としてそうするだろう。

暴落時に優良企業の株式を大量に買うという濡れ手に粟がなくても、優良企業の株式をしっかり増やしていくという手法はそれなりに報われる。
株のルールはたった1つ「売るな、増やせ」

資産を一括で株式にしてしまうのか、それともドルコスト平均法で一定間隔で資金を投じるのか、もらった配当をいつの段階で再投資するのか、人によって考え方は様々である。

どれが正解とも言えない。人には性格があるので、自分の性格に合った手法を取る必要がある。

しかし、どの手法を取るにしろ、重要なのは優良企業の株式を保有して増やすという原則を守り切ることであると言える。売るのではない。増やすのだ。

 


(引用終了)