1709-23-1351-9/27メルマガブログ転送ニュージーランド選挙

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●かんべえの不規則発言

(私のコメント)

ニュージーランドでも総選挙だったのですね。
下記の記事では「ファースト」党がキャスティングボードを握ったようだ。
ドイツ選挙でもナショナリズム政党が躍進したし、日本もこれから選挙だから興味深い。
トランプ大統領国連演説
Our government's first duty is to its people, to our citizens, to serve their needs, to ensure their safety, to preserve their rights, and to defend their values. As president of the United States, I will always put America first. Just like you, as the leaders of your countries, will always and should always put your countries first.

この世界の趨勢からすると、日本もナショナリズムの政党が有利になるだろう。

そうすると、小池百合子の政党はうまくするとかなりの当選者が出るのではないか。
但し、うまくやれば、の話だ。
下記の記事のように原発ゼロを公約に入れるようだが、原発ゼロはつまり石油資本の走狗でグローバリストだ。
ナショナリズムとは逆方向だ。
今私は九州電力株を少し買っているが、なぜ買うかというと原子力発電所が年内に稼働する予定だからだ。
そうすると、高い石油や天然ガスを買わないで済むし、保守費用だけだった発電所が儲かるようになるのだから大変な変化だ。
更に、先日の中間決算で業績下方修正を行って株価が下がった。
下がったのはありがたいことで買いやすくなるから買い増ししている。
ところが、同じ考えの人が多いようで、あまり下がず横ばいになってしまった。
東電だって、柏崎が稼働すると株価は暴騰するだろう。
上記は余談になるが、今回の選挙はドイツと同じで、第二次世界大戦敗戦国日本がナショナリズムを取り戻す始まりになるんじゃないか。

 


(私のコメント終)

(引用開始)
(見出し)
<9月25日>(月)

○ドイツではメルケル首相が四選を決め、日本では安倍首相が解散を宣言し、希望の党が立ち上げをする。でも、ワシの関心は9月23日に行われたニュージーランド総選挙なのである。なんとなれば、こんなに悩ましい結果が出てしまったのだ。


ニュージーランド総選挙 一院制、定数120(過半数61議席

*国民党 58議席

労働党 45議席

ニュージーランドファースト党(NZF) 9議席

緑の党 7議席

*ACT 1議席


○国民党政権は過半数を割り込んだ。いつもは市場主義改革を目指すACTと連立を組むのだが、そちらは1議席だけである。従って、過半数にはわずかに足りない。しょうがないからNZFと連立交渉を始めるか、という話になっている。

○ところがですな、野党の労働党の側から見ると、緑の党と連立を組んで、さらにNZFを味方につけると、45+9+7=61議席となって、こちらが過半数になってしまう。NZFはモノの見事にキャスティングボートを握ったというわけだ。

○NZFは1993年にカリスマ的政治家、ウィンストン・ピータース議員が国民党を離党して旗揚げした政党である。ワシが知る限り、「××ファースト党」という名前を使ったのは、これをもって嚆矢とすると思う。その拠って立つ理念は保守主義ポピュリズム、そしてナショナリズム高齢者やマオリ族など弱者の味方を標榜し、アジア系移民の増加に警鐘を鳴らし、国有財産の売却も慎重に(特に外国人に売るのはもっての外!)といったラインである。

○2010年にニュージーランドのタウランガという町に行ったとき、「ここはピータース議員の地元選挙区だが、2008年の選挙で新人議員に負けて引退しちゃったよ」と聞いたものである。ところがどっこい、その後は2011年選挙で復活して、今でも党首を務めているらしい。NZFのHPをご覧いただくと、既に72歳になった彼の雄姿を見ることができます。さすがは元ラガーマン、いかにも迫力ありです。

○NZFは過去に、ジム・ボルジャー国民党政権と連立を組んだこともあるし、ヘレン・クラーク労働党政権に閣外協力したこともある。つまりは融通無碍。ピータース党首、とりあえずは国民党と連立交渉に入っているけれども、内心は「どっちに高く売れるか」をワクワクしながら考えているのではないかと拝察する。

○問題はですな、このNZF党の政策を見ると、貿易自由化は慎重に、というスタンスなのであります。TPP11に対しても否定的です。ニュージーランドの次期政権は、それが国民党、労働党のいずれになっても、自由貿易から一歩身を引くかもしれません。困ったことであります。

○どうでもいいことですが、NZF党の政策の中には「Racing」(競馬)の条項があって、「競馬はキウイの文化だ!16億ドル産業を育てよう!」と言っている。それは大いに賛同するのでありますけどね。ということで、南の島の「元祖ファースト党」にご注目いただきたい。トランプ大統領も小池都知事も、あんたら所詮は二番煎じだからねっ!


<9月26日>(火)

○昨日からいろんな報道が飛び交って、ちょっと腹黒い発言をしてみたくなる。

○トランプ大統領と北朝鮮のガチンコ悪口合戦は、「理性のある側が不利」。つまり北朝鮮側が不利。だって相手はトランプさんのツィートですよ。マジで反応するなんて、なんてあほらしい。でも、自分たちの神様を"Little Rocket Man"などと呼ばれたら、あの国としては反撃せざるを得ない。なおかつ、神様の言葉が実行されないなどということがあってはならない。どんどん北朝鮮側が苦しくなっているような・・・。

○昨日は首相の解散記者会見に、小池都知事が党代表就任をぶつけてきた。これで今度の選挙は、「安倍対小池」の図式に。民進党は完全にレーダーサイトから消えました。前原さんたら、自由党と合流するんですって。これはもう無理心中ですな。考えてみれば、あのまま蓮舫さんが代表に残っていた方が、今よりもずっとマシだったのではないかと・・・・。

小池百合子さん、とうとう原発ゼロまで公約に入れてきた。小泉純一郎さんの応援も受けて、政策上の目玉にしようとのご様子。でも意外なことに、原発ゼロを訴えた政党は今まで全部負けてきたんですよねえ。「日本未来の党」の二の舞になっちゃうんじゃないかしら。それに菅直人が「入れてくれ」と言ってきたらどうするんでしょ。むしろ小池さんの場合、核武装を提案する方が「らしかった」と思うのだが。

○TPP11交渉、このままゆくとニュージーランドが落っこちてしまうかもしれない。NZで反TPPの意見が増えたのは、住宅価格の上昇が総選挙のテーマになったから。それというのも、アジア系移民が増えたから。彼らの住宅投資を減らしたいのだが、それをやるとTPPの投資ルール違反になっちゃう。要はチャイナマネーを防ぐ方法がない、ってことですな。

 

(引用終了)