1711-23-1143-11/30メルマガブログ転送セクハラリベラルの魔女狩り

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)11月22日(水曜日)弐
        通巻第5517号 

(私のコメント)
最初の記事によれば、アメリカはセクハラが吹き荒れているようだ。
これはまさに「魔女狩り」だ。
魔女狩り」とは中世から18世紀にかけてヨーロッパで起きたキリスト教の異端審問による虐殺だ。
詳しくはググってもらえば分かるので、ここでは触れないが、つまり社会不安から来る集団ヒステリーのことだ。
当時のヨーロッパは宗教戦争に明け暮れ、飢餓も蔓延し社会不安もひどかったから、そういうことが起きたのだろう。
セクハラはリベラル左翼の教義で「女性蔑視」というが、二番目の記事の通り、その基準はあいまいだ。
記事の通り、男がカネと魅力があればセクハラでないのだ。
女の都合でセクハラになったりならなかったりする。
男が女にセクハラするのは、遺伝子的な性行動に由来するから、それをするなということは、人間を否定することと同じになる。
勿論、男が女を何らかの力で強制するのは、悪いことだからセクハラを弁護できない、という立派な錦の御旗がある。
そこに付け込んで逆にリベラルの教義である「平等」を推し進めていくのだが、それは人間破壊の魔女狩りになるのだ。
丁度従軍慰安婦の問題が「売春は悪」という道徳的正しさを含んでいて反対しにくい要素があるのと同じだ。
リベラルは男女が平等であることを推し進めると皆が幸せになるという理屈だが、具体的な現象を見るとそうは思えない。
丁度共産主義が平等ユートピアを目指して一億人の人間を虐殺したのと同じだ。
つまり、これは正に宗教、それも邪教なのだ。
彼らリベラルは自分たちが宗教信者だということを言われたら、思いもよらない、と思うだろう。
リベラルは宗教から一番離れた、そういうものの対極にある、合理的な精神に基づくと考える。
だから自分たちが宗教信者で魔女狩りだ、と言われたらびっくりするだろう。
言い掛かりも極まれり、というかもしれないが、実際はリベラルというのは宗教信者の集団なのだ。
その宗教は二番目の記事の通り、「普遍主義」つまり具体的に言えば、男女という区別を否定して「人間」という普遍に還元することを教義としている。
これは個性というものを否定するのだが、それが人間の幸せにつながるとは思えない。
これを推し進めると、社会は破壊されるだろうから「暴力的」なものにならざる負えない。
この考え方の特徴は、個人的、個別的、時間的、部分的なことを否定することだ。
例えば、セクハラで言えば、女の誘惑や思惑、結婚未婚の別、若いころの酒が入った時間の出来事などの事情、こういったものを全否定するのだ。
そんなことはすっ飛ばして兎に角セクハラは悪いのだ。
そうすると、皆嫌がるから、「性別無し」という普遍の教義を暴力的に貫徹するために皆が反対しにくい「強制的性行為は悪」を持ち出すのだ。
なぜそうまでしてリベラルは魔女狩りをするのか。
それは、リベラルがフランス革命などで、宗教に代わるものとして登場したからだ。
つまり、人間の理性で考えることで宗教の役割を代替しようとしたのだ。
近代合理主義は理屈や理論で神に代わる普遍的な存在を把握しうるもので、確実な真理に到達できるものと考えた。
この世の中は不確実、不安定なものだが、それを確実安定したものとしてとらえようとした。
リベラル即ち西欧近代合理主義はそのために個別的、具体的、時間的、部分的な評価は無視し、抽象的、無時間的、一般的、普遍的な理論を重視した。
そしてそういう抽象的、無時間的、一般的、普遍的な理論に世の中を従わしめようとした。
そういう理屈は神の代わるものだったから結局「抽象普遍のお経」がご神体になって、その結果は今までのお経、例えば、般若心経などと同じになってしまったのだ。
リベラルのやっていることは般若心経で世の中を変えようとするのと同じで、そうなったら多分世の中めちゃくちゃになるだろう。
そういう「抽象普遍のお経」を信じるわけだから、一種の宗教であって、だから結果的にリベラルのやることは普遍の暴力だから魔女狩りになってしまう。
そうでなけりゃ逆に、9条平和教のようにひたすら9条を唱えて集団自殺することになる。
さて、長くなったからここでやめますが、上記の話は中野剛志著「経済と国民」という本に出てくるので詳しくはこの本を読んで下さい。

(私のコメント終)
(引用開始)
アンディチャンのコラム
セクハラは大きな問題、女性蔑視である。民主主義だ、男女平等だと言いながら21世紀になった今でもセクハラは後を絶たない

アメリカはセクハラで大騒ぎしている。二か月ほど前に起きたハーヴェイ・ワインシュタイン映画監督のセクハラで50人ぐらいの女性が名乗り出た。
これが契機となっていろいろな有名人、俳優、テレビ解説者、教師、牧師、スポーツ監督などがメディアで告発されるようになった。
ニューヨークやロスアンジェルスなどの大都市ではMe Tooと名付けた女性団体が連日のように街頭でデモ行進している。
これに続いて政治家のセクハラ問題が起きたので政治そっちのけで大騒ぎとなった。野次馬は政治よりセクハラに興味がある。

毎日のメディアのトップニュースがセクハラ問題である。ある女性がセクハラされたと告発すると、すぐに別の女性も名乗りでる。告発された男性はたいてい謝罪と辞職を要求される。昨日のニュースではCBSテレビのホストを務めるチャーリー・ローズのセクハラが数人の女性に糾弾され、CBSは慌ててローズ氏を降板させた。

アラバマ州の選挙

アラバマ州では、トランプ大統領がセッション上院議員を司法長官に任命したため空席になった上院議員補欠選挙が12月12日に行われる。二週間ほど前にNYTimesの出した記事で、当時14歳だった女性が共和党の候補者ロイ・モーア氏にセクハラされたと名乗りでた。
これは30数年前のことで、モーア氏は当時32歳だったと言う。すると彼女に続いてモーア氏にセクハラされたと言う女性が5人も名乗りでた。モーア候補は彼女らの告発をぜんぶ否認し、民主党側の政治的陰謀、でっち上げだと反論した。

しかし、マッコーネル上院議長をはじめとする多くの共和党議員はモーアよりも女性側の言い分を信じると発表し、モーア氏に候補取り下げを要求したが、モーア氏は名誉に関わる大事だとして候補取り下げを拒否した。
上院では共和党議員が52名で2票の過半数を保っている。モーア氏が落選すれば51票となり、半数の50票に一票だけ多い状況となる。つまりアラバマ州の選挙は共和党にとって大切な選挙である。

だが共和党上院議員のうち42名がモーア氏のセクハラを重大視し、たとえ過半数優勢を失ってもセクハラ議員を受け入れることは出来ない、モーア氏が当選しても共和党から追放すると言う。国会では議員の政党追放が起きたのは只一度しかない。政党として立派な態度である。
 つまり共和党はモーア氏を完全に見放したのである。このような状態で彼が選挙活動を続けることは難しい。しかし彼が辞めたら共和党側はいますぐ別の候補者を立てることになる。投票まであと三週間しかない。つまりモーア氏が選挙に出ても出なくても民主党候補の当選はほぼ確実である。

民主党側のセクハラ醜聞

 共和党側がモーア氏のセクハラ問題で頭を痛めているうちに民主党側にもスキャンダルが起きた。民主党のアル・フランケン上院議員が20年ほど前にラジオ解説者の女性対するセクハラ写真が公開されたのである。写真と言う確証があるのでフランケン議員は直ちに謝罪発表をしたが、さらに二人目の女性が名乗り出ていよいよ窮地に陥り、辞任を要求する声が出てきた。しかしフランケン議員は辞職するとは言わないし、民主党議員や民主党党首も辞職を要求していない。
 フランケン議員のセクハラ写真が出たあと、更にジョー・バイデン元副大統領
のセクハラ写真も公開された。続いてカリフォルニアのラウル・ボカネガ州議員がセクハラ問題で年末に辞職すると発表した。セクハラは民主党の政治家にも多かったのだ。

クリントン大統領はセクハラの元祖

民主党にとって共和党のようにセクハラ問題に断固たる態度がとれない。
その最大の理由はビル・クリントン大統領の25年前のルーインスキー事件である。
クリントンはテレビで二回も嘘を吐き、検察に精液の付いたドレスを示されてもオーラルセックスはセックスではないとウソを吐きとおした。
それなのに、下院のクリントン弾劾案を民主党優勢の上院が却下したのだ。
クリントンは弾劾を免れたが嘘を吐きとおした廉で弁護士資格を永久に失った。

あれから25年経ってセクハラが社会の大問題となると民主、共和両党でビル・クリントンがセクハラ元祖だと言う議員がでてきて、
クリントン大統領を弾劾できなかったことは正義ではなかったと言う民主党議員もいる。後悔しても遅いかもしれないが過ちを認める新しい風紀は歓迎すべきだろう。但しヒラリーにとっては政治生命を失う大事だ。

ヒラリーは15日のNBCのテレビ対談で、ルーインスキー問題は既に何度も議論されたことだと発表した。
あたかも夫のビル・クリントンが無罪だったような発言で顰蹙を買った。ヒラリーは女性の代表で女性の保護者を気取っていたが、夫の醜聞を弁護する態度で女性の反撥を買った。

●セクハラのない明るい社会

この二か月で多くの権力者が糾弾されたがこれは氷山の一角に過ぎない。数日前に発表されたニュースでは、国会内で過去10数年の間にセクハラ問題を解決するために15,000,000ドルを払ったと言う。毎年百万ドル以上の税金で国会議員と職員の間に起きたセクハラが公開されることを未然に防いだのである。国民の血税を使ってセクハラを隠蔽する権利が国会にあるのかと疑問を呈した人も居る。
 セクハラは大きな問題、女性蔑視である。民主主義だ、男女平等だと言いながら21世紀になった今でもセクハラは後を絶たない。ワインシュタインのセクハラが契機となって被害を受けた女性が名乗り出たのは喜ばしいことだ。
政治家だろうと権力者だろうとセクハラは許されない。クリントンやその他、セクハラをした悪人を摘発し、セクハラのない男女平等の明るい社会になることを期待したい。

 

 

 

(引用終了)
(要約引用開始)
http://totb.hatenablog.com/entry/2017/11/23/094050
2017-11-23
リベラルが目指す社会とは

(前略)

人種差別以外にもイスラム差別、性差別、同性愛差別等々の撲滅もリベラルの「信仰」であり、
最も罪深いのが差別や抑圧をされない側の「白人の異性愛の男」になります。

反差別を掲げるリベラリズムの本質は、エリートが大衆(国民の多数派)を支配するために抵抗力を奪う思想だということです。
(中略)

 

人間を決めるのはハードウェア(肉体)ではなくソフトウェア(精神)⇒ハードウェアの差異は無視できる*5*6
教育の目的の一つは「完璧な市民に形作る」ためにソフトウェア(教義)をインストールすること*7
となります。*8

現代リベラリズムは「死んだ」キリスト教マルクス主義が融合して"born again"したものだと考えられます。
三つの共通点は「『普遍主義』という暴力に支えられている」ことと、実際に暴力的であることです。

(後略)

http://totb.hatenablog.com/entry/2017/11/21/223352
Think outside the box
2017-11-21
[紹介]セクハラの基準と男の魅力

(前略)

では、魅力的な男の特徴は何かを調べると、やはり「筋肉と金」だということです

 

(後略)

 

(要約引用終了)