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ロシア政治経済ジャーナル No.1790    2018/7/3


(見出し)

トランプが「クリミア併合」を認める可能性があるそうです。
(私のコメント)

日本はトランプのようなアメリカ第一主義の大統領の時は、安泰なのだ。
ウィルソンやルーズベルトなどの民主党政権の時は、非常に追い込まれて国難が続く。
悪いことに、日本が日露戦争に勝ったために米国から見ると非常に危険な国になってしまった。
なぜ危険かというと、民主党政権ルーズベルトなどはシナ利権で大金持ちになった米国エスタブリッシュメントの子孫が多い。
そして、一般の米国民もシナは可哀想な国、日本は悪の権化、というような考えを持って日米戦争を戦った。
これは昔からキリスト教サイドの宣伝に乗せられてそうなったし、日本人の移民排斥の歴史からもそういう傾向だった。
日本人はキリスト教になじまないのに、プロテスタントの上を行く勤勉正直で、彼らからすると大衆レベルで怖いのだ。
フランシスコザビエルは日本に布教に来てうまく行かず、嫌になってシナ布教に切り替えようとして死んだ。
話がそれたが、アメリカは昔からシナに甘く、本質を見ないで幻想を抱いてきた。
要するにアメリカは中国びいきなのだ。
この幻想がオバマのAIIB問題から崩れ、正気に返ってきたようだ。
特にそれまでシナ利権で大きく稼いでいた、キッシンジャーなどのユダヤ国際金融論資本が寝返ったことが大きい。
ウォール街ユダヤ金融資本が、AIIBをきっかけにシナの野望に気が付き、自分たちの世界支配権力への挑戦を感じ取って身構えた。
尚、日本の小泉親子はこのユダヤ金融資本と繋がっていて、彼らのためにエージェントとして動いている、と推察できる。
郵政民営化は郵政が国内だけで運用していた200兆円の資産を国際金融市場での運用に切り替えさせたものだ。
特に、息子の小泉進次郎はこの勢力によって育てられ、日本に送り込まれているとみられる。

下記の記事はロシアとの関係改善を模索している、という内容だが、
キッシンジャーはすでに何回かロシアを訪問している。
彼はもう96歳だがそれでもシナに行かず、ロシアには出かけてプーチンに会っている。

そもそもクリミアはロシアの領土だったし、ウクライナはロシアの故郷だ。
ウクライナに革命を起こさせてロシアから切り離そうとしたのはオバマ政権の謀略だ。
ウクライナは穀倉地帯で有名だから、そこをカーギルなどの国際農業資本が支配したかったのだ。
トランプはそれを知っているから、いずれウクライナとその一部であるクリミアをロシア帰属と認めるだろう。
それは、日本にとっても外交的な幅が広がり、中国の侵略から守る意味でも影響が大きい。

アメリカがロシアと関係改善すると、それだけ中国との間が離れる。
そして、アメリカと中国が離れると、その分だけアメリカと日本は近づく、という関係にある。

(私のコメント終)
(引用開始)
★トランプ、「クリミア併合」を認める可能性を排除せず


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

(●米朝首脳会談後、北朝鮮の「中国属国化」が進んでいます。
なぜそうなっているのでしょうか?
いますぐこちらをご一読ください。

https://diamond.jp/articles/-/173369
(●スマホ、携帯で読めない場合は、PCでお試しください。)

 

大部分の人にとっては、驚きであろう情報がでてきました。

なんとトランプが、ロシアのクリミア併合を「認めるかもしれ
ない」というのです。

 

<トランプ氏、ロシアのクリミア併合を認める可能性排除せず
西側外交筋に不安感

6/30(土) 10:55配信

【AFP=時事】ドナルド・トランプDonald Trump米大統領
は29日、来月行われるロシアのウラジーミル・プーチン(Vla
dimir Putin)大統領との会談でロシアによるウクライナのク
リミア(Crimea)半島併合を認める可能性を排除しないとの考
えを示した。>

 

もう少し詳しく。

 

<トランプ氏は、2014年のロシアによるクリミア併合に反対す
る米政府の立場を撤回することを検討していると報じられてお
り、これについて記者団から質問されたトランプ氏は


「成り行きを見なくてはならない」


と述べた。>(同上)


これ、何なのでしょう?

 

▼戦略からそれたトランプ

 

少し復習してみましょう。

アメリカ大統領、トランプさんの前は、オバマさんでした。

オバマさん、1期目(09~12年)は「100年に1度の大不況」克
服で忙しかった。

2期目(13~16年)は、外交で忙しかった。

13年8月、シリア攻撃を画策。

同年9月にドタキャンし、世界を驚かせました。


14年2月、ウクライナでクーデター。親米反ロ政権誕生。

同年3月、ロシアによる「クリミア併合」。

アメリカは、日米欧による対ロシア制裁を主導します。

14年8月、アメリカ、IS空爆開始


15年3月、「AIIB事件」。

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラ
リア、イスラエル、韓国

など親米国家群が、アメリカの制止を無視し、

中国主導「AIIB」への参加を決める。


これは、「アメリカ没落」と中国の影響力の強さを示す、「歴
史的大事件」でした。

オバマは、これで「どの国がアメリカの真の敵か」に気がつき
ます。


以後、ロシアと和解し、ウクライナ、シリア、イラン問題を落
ち着かせ、中国バッシングを開始した。

国際金融資本もオバマの味方。

そのせいか、15年16年、中国経済は非常にわるかったのです。

高橋洋一先生によると、中国15年のGDP成長率は、-3%
程度だった。)

私たちは、オバマの「悟り」を大いに喜びました。

なぜ?

皆さんご存知のように、中国は、アメリカ、ロシア、韓国と共
に「反日統一共同戦線」をつくろうとしている。

(●必読、完全証拠はこちら。↓
http://rpejournal.com/rosianokoe.pdf )


これを無力化するために、日本は、ますますアメリカ、ロシア
、韓国との関係をよくしていかなければならない。

日本の対中戦略の柱は、「日本、アメリカ、ロシアによる中国
封じ込め」です。

オバマさんは、AIIB事件以降、はっきりとそっちの方に動
きはじめたのです。


そして、トランプも、オバマの戦略を継承しているように見え
ました。

トランプは、どう見ても「親ロシア、反中国」だった。

思いだしてみましょう。

2016年12月、トランプは、蔡英文台湾総統と電話会談し、中
国に衝撃を与えました。


一方で、「ロシアとの良好な関係維持に反対するのは『バカ』
で『愚か者』」などとツイートしていた。

そして、新政権には「プーチンの親友」とよばれるティラーソ
ン(元エクソン・モービルCEO)が国務長官で入りました。


私たちは、「いよいよ、中国の反日統一共同戦線戦略も終わり
かな?」と喜んだのです。


ところが、事態は意外な方向にむかっていきます。

2017年4月、習が訪米。

トランプは、習に会い、彼のことが大好きになってしまった。

曰く、


「われわれの相性はすごくいい。
 
互いに好意を持っている。

私は彼のことがとても好きだ。

彼の妻も素晴らしい」

ウォール・ストリート・ジャーナル 2017年4月13日)


以後、現在に至るまで、トランプは習の悪口をほとんどいいま
せん。

つまり、米中関係は、一気に改善された。


一方、米ロ関係は、トランプの意志に関わらず悪化しつづけて
いきます。

「ロシア・ゲート」が盛り上がったからです。

「ロシア・ゲート」とは、


1、ロシアが、アメリカ大統領選に介入した疑惑

2、トランプ陣営とロシアが結託していた疑惑

3、トランプが、捜査妨害していた疑惑


トランプは、変わらず親ロですが、事実上身動きとれない状況
にある。

 

▼トランプは、正しい戦略に戻るのか?

 

しかし、就任から1年半が過ぎ、いろいろと変化が起こってい
ます。


皆さんご存知のように、トランプは米中貿易戦争を開始しまし
た。

また、彼は、習近平金正恩を操り、「米朝首脳会談」のディ
ールを邪魔していることにも不満なようです。

いってみれば、お人好しのトランプも、「習がウソツキである
こと」に気がついた???


もし、トランプが、オバマさんのように、「中国こそが真の脅
威だ!」と悟り、

それで「ロシアと和解しよう」と動き出したのであれば、めで
たいことです。


しかし、疑念もたくさん残ります。

というのは、トランプは、世界中でケンカしている。


貿易戦争に関しては、中国だけでなく、日本、欧州ともケンカ
しています。

パリ協定離脱で、世界から非難された。

イラン核合意離脱、イラン、イギリス、フランス、ドイツ、中
国、ロシアから批判されている。

エルサレムイスラエルの首都認定し、イスラム世界を敵にま
わした。


これらの動きを見ていると、「戦略ある人」の言動には思えま
せん。

戦略のある人であれば、オバマさんが05年にやったように、


「大部分の国々と仲良くすることで、中国を孤立させる」

ように動くはずでしょう。

ところが、トランプさんは、「アメリカが孤立する行動」をく
りかえしています。


こう考えると、現時点で「トランプは正しい戦略に戻った」と
は断言できません。

しかし、希望をもって見守っていきましょう。

 

 


(引用終了)