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(見出し)
特別番組「アメリカ」橋爪大三郎 江崎道朗 倉山満【チャンネルくらら・2月1日配信】

(私のコメント)
(要約開始)
1.アメリカ人はキリスト教信仰が強い。今でも沢山の人が毎週日曜日に教会に行く。
なぜそんなに宗教心が強いのか。それはアメリカ人の心に大きな穴が開いているからだ。
その穴というのは、彼らが故郷を捨てて、移民してきた人々だから生じたものだ。
移民は故郷に、その山河や自然、歴史文化伝統を共有する共同体などを置いて、そこから離れてアメリカにやってきたのだ。
その故郷を捨てたために心の中に大きな穴が開くのだ。
その穴を教会が埋めた。移民してきた人は教会組織に助けられ、教会信仰によって故郷を捨てた穴を埋めた。
2.宗教はアメリカの全てではなく、キリスト教右派三分の一、キリスト教穏健派三分の一、宗教に反発する進歩革新が三分の一、という構成だ。
これらの勢力が組んだり離れたりしてアメリカを動かしている。
3.キリスト教の物語では「人の住む場所は神様が決める」
アメリカ人はアメリカに住め、と言われたからアメリカに住んでいる、と思っている。
キリスト教の重要な点は、人間が自由意志で決めるのでなく、神様が決めた、と考えることだ。
「神様が全てを作り、全てを支配する」というものだ。
簡単に言えば人間が考えるのは神様が考えていることで、人間に自由意志は無いのだ。
4.アメリカのキリスト教は色々な宗派に分かれ、仲が悪く、まとまらない。
だが、政府、軍、会社、など宗教が介入しては困る組織がある。
この為、プラグマティズムという思想が生まれた。
お互いに利益になることだけに集中して共同体をつくろうとして、その接着剤としてプラグマティズムが必要だった。
5.アメリカ人は社会福祉は嫌いで、それは人が政府に依存することになるからだ。
人は神に依存すべきで、人の作った組織に依存すべきでない、というのが基本の考えだ。
その代り、個人が慈善行為を行い、協会を通じた寄付が盛んだ。
神様が慈善を促し、寄付を受ける側は神様からもらった形になるのが正しい、と考える。
現在のアメリカ政治で「小さな政府」という勢力が強いが、これは経費が掛からない政府、という意味でなく上記のような思想の背景があるのだ。


(要約終了)

(コメント欄)
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昔NOVAに居たイギリス人の英語教師の一言が忘れられない

アメリカ合衆国、それはきっと夢が叶うという詐欺に騙された人が集まる場所です。」

1%の人間だけが夢が叶うのは果たして詐欺なのか、それとも希望なのか
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アメリカには神話が無い。だから黄泉の国も無い。英国に対抗するためにも、国是、国章には英語は使われず、ラテン語である。E pluribus unum(多数からひとつへ)。
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私は在米生活25年以上で保守派の知人が多いですが、残念ながら橋爪先生の考えには偏りが随分あるように思えます。
最近では教会に行く人の数も減っています。勿論保守派でもです。
だからと言って保守派が減っている訳でもありません。
橋爪先生のお話は、あたかも保守派が宗教にコントロールされいるかのような印象操作っぽく思えて残念です。
教会に行くタイプの人じゃ無くても、メディアや基地外じみたポリコレに嫌気がさしている人が多いです。
そのような人が保守派になっている印象です。トランプ現象などはまさにそれだと思います。

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あちらのSNSをたまにウォッチしますが、基本的には良い人達だと思いますし面白くて頭もいいのも多い、なのになぜあれほど簡単にデマに騙され指摘されても信じ続ける人が多いのか、fake news!と言う割には事実にあまり関心がないのかななどと不思議に思っておりました(日本人も騙されますが、陰謀論の蔓延り具合、お人好し度、頑なさからしても彼らには敵いません)。これではやる気と数だけはあるチャイニーズは楽にプロパガンダできるだろうなと。そこは呑気にしてられない状況ですが。
なので、とにかく(趣旨とは少し違うかもしれませんが)腑に落ちました。
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米国東海岸で白人比率80%以上の所にいますが、人間関係がWW2直後に生まれた世代(日本のベビーブームと同時期)の人達ばかりのせいか、毎週礼拝に行く人はいません。子供の頃は毎週、親にプロテスタント教会に連れて行かれたそうですが、成人以降自分の意思で遠ざかっています。そういう層と日本人とは合うかもしれません。だけど、宗教が抜けた心の穴を何かで埋めたい衝動はあるみたいで、スピリチュアル、自己啓発学習などの講演は日本人より好きそうです。
プロテスタントよりカトリック信者の方が信仰は熱心に見えます。
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キリスト教の非常に重要な点は神が全てを創って全てを支配している、この支配の力のことを聖霊という、人間が精神活動しているのは自分の自由意志、勝手に精神活動しているかというと、そこに神が介入していて物を考えたりすることができるのは神の力だと、これがキリスト教の考え方。
神を信仰するのはどういうことかというと、神を信仰しようかしないか、自分の自由意志で信仰してるとするとそれは信仰ではない。神が働きかけてくれて、罪深く自分勝手な私を神様のほうに向けてくださった、そこで信仰できています、どうも神様ありがとう、これが信仰なんです。そうすると主体性というのはないのが正しい。」うーん わかりやすいです。

以前読んだ本で、元ユダヤ教無神論者がキリスト教の友人を家に泊めてあげたら、「彼が私を家に泊めてくれたことを神に感謝します」といっていたことをすごく怒っていたのですね。私に感謝するべき!と言って。なぜ彼らが常に神に感謝するのかよくわかりました。

岡潔が「新憲法の前文では、人が自己中心に行為する姿は尊厳であると言っている。こんな馬鹿なことを思う日本人があるはずがない。」と言っていますが、GHQ憲法キリスト教とセットでないと駄目な憲法ですね。


(私のコメント終)