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三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/12/29
(見出し)
「太平洋戦争ではなく大東亜戦争
From 上島嘉郎@ジャーナリスト(『正論』元編集長)


(私のコメント)
1.大東亜戦争は世界を白人支配から解放させた。戦後沢山の独立国が生まれた。
日本は負けたが、この点では勝利だった。
2.白人との戦いという点から見ると、この戦争は日本が戦争を始める前につけた大東亜戦争と言うべきだ。
大東亜というのは土地の範囲のことで東アジアとその外周部を示している。
戦後勝った側から「太平洋戦争」という呼称を押しつけられ、それに伴い戦争の性格が変わった。
3.日本人が二度と白人に逆らわないように
「日本は7年近くの間GHQ(連合国軍総司令部)の支配下に置かれ、占領政策として徹底的な言論統制、情報管理を受けました。」
その情報発信は次のようないわゆる自虐史観といわれるものだった。
「日本は悪い国で、好戦的で、愚かで、アメリカの平和への努力を認めずに戦争に突っ走っていった」
「正義のアメリカはそこから日本国民を救うために、どれだけ努力をしたか」
4.日本人は戦争に負けたことは確かなことだから、その反省はしないといけない。
だか、その反省は我々が知っている「敗北」という結果から、それを知らない当時の日本人の行動を裁いてはいけないのだ。
5.なお、余談ですが、GHQの洗脳教育はアメリカインディアンに行ったと同じで、
若い世代に「お前たちの父祖は野蛮で悪い奴らだった」「お前たちは違う」
と吹き込み、世代の分断を図るものだった。
これはサヨクマルクス主義共産党を浸透させる意味でも有効で、GHQは共産党と最初は二人三脚で洗脳教育した。
その先兵が日教組教師だった。
なお、アメリカインディアンの場合は日教組と同じような役割をキリスト教宣教師が務めた。
だから、共産主義と宗教は同じだ。
(先日共産党の選挙演説に遭遇した時、その周りの運動員が皆高齢者で驚いたが、顔つきを見ると、自分たちが選ばれたものだ、という陶酔感があり、やはり宗教だな、と思った。)
6.「自らの血肉につらなる父祖の戦争として知ること、その苦悩や煩悶を引き受けることから考察を始めなければならない。」というのがこの筆者の結論で、私も賛同します。

 

(私のコメント終)

(引用開始)
12月23日、東京・大崎で開かれた「月刊三橋シンポジウム」に参加しました。今回は、その懇親会で出会った皆さんにお話したことを記しておきたい(一部ですが)と思います。

「同時代というものをほぼ百年だと思っている」と語ったのはコラムニスト山本夏彦です。彼は「私たちは大正十二年の震災と昭和二十年の戦災で過去にさかのぼる手がかりのすべてを失った。残ったのは言葉だけである」といい、大東亜戦争後、長く猖獗をきわめ今も続いている戦前日本暗黒史観といも言うべき言説に異を立て、“誰か「戦前」を知らないか”と軽妙洒脱にその嘘を暴いてみせました。戦後生まれの筆者は、夏彦翁に多くの言葉を教えられました。

さて、都知事時代の石原慎太郎氏にうかがったとても印象深いエピソードがあります。「大空のサムライ」と呼ばれた旧海軍航空隊の撃墜王坂井三郎さんが、生前外国人記者クラブで講演をしたときの話です。坂井さんはガダルカナルでの戦闘で片方の目を失い義眼でした。

「私はご覧のように“あの戦争”で片方の目をなくした。しかし何の後悔もしていない。あの戦争は、私に言わせれば偉大な戦争だった。たしかに多くの有為な人間が死んだ。彼らがもし今日生きてあるならば、数多の才能を発揮して素晴らしい貢献を国家のために為しただろう。私はそれを信じて疑わない。慙愧の念の一つではあるけれど、しかし、相対的に私はあの戦争は素晴らしい戦争だったと思う」

坂井さんがそう語ると会場を埋めた聴衆(主に白人記者)はシーンとしてしまいました。
坂井さんはニコッと笑って、「だってみなさん、そうじゃないですか。あの戦争が終わってからたくさんの有色人種の国が誕生し、国際連合に参加しました。一国一票を持って人類の歴史を左右する、運命を左右する権利を持った。みんな白人の植民地だった国だ。やっと有色人種が世界の舞台に出た。その引き金はあの戦争ですよ」。

白人記者の多くが憮然とする中で、石原さんは一人拍手をした。するとメインテーブルに並んでいた記者の一人が石原さんにこんなメモを渡したそうです。
“Ishihara,you are ultra rightist(極右)and a lunatic.(狂人)”

その後、石原さんと坂井さんは親交を結ばれました。あるとき、坂井さんがとんでもない話をしていると知人から聞かされた石原さんは、その話の中身にびっくりして、直接坂井さんに電話をします。

「この話、本当ですか」
「いや、石原さん、本当です」

この話というのは、坂井さんがある日電車に乗っていたときのこと。目の前に大学生が2人座った。坂井さんはどんな話をするのかと思って聞いていると、「おい田中、知ってるか。50年前な、アメリカと日本で戦争をしたんだってよ」。
田中が「えーっ、ほんと。マジ?」
「マジだよ、お前」
「マジか、で、どっちが勝ったの」というものです。

石原さんは、「これはすごい話だ」と苦笑いし、「戦後50年は、日本人の、植民地化も拒否し、国家近代化のための苦闘の歴史について、戦争という決して好ましくはない民族の出来事もふくめて、私たちはよくも知らずに済んできた。それは幸いなことでもあったけれど、日本という国についての本当の認識、アイデンティティを持つためには、戦争の功罪、つまりその史実を相対的に知ることが必要であるにもかかわらず、それが一向に行われてこなかった」と戦後の日本人が「知ること」を怠ってきたことを指摘しました。

さて、坂井三郎さんが語った“あの戦争”とは何か。先の大学生はともかく、日本とアメリカが戦争をしたことを知っている戦後の世代にとって、あの戦争は「太平洋戦争」と教えられてきました。「大東亜戦争」の呼称に対し、「えっ、太平洋戦争じゃないの?」と聞き返されたこともあります。

昭和16(1941)年12月8日、日本は米国、英国に対し宣戦を布告しました。4日後の12日、政府は「今次対英米戦を支那事変をも含め大東亜戦争と呼称す」と閣議決定します。この時点で、12月8日に始まった戦争は、昭和12年7月7日から続いていた支那事変(日中戦争)をも含め「大東亜戦争」と呼称することが正式に決まったのです。

昭和20年8月15日、日本は「ポツダム宣言」を受諾し、大東亜戦争は敗北に終わりました。その後日本は7年近くの間GHQ(連合国軍総司令部)の支配下に置かれ、占領政策として徹底的な言論統制、情報管理を受けました。その実態は故江藤淳氏の『閉された言語空間』(文春文庫)などに詳述されていますが、その言論統制下の時代に日本人は「大東亜戦争」を忘れさせられ、代わりに「太平洋戦争」を教えられたのです。

昭和20年12月7日、GHQは新聞各社の代表を集め、GHQが作成した彼らにとっての「太平洋戦争史」を示し、その掲載を命じました。新聞各社はそれを特集とし、開戦からちょうど4年後に当たる翌8日付の紙面から一斉に掲載しました。

朝日新聞はその後「太平洋戦史 続編」を連載し、NHKも「真相はこうだ」というラジオ放送を開始しました。これは「真相箱」、「質問箱」と名称を変え、同種の番組は昭和23年8月まで約3年間続けられました。新聞社も放送局も「大東亜戦争」の呼称は使わず、すべて「太平洋戦争」とし、以後長く、マスコミから「大東亜戦争」の文字は消えることになったのです。

『「真相箱」の呪縛を解く』(小学館文庫)を著したジャーナリストの櫻井よしこさんは、番組の台本をまとめた「真相箱」を読み込んだ上で、その内容についてこう語っています。

「これでもか、これでもかというふうに、日本は悪い国で、好戦的で、愚かで、アメリカの平和への努力を認めずに戦争に突っ走っていったと主張する内容」で、「こんなに国民に嘘をついた悪い悪い悪い日本軍と日本政府だと強調しています。正義のアメリカはそこから日本国民を救うために、どれだけ努力をしたか──こういうストーリーを繰り返しいろいろなバージョンで日本人の心に刷り込もうとしている」。

GHQはさらに、昭和20年12月15日、日本政府に対し、いわゆる「神道指令」(国家神道の禁止と政教分離を徹底する覚書)を出し、その中で「大東亜戦争」や「八紘一宇」といった用語を禁じました。マスコミだけでなく、公の言語空間から「大東亜戦争」という言葉はなくなったのです。

いったい大東亜戦争とはいかなる戦争だったのか。果たして東京裁判史観に代表されるように一方的な日本の侵略戦争だったのか。帝国主義の時代、世界の列強は利害の対立を力に訴えて解決することを当然の権利と考えていました。日本が米英に宣戦布告した戦いも、そうした当時のグローバル・スタンダードに従ったものではなかったのか。

と同時に、中国大陸、東南アジアに攻め込んだのは侵略なのか、白人支配からの解放なのか。相手がある戦争で、どちらかが一方的に悪いということは言いえるのか。戦争当事国それぞれに主張があるのは当然です。

三百万人を超える戦没者を出したこと、アジア各国を戦場とし数多の市民を巻き添えにしたことなど、大東亜戦争について日本が反省すべき点、教訓とすべき点は多々あります。村山富市元首相が語ったように、「国策の誤り」を指摘することもできる。「戦争責任」をはっきりさせよ、という声が内外から出るのもわかる。

しかし、では国策の誤りとは、戦争責任とは何か。戦争を始めたことか。戦争によって多くの犠牲者を出したことか。捕虜虐待や一般市民の殺害などの国際法違反か。あるいは敗北を喫し、国を滅亡の淵に追いやったことに対する責任か。そのいずれもだ、ということか。

筆者は、“あの戦争”の責任の追及と反省を口にするならば、一つだけ心しておくべき態度があると考えます。それは、いま生きているわれわれは大東亜戦争が敗北に終わったことを知っているということ、敗北という結果がわかっていて、まるで歴史のカンニングペーパーを見て答案を書くような態度で父祖たちの当時の行動を裁いてはならない、という現代に生きる者の自省です。

自身在日韓国人として生まれ育った格闘家の前田日明氏(現在は日本に帰化)から同じ考えを持っていることを聞かされ、そうしたいまの日本人の態度は「卑怯だ」と言われたとき、私はなんとも言えない思いに駆られました。父祖たちが何に苦悩し、煩悶し、何のためにあのような戦争に突入していったのか──。その結果を、「アホな戦争」(半藤一利氏)、「自爆戦争」(猪木正道氏)と括ってしまっていいのか。

真摯に、反省や教訓を導き出そうとするならば、多様な角度から事実を知る必要があります。他者が語る“あの戦争”の事実だけでなく、自らの血肉につらなる父祖の戦争として知ること、その苦悩や煩悶を引き受けることから考察を始めなければならない。「太平洋戦争」からは見えてこない、われわれの父祖は、「大東亜戦争」を戦ったのだという事実を、われわれの歴史から消し去ってはならない。


(引用終了)
(要約引用開始)
大東亜戦争「失敗の本質」 単行本(ソフトカバー) – 2015/11/25
日下 公人 (著), 上島 嘉郎 (著)
トップカスタマーレビュー
(前略)
白人支配の時代にあって唯一、独立国として「文明国」の仲間入りを果たした日本は日清・日露戦争の勝利で国際的な地位を確保し、アジアの開放と独立、人種平等を掲げてベルサイユ講和会議に臨み、人種平等提案は賛成多数で可決されました。
ところがアメリカのウィルソンは、ルールを全員の一致でなければダメだと変えてしまいました。
白人支配は絶対的な原理であり、それを否定されるのはアメリカにとってはトンデモナイことだったのです。
大東戦争へ至る経緯でもアメリカは、謀略とでも言うべき狡猾な手段でジワジワと日本を追い詰めて、開戦するように仕向けました。
英米ソの白人支配国家に仕掛けられ、外交が稚拙な日本はジワジワと追いつめられていきます。
この辺りの経緯は、詳細に語られており、近年に発掘された資料を多く駆使して白人国家の露骨なエゲツなさを描いて説得力があります。
東京裁判で、パール判事がハル・ノートに関して、こんな要求をされれば、どんな国でも宣戦布告と受け取ると言いました。
後にハルノートを作成したハリー・ホワイト財務長官はソ連ルーズベルト政権に送ったスパイであることが判明しました。
政治・外交の世界は魑魅魍魎で、映画・小説を凌ぎます。
太平洋戦争での敗因は、軍事政権の無能力、海軍陸軍の確執、精神主義偏重、外務省の事なかれ主義など様々ですが、2人は各戦闘場面でのイフを展開して、日本は十分勝利する可能性が大きかったと論じます。
評価が高い山本五十六に対しても、勲章欲しさの愚劣な作戦指揮ぶりを指弾しています。
2人がテーマにしているのは未来です。
過去の失敗原因を剔抉し、未来の日本が進路を過たないよう教訓を汲み取ろうということです。
日本は、自ら国際ルールを作る気概を持てと鼓舞します。
白人国家からシカトされた日本の「人種平等という理念」の流れは、有色人種国家に拡がり、白人国家はその波を押し止めることが出来ませんでした。
国連がスタートした時、加盟国は51カ国で、現在は193カ国です。
新しく国連に加盟した142カ国の中で白人国家はイスラエル、スイスなど少数です。
大半は、有色人種・黒人国家です。
明治以降の日清戦争日露戦争大東亜戦争で、日本は非白人国家が独立国・文明国として白人国家と伍してやっていけることを証明しました。
日本が非白人国家、民族に多大な影響を与えました。
日本の活躍なくして今日の人種平等の理念が優勢な世界の実現はなかったと考えます。


(後略)

 


(要約引用終了)

  

(優秀メルマガブログ紹介)
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行き詰まりに、耐えられず、歴史が動く。 第1次グローバリズム
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「高圧経済」が高度経済成長をもたらした! 資本主義の黄金時代②
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ムダな公共事業はあるのか?資本主義の黄金時代①
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ホンモノの保守の歴史観=経済学を断罪せよ! 第1次グローバリズム
2017/10/19 に公開

2017/11/19 に公開

(私のコメント)
ヒットラーは経済政策に関しては非常に正しく立派だった。
この講義に出てくる「シャハト」という経済学者を起用してドイツ経済を立て直した。
どうやって建て直したか、というと、「需要」を作ったからだ。
需要を作るには借金して、それを使って需要を創出し、その需要のために「供給」を整備してゆく。
供給のためには工場を作り、労働者を雇い、原料を集めて製品を作る。
そういう経済の流れの反対の流れが貨幣金融で全体を活性化し経済成長を活性化する。
極く単純化すればこのような流れで経済を立て直したのだ。
今の中国共産党もこれを手本にして国を今のような大国にした。
現在の日本もこのような方法で簡単に現在の貧困化を脱出できるのだが、財務省が絶対にさせない。
なぜ財務省は日本を貧困化させたいのか、その理由は色々な要素があると思うが、その一つは「経済学」という一種の宗教信仰から来ている。
経済学は科学で、数学を使ったり論理的で宗教とは対極にあるもの、というのが一般の認識だが、実は宗教なのだ。
つまり、経済学はある仮説を立てるのだが、それが現実の社会に適用して予測した結果が出ないと、現実の世界が間違っている、と考える。
現実の世界と違った結果なら仮説が間違っている、ということが常識だが、それが出来ない。
それは経済学者の集団が大学などで一定の権威集団を形作っていて、それの維持の方が優先されるのだ。
東大などエリート学校から送り込まれた勉強秀才が沢山集まっているのが財務省だ。
自分たちが苦労して勉強して覚えたものが嘘で幻想だった、なんてとても認めることが出来ないし、自分の人生を否定されることだ。
自分の人生が否定されるくらいなら、国も滅びてしまえ、と思ってしまうのではないか。
こうなると大東亜戦争のように行き着くところまで行くのではないか。
上記の具体例はこの抗議にあるようにマルサスの「収穫逓減の法則」が宗教経済学で、その現実が大量生産による「収穫逓増の法則」だ。


(私のコメント終)

 

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えい坊主の時事ネタ日記
政治・経済・その他時事ネタ。売国奴排撃!!(※右翼じゃないよ)

(見出し)

来年は「魔法の杖」に頼らない一年に
2017年12月25日(月)
(私のコメント)
この記事はGDPの計算方法を分かりやすく説明している。
日本の新聞テレビ、すなわちマスゴミフェイクニュース(噓ニュース)ばかりだから我々庶民も知識武装する必要がある。
こういう分かりやすい解説を読んでおくと、新聞テレビを読んでいても「なんか変だな」と気が付くことが出来る。
マスゴミも近頃は巧妙になって嘘を7分に混ぜたり、都合の悪いことは報道しなかったり、印象操作で示唆したりする。
こちらもかぎ分ける能力が求められる。
その為にはこのブログなどは体にフェイクニュースの免疫を付ける意味で大変良いブログだ。

 

(私のコメント終)

(引用開始)
(前略)
平成29年12月24日の朝、サンデーモーニングでデーブ寺島は「浪費を考え直すべき時」「議員は半分くらいに」「所得税改革が中途半端」など、バカの緊縮構造改革派がギュっとおいしく凝縮された壮絶なまでのバカさ加減を披露し、今年を見事に締めくくりました。

我々は、この国家が、この社会が、「労働で支えられている」と思っています。もちろん正解です。誰も働かない国なんぞはすぐ消滅します。
そして同時に、我々は、いみじくもデーブ寺島がサンデーモーニングで語ったとおりの認識を持ってしまいがちです。すなわち「消費」を時折「浪費」などと言い換え、それが自堕落で放漫で破滅への道なのだと。

たまの特別な旅行、特別な食事については、例えば「自分へのご褒美」「クリスマスだから」などとよく言うように、何らかの名目、場合によっては言い訳をつけて、ある意味での罪悪感を薄めるのが庶民というものです。そしてそれは、別に悪いことではない。
ではその罪悪感はどこから来るのか。簡単です。「道徳」でしょう。今を楽しむばかりで将来を考えないのは、無計画であり、非道徳的なのです。将来を見据えてコツコツと貯金するのは美談ですが、これも当然のことであり、個々人の財布という観点からは全く正しいものです。
しかし一方で、我々は、このブログにおいてマジ実測で30回は書いたと思われる、この絶対の真実を忘れるわけにはいきません。


生産 = 消費


生産は、消費なのです。
消費は、生産なのですよ。
繰り返しますが、我々はこの国家、社会が、労働によって支えられていることを知っています。それならば同時に、全く同じ重さとまでは言わない、せめて形式的にでも、消費によって支えられていることを知らねばなりません。
両者はイコールでありながら、サンデーモーニングの寺島のような経済を全く理解しない人々により、道徳と非道徳くらいまで、遠く、無慈悲に分断させられるのです。
私は今年、このブログで特に何度も強調したレトリックがあります。すなわち、

政府が「節約」するのは、国民に「働くな」「何もせずダラダラ遊んでろ」と言うのと全く変わらない


ということです。なぜでしょうか。
今年最後ですから、これも繰り返しておきましょう。


生産 = 消費 = ①民・公消費 + ②民・公投資 + ③純輸出


デーブ寺島は①②における「公の消費」や「公の投資」を減らせ、なぜなら自堕落だから、と主張しています。つまり右辺を減らせと言うのです。すると全体が減りますよね。小学校低学年で習う、単純な足し算です。この私ですら、少なくとも概要だけは理解してるんですよ。誰だって理解できるんです。難解な数学的な記号も関数も入っていないんです。
そうすると、右辺と左辺はイコールなのだから、生産が減るでしょう。これは因果式ではありません。定義です。消費が減るとぉ~色々な理由とぉ~様々な経路にぃ~波及してぇ~生産がぁ~減るぅ~、のではない。定義としてイコールなのです。消費が減れば、ダイレクトに生産は減るんです。

年末ですね。街中はすごい人出です。
あなたは今月、普段より多めに「消費」しませんでしたか。

普段買わないような食料品を買いませんでしたか。
普段買わないような誰かへの御礼の品やプレゼントを買いませんでしたか。
普段しない自動車の洗車をしませんでしたか。
お正月に向けて、何かの準備のために買い物をしませんでしたか。
年末年始は、普段行かないところ(例えば旅行や実家など)へ行く予定はありませんか。

それらの消費対象は、全てが「誰かの労働の結晶」のはずです。当然でしょう。いくらお金を積もうが、誰も働かなければ、食料品も御礼の品もプレゼントも洗車もお正月の準備も旅行も実現しません。
消費は、生産なのです。自堕落だから政府は切り詰めろと主張することは、自堕落だから生産を減らせ(お前ら働くな)と主張することと同じです。
つまり寺島は国民に「何もせずダラダラ遊んでろ」と言っているのです。ここは注意してください。この「遊んでろ」は、例えばドライブに行ったりゲームセンターに行ったり居酒屋で飲み食いすることを指しません。文字通り何もせず、家の中で、最低限の飲み食いだけで、ダラダラするのです。取りあえず生きてるだけ。

今年、私が多用したレトリックのもう一つがこれでした。
つまり、寺島実郎という経済の専門家(自称)は、日本経済の立て直しのために魔法の杖を使おうとしているのです。マジックです。イリュージョンですよ。このイリュージョン経済を主張する人々は、


ダラダラ遊びながら経済を立て直せ


と言っているのです。生産をせずに、国民が働かずに、日本経済復活を目指せと。
宴会芸レベルの手品のネタが100円ショップにありますが、あなたは見たことがありますか。数百円程度とは言え、何も知らない相手には大した効果があります。私は、相手が筒の中に入れたサイコロの目を当てるという唯一のネタだけで善良な人々を延々と騙し続けた(笑)ことがありますが、一度ネタを知ったらもう呆れるほどバカバカしい話です。それでも9割以上の人は見事に面食らいます。

自分の消費は、誰かの労働なのです。マジックのネタ以下です。僅かにでもそちらに目を向ければ分かる話で、ある人の消費は「別の誰かの労働」とイコールです。
あなたは、仮に日本経済が今後復活するとして、国民が働いた方が復活に近づくと思いますか。ダラダラ遊んでいた方が復活に繋がると思いますか。

さて、経済のニュースを少し興味を持って見ている人なら出てくる疑問があると思います。「いま現在、日本の景気は良くなっているのでは?」。そうです。確かに様々な指標が上向きになっています。それもこの式で説明できます。


生産 = 消費 = ①民・公消費 + ②民・公投資 + ③純輸出


右辺①②③は「消費の内訳」です。よろしいですか、何度でも強調しますよ。すなわちそれは「生産する理由の内訳」であり「国民が労働する理由の内訳」でもあります。理由がなければ町の製造業の社長さんは生産などしません。とび職がいなければ足軽大将は作らないし、ランナーがいなければ陸王は作らないんですよ。
そこで、いま劇的に伸びているのが③です。純輸出とは「輸出-輸入」です。外国に売ればプラス、外国から買えばマイナス。簡単でしょう。
日本のGDPは、H29年7~9月期(実質・季調)において前期比0.34%伸びました。そのうち、純輸出は0.52%ほど引っ張っています。言い換えれば、純輸出の効果が無ければGDPはマイナス成長でした。

全てだとは言いませんが、これが実態を大きく示しています。(ちなみに前期比だけでなく、前年同期比、政権発足時比を見ても、純輸出は巨大な効果を示しています。)
日本の景気は、いま、まずまず良いのです。なぜでしょうか。この社会はイリュージョンではありません。魔法の杖など無い。つまり、国民が元気に働いているから景気が良いのです。
では、いま、なぜ国民は「元気に」「普段より多めに」働いているのでしょうか。その理由が次です。しつこいようですが、寺島のようなイリュージョンエコノミストに騙されないためにも、私の手品レベルの超くだらないネタは重々承知しておく必要があります。こんなクソしょうもない話には、経済学者による高度で崇高な議論などお呼びではない。義務教育を受けた我々なら誰もがざっくり理解すべき話です。


生産 = 消費 = ①民・公消費 + ②民・公投資 + ③純輸出


右辺を見てください。いま国民が普段より多めに、元気に働いている理由は、①②③が答えです。すなわち「働く理由」です。小学校低学年の、生活だか総合だかの授業で習うレベルですよ。
日経新聞で一面全部使って「政府は一段の緊縮を」などと自説を述べている慶応大学の教授あたりの話を見てウンザリし、

「やっぱり経済は専門家じゃないと...」

などと考える必要は一切ありません。あれは無駄な権威付けによるイリュージョンです。子や孫がかわいければ、いい加減に目を覚ますべきです。こんなものはただの足し算なのだから。日本国民は今、働く理由を①や②よりも、③に求めているということなのです。
例えば①が前期比-1、②が前期比-2、③が前期比+5だったら、全部足せば+2です。ほらプラス成長じゃん。
つまりは外国相手の商売で成り立っている好景気です。アベノミクスがどうのではない。アベノミクスで外国の景気を良くしたのなら別ですが(笑)、そうではない。世界経済が好調だから、日本もその恩恵を一緒に受けているというだけの話です。そして言うまでもなく、外需頼みは、危ない。

2007年の上海ショックに始まり、サブプライム危機からリーマンショックまで、日本が単独で世界経済に向けて何か十分なことができましたか。外で起こることは基本的にどうしようもない。だから国民が働く理由は、①②を重視するのが安全なのです。
仄かな罪悪感を打ち消すために、個々人が「自分へのご褒美」「クリスマスだから」「お正月だから」などを名目にするのは理解できます。それは遙か昔から続く、倹約や計画性といった前向きな意味を持つ言葉、すなわち道徳への従属であり、社会通念であり、常識だからです。
しかし、それと同じ罪悪感を政府までもが感じてはならないし、その基盤の上に打ち出される政策を、我々国民は自分と同レベルの道徳で理解し、賛同してはならない。
なぜなら、政府と一般の個々人は存在意義が違うからです。

我々個々人は、誰かの仕事を作ってやろうと思いながら消費をする必要はありません。目の前の貧窮する店主に少しでも儲けさせてやろうという「道徳」は美談ですが、1億2千万人のために自分が犠牲になることなど到底できないし、また国家経済上はほとんど無意味です。
我々は、自分の満足感や人生の意味を考えて、社会通念や常識と相談しながら、自分のカネを有効に使えばそれでいいのです。

しかし政府には寿命がありません。個々人と違って、一度きりの人生だとか、その満足感や意味だとかを考える必要は一切ありません。政府は、国家全体が豊かで安全であれかしとの意図で振る舞いさえすれば、それでいいのであり、それこそが国家における道徳です。従って、場合によっては倹約こそ悪徳であり非道徳ともなる。
断言しますが、国家にとって、国全体を貧乏で危険にするという以上の非道徳はありません。その最低最悪の非道徳は「個々人の感覚における倹約」という美徳の結果から生まれたものかもしれないのです。
もう一度言いますが、個人と国家は存在意義が全く違います。同じ道徳を適用する時点で狂っているのです。野生のネコに譲り合いの精神を強要しながら「私は道徳的だ」と悦に入る時代は終わりにせねばなりません。

テレビを付ければ、どいつもこいつも揃って政府支出に罪悪感ばかりです。まるで「日本国氏」という個人に対して、将来のために節約し、倹約を美徳と考えなさいよ、との荒唐無稽な主張を繰り返しているかのようです。しかもこの日本国氏には、自分へのご褒美もクリスマスも無いのだから個人以下だ。
この完全に無用な「国家を擬人化した罪悪感」により、国民は消費の機会をを失い、すなわちイコールとして働く理由を失い、貧困化していきます。現に日本の中期的な成長率は、世界のほぼ全ての国の中でダントツ最下位です。
まさに、


どうしてこうなった


でしょう。その答えの相当の部分は明らかです。イリュージョン。イリュージョンというか、実態は私のサイコロ当て程度なのですが。
デブ寺島ごときが毎週のように宴会芸レベルで「国家というものの浪費というものや放漫財政というものによって破綻というものが近づいている」と何度繰り返そうが、騙されてはなりません。我々は、存在意義が全く異なる、生命体でないものに対して「倹約」「節制」を強要してはなりません。それは、まるで我々が、全く存在意義の異なる別のものから「大量殺人」や「強姦」を強要されているのと同じ、極限まで非道徳的なことなのかもしれないからです。
そしていま、現実には、「かもしれない」ではなく「確実にその通り」と言わねばならない状況にあります。

取りあえず来年は、国家的価値基盤においては、良い年に、なりません。
なぜなら、サイコロ当てレベルの手品に驚いている国民が、いまだに大多数だからです。

ここを読んでおられるあなたにおかれましては、一般の個々人が持つべき価値基盤の中において、良い年となりますよう、お祈り申し上げます。

 

 


(引用終了)


(要約引用開始)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12329602219.html
新世紀のビッグブラザー
三橋貴明

(見出し)
2017-11-19 11:44:52
内需縮小型経済成長

(前略)
さて、2017年7-9月期の国民経済計算が発表になりました。


 GDPデフレータは、何とかプラスになったものの(対前年比+0.1%ですが)、内需は縮小。輸出の増加と、輸入の「減少」 により、経済成長率がプラス化するという「内需縮小型経済成長」という、大変情けない状況に陥っています。


(中略)
経済成長率(実質GDPの成長率)を見るときは、少なくとも二つ、注意点があります。


 一つ目は、総需要である名目GDPが縮小してしまったとしても、インフレ率であるGDPデフレータが大幅なマイナスになると、実質GDPはプラスになってしまうという点です。


 二つ目、GDPにおいて輸入は「控除項目」であるという点になります。


 内需が縮小し、輸入が急激に減ると、その分、GDPは「プラス」になり、経済成長しているように「見えてしまう」のでございます。


 一つ目の「デフレ型経済成長」に陥っていたのが、今年の1-3月期。
 二つ目の「内需縮小型経済成長」に陥ったのが、今年の7-9月期でございます。

 17年7-9月期のGDPは以下の通り。(数値は全て対前期比)
● 民間最終消費支出 ▲0.5%
● 民間住宅 ▲0.9%
● 民間企業設備 0.2%
● 政府最終消費支出 ▲0.1%
● 公的固定資本形成 ▲2.5%
● 輸出 1.5%
● 輸入 ▲1.6%


 上記の通り、設備投資(辛うじて+0.2%)を除く内需が総崩れ状態に陥り、「輸入が減った」結果、実質GDPが対前期比+0.3%になったというのが、17年7-9月期でした。


 要するに、日本経済は成長していません。

(中略)

このグラフを見てなお、第二次安倍政権以降が「いざなぎ超え」だ何だと口にできますか。


 何と、情けない・・・・。
 最近の安倍政権は、デフレ型経済成長や内需縮小型経済成長で、だらだらと実質GDPのプラスが続いていることを、
「経済政策の成果だ!」
 などと謳い、自分を誤魔化そうとする、見事な認●知●的●不●協●和に陥っているように見えます。


 結果的に、「経済成長している」と思い込んでいる政権により、緊縮財政が進められ、国民経済はデフレ化が進む。


 現在の「見た目の経済成長」は、日本国の「国難」を一層、深刻化させているように見えてならないのです。
 安倍政権はいい加減に「現実」を見るべきです。

 

(後略)

(要約引用終了)

 

1712-21-1164-12/28メルマガブログ転送便秘治療法

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http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20160914/index.html
ガッテンNHK

(見出し)
健康 出た!「便秘」新対策で劇的改善SP
(私のコメント)
尾籠な話で恐縮だが、私は冬になると便秘がひどくなります。
ヨーグルトや果物を食べたり、冷たい水を飲んだりするとそれなりに効果はある。
ところが、下記の記事をたまたま読んで試したら簡単にすぐ通じがついた。
やり方は簡単で寝る前に腹に枕を敷いて腹ばいで10分間寝る、というシンプルなものだ。
但し、食後はダメで胃が空になるまではやらない方が良い。
私が実際に試してその効果を実証出来ました。

便秘は病気の元で、まず「痔」というとても苦しい病気に発展する。
大腸がんの元にもなるし、腐敗菌の毒素が体に回ると肝臓などを始め体全体の臓器を傷つける。
そこまで悪くならなくても、体臭や口臭の原因にもなるから気を付けた方が良い。

 

(私のコメント終)

(引用開始)
<今回はコレ!>
「大ぜん動」を促して便秘を解消する方法
食物繊維を効果的に摂る方法
潰瘍性大腸炎のチェック方法

食物繊維にヨーグルト、便秘薬といろいろやっても効果があまり実感できない…。そんな不快な便秘にお悩みの方に朗報です!ある大学病院を中心に行われている対策は、8割の人に効果が期待できると言います。

その対策の狙いは「イキイキと動く大腸を取り戻す」ことです。実は健康な大腸には、便を通常の200倍のスピードで動かす「大ぜん動」という働きがあり、これがスムーズなお通じのカギとなっています。そこで、数分の「うつぶせポーズ」を行うことで、大ぜん動を促し、便秘の症状軽減に役立てようというのです。
もう一つの大腸の悩み「潰瘍性大腸炎」とあわせて、以下のお役立ち情報をご覧下さい!

「大ぜん動」を促して便秘を解消する方法
毎日夜寝る前に「うつ伏せゴロゴロ寝運動」をすると、大腸に溜まったガスを追い出すことができます。すると、ガスのために動きがにぶくなっていた大腸が活発に動けるようになって「大ぜん動」が復活!便秘を解消する効果が期待できるのです。とても簡単な運動ですので、ぜひみなさんやってみてください。

夜寝る前にうつぶせの状態になり10分間動かずにじっとします。
この時おへその辺りに枕やクッションなどを敷くとより効果が高いです。
10分経ったら、体を左右に転がすように傾ける動きを5往復行います。
高齢者や体の不自由な方、腰などの関節に不安がある方などは、痛みが出ることがあります。決して無理をしないでください。
※食後2、3時間は避けてください。

食物繊維を効果的に摂る方法
便秘になったら「食物繊維」!という方も多いと思いますが、食物繊維は「便秘予防」に効果はありますが、「便秘改善」には逆効果の場合もあるので注意が必要です。

便秘の時は、うどんやお粥など消化吸収のよい炭水化物をとるよう心がける。
便秘が解消したら、便秘の再発予防のため食物繊維をとるよう心がける。
便秘の時に食物繊維を摂っても便秘が解消されない、「お腹が張る」などの症状がある方は、ぜひ試してみてください。
(後略)

(引用終了)

 

1712-17-1160-12/23メルマガブログ転送インドネシア独立

面白い備忘メルマガブログ紹介

わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4554号
 2017(平成29)年12月23日(土)天皇誕生日

(見出し)
8月15日に終わらなかった
加瀬 英明
(私のコメント)

現在のインドネシアは侵略をした暴虐な日本から独立した、というような歴史観を持っているようだ。
これは欧米やシナには都合が良い歴史観だから、この宣伝は強力だ。
「歴史の真実」なんて言っているのは日本人だけなのだ。
世界の人々ははこういう歴史観の中に居るのだ、ということを日本人はわきまえて行動すべきだろう。


(私のコメント終)

(引用開始)
大東亜戦争は昭和20年8月15日に終わらなかった

年の8月17日は晴れたので、主催者の1人としてほっとした。

私たちは午後2時前に、市ヶ谷台にひろがる防衛省の構内の一画に建立さ れた、スディルマン将軍の像の前に集合した。

インドネシアのアリフィン・タスリフ駐日大使一行も、到着された。

この日は、インドネシア共和国の独立を記念する72周年のよき日だった。

定刻に、インドネシア独立戦争の英雄であるスディルマン将軍の銅像への 第2回目の献花式が始まった。

会衆は五十数人だった。はじめに藤井厳喜代表が像の前に進んで献詞を述 べ、つぎにタスリフ大使が挨拶文を読まれた。

インドネシア タスリフ駐日大使の挨拶

大使は、先の大戦中に日本軍政下で、インドネシア独立へ向けてインドネ シア壮丁を募って、郷土防衛隊(ペタ)が結成され、1944年にスディルマ ン将軍が総隊長となったが、日本が大戦に敗れた2日後に、インドネシア が独立を宣言すると、オランダ軍がインドネシアを再び植民地にしよう と、イギリス軍とともに侵攻してきた時に、スディルマン将軍が総司令官 としてペタを中心とした独立軍を率いて戦い、オランダもついに1949年に インドネシアが独立国であることを承認することを強いられたと、日本へ の感謝を滲ませながら、述べられた。

 偉大な国民はその国の英雄を称えます

大使が冒頭で、「偉大な国民は、その国の英雄を称えます」と前置きをさ れたので、私たちは全員が愕然として、深く恥じた。私たちは今日の日本 で、日本の英雄を賞讃することがあるだろうか。日本は二流の国民に落魄 (おちぶ)れてしまったのだ。

そのうえで、藤井代表とタスリフ大使が並んで用意された、上が赤、下が 白の花輪を持って、将軍像に捧げた。

献花がすむと、山本ともひろ防衛副大臣、 内閣総理大臣補佐官の柴山昌 彦参議院議員山田宏参議院議員が挨拶された。

小野寺五典防衛大臣が参列される予定だったが、ワシントンで2+2が催 されたのに出席されたために、山本副大臣が出席された。

私は献花式の呼び掛け人として挨拶したが、インドネシアの首都ジャカル タの軍事博物館に、日本の2枚翼の九五式初級練習機が展示されているこ とに、触れた。

胴体の日の丸の下の部分が、新生インドネシアが国旗として定めたメラプ ティ(紅白旗)として、白く塗り替えられているが、大戦中に日本の航空 兵の訓練が、石油資源が豊かなインドネシアで行われた時に、インドネシ アの青年にも飛行訓練を施したことから、オランダ軍の上空から、手掴み で爆弾を投下した。

私は「メラプティ旗を仰ぐたびに、日の丸が二重映しになります」と、述 べた。

旧陸軍の九五式練習機は、“赤トンボ”の愛称によって国民に親しまれた が、ジャカルタに展示されている“赤トンボ”が、今日、唯一つ現存する機 体である。

昭和20年8月2000人の日本人の志

日本が昭和20年8月に大戦に敗れると、2000人の日本軍将兵が帰国するこ とを拒んで、日本国民が幕末からいだいてきたアジア解放の一途の願い を果そうとして、インドネシアに残留して、独立軍に身を投じて戦った。 このなかで1000人が、アジア解放のために戦死され、インドネシア国立英 雄墓地に葬られている。

大東亜戦争は昭和20年8月15日に、終わらなかった。インドネシア国民が 戦い続けたのだった。

献花したばかりの赤と白の花が輝いて、両民族の生命(いのち)をあらわす ように、目に沁みた。

市ヶ谷台はアメリカの占領下で、不法な東京裁判が行われて、東條首相以 下7人が「アジアを侵略した罪」によって裁かれた場所である。あの無法 な裁判が進められていたあいだに、裁判を行ったアメリカ、イギリス、フ ランス、オランダ諸国が、何をしていたのか。

オランダはイギリス軍の援けをかりてインドネシアを、フランスもベトナ ムを再侵略して独立軍と戦い、イギリスはインパール作戦によって覚醒し たインド国民が、独立を求めて全土にわたって蜂起したのを、空から機銃 掃射を加えるなど、鎮圧をはかっていた。アメリカは白人による支配を復 活させようとして、これらの諸国に武器弾薬を供給していた。

スディルマン将軍は病いをおして戦ったが、独立軍が最後の勝利を収める のを眼にすることがなく、その直前に病没した。今日、インドネシア最大 の英雄の1人として、全国各地に銅像が建立され、肖像が紙幣にもあしら われている。

その独立の英雄の銅像が、市ヶ谷台を睥睨(へいげい)していることは、東 京裁判が“偽りの復讐劇”であったことを、雄弁に証している。

私の父俊一(としかず)は、開戦から終戦に至るまで、外務省北米課長をつ とめた。終戦の9月2日にミズリー号艦上で催された降伏調印式に、重光 葵全権の随員として、出席した。

 母の心は日本と共にあり

私は母に連れられて、長野県に疎開していたが、四谷にあった自宅が戦火 によって焼かれたために、父は母のか津とともに、信濃町の借家に移って いた。

か津が調印式に出席する前の晩に、父にあらたまった口調で、「ここにお 座りなさい」と命じた。父が正座すると、「私はあなたを恥しい降伏の使 節として、育てた覚えはありません。明日(あした)は行かないで下さい」 と、いった。父が「この手続きを踏まないと、日本が立ち行きません」 と、理を尽して説明したが、か津は納得しなかった。

か津は隣室へゆくと、父のために翌朝の新しい下着を揃えはじめた。父は 母が泣き伏す大きな声が伝わってきたと、後にこの晩のことを記している。

私は10月に、母とともに東京に戻った。上野駅で降りると、目の届くかぎ り焼け野原だった。父が夜遅く戻ってくるまで、起きていた。私は「こん なに東京がひどく壊されてしまったけど、日本は大丈夫?」と、たずねた。

父は「アメリカは日本全部を壊すことができる。しかし、日本人の魂を壊 すことはできない」といった。

 日本人の魂を壊すことはできない

中学に進んだ時に、私は父に「どのような想いで、ミズリーの甲板を踏 んだのか」と、たずねた。すると、父は「日本は戦闘に敗れたけれど、数 百年も白人の支配のもとに苦しんでいたアジア民族を解放したから、戦争 には勝ったという誇りを胸に秘めて、甲板に立った」「重光も同じ想い だった」といった。

スディルマン将軍の銅像は、鳩山由紀夫内閣の時に、インドネシア国防 省から防衛省に寄贈された。

防衛省が退役したヘリコプターを1機置いている構内の片隅に、設置し た。私は当然、防衛省が年に1度、インドネシア独立記念日か、スディル マン将軍の命日に省内で献花を行っていると思ったが、ただ放置されていた。

そこで、私は一昨年有志男女を集めて、インドネシア独立記念日に献花 することを思い立った。親しい国際政治学者の藤井氏に代表を引き受けて もらい、40人ほどの有志を募って、献花したところ、インドネシアのユ スロン・イザ・マヘンドラ駐日大使(当時)が聞いて、制服武官をはじめ 館員を連れて、参加してくれた。

その日は弱い雨が、私たちを濡らした。マヘンドラ駐日大使が喜んで、 新しい大使に交替しても、代々申し継いで参列することにしたいといわれた。

 献花が公式行事に

昨年7月に、私たち有志が赤坂のレストランを借り切って、翌月の献花 式の打ち合わせを行ったところ、マヘンドラ大使一行も参加された。とこ ろが、防衛省に申し入れると、像があった場所に、PAC3を常時配備す るために、像を梱包して倉庫に納めているということから、延期すること を強いられた。

今年、像がより良い場所に移設され、献花式が防衛省の公式行事とし て、格上げされた。

 


(引用終了)
(要約引用開始)
親子チョコ♥(親子で、ちょこっと。。。)
http://oyakochoco.jp/blog-entry-1155.html
(前略)

『 蘭領東インドといわれたその400年について西尾幹二GHQ焚書図書開封Ⅱ』にファン・デン・ボッシュ総督の強制栽培が引用されている。
オランダは田んぼを潰して輸出作物のコーヒーやサトウキビを植えさせた。ために【飢饉で村々の人口が3分の1になった】と。

(中略)
ダラトで寺内寿一との会見から戻った【スカルノは昭和20年8月17日、インドネシアの独立を宣言】した。独立宣言の日付をオランダ人が使う【西暦ではなく日本の皇紀2605年に因んだ「05年8月17日」とした】のも、そうした背景を踏まえてのことと説明されている。
この通訳によれば問題のアンペラ橋が完成した1964年には日本の大使や政府代表も来たという。当然、橋に刻まれた「アンペラ」の意味も知らされたはずだ。日本がカネを出して、こんな中傷をされて、それでも抗議もしなかったということだろうか。
通訳はこうも付け加えた。

「日本がオランダより悪いことをしたというのはこの国では常識です」。

もし疑うなら

ジャカルタの独立記念塔を見ればいい」。
この塔は例の【皇紀2605年に因んだ独立宣言を出したスカルノジャカルタの中央部に建てた】ものだ。
独立記念塔の地下ホールにはインドネシアの歴史をジオラマで展示していた。
オランダがここを植民地にした17世紀からの展示には、【どこにもオランダの強制栽培も残忍なオランダ人農園主も出てこない】。
そして日本軍が来る。その説明文が凄い。

「オランダ軍が降伏すると、日本軍はインドネシアの資源や労働力を搾取した」。

次のコーナーは日本の降伏。

 史実は単純だ。日本が負けた後、【オランダは戦前同様にインドネシアの植民地領有を主張】する。ところがあの温順な現地民に抵抗する動きがある。その中心に【日本が指導して立ち上げた彼らの軍隊「ペタ」】があった。

 で、【オランダは降伏した日本軍に再武装させペタを潰せと命じた】。明らかな国際法違反だが、そんなことを白人は気にしない。日本が潰れた今、誰が文句をいうか。
一方、ペタはオランダ支配はまっぴらだ。日本軍から銃を奪って帰ってくる宗主国をやっつけると心を決めていた。

 彼らもまた【自分たちのエゴで動き、自分たちのためになるなら恩義など糞喰らえと日本軍も襲った】。日本はインドネシアパレンバン、メナドを含め840人が戦死した。そして【敗戦後、日本が育てたペタによってそれを上回る1200人余が殺された】。
【日本軍兵士はそれでも彼らとの友情を信じ2000人が帰ってきた宗主国オランダとの戦いに協力して、その半分が死んだ】。

この抵抗は4年に及び、最後は米国がオランダに戦後復興支援を打ち切ると脅して植民地支配の放棄を促し、インドネシアの独立を認めさせた。

 不承不承の【オランダは植民地支配の償いは一切なし、逆にパレンバンの石油精製所やその他の植民地時代に残した社会資本の代償として60億ドルを要求し、スカルノはそれにサインした】。
これが大まかな史実だが、独立記念塔のジオラマの戦後はまずスカルノの独立宣言の場面から始まる。

 そして次に来るのが帰ってきたオランダとの戦いではなく、スマトラ北部のアチェで【降伏した日本軍を襲撃して全員を虐殺した場面】になる。その次は【バンドンの憲兵本部襲撃、中部マランの日本軍飛行場の襲撃場面が並ぶ】。

まるで悪い日本軍を倒してインドネシアは独立したのだと主張しているように見える。アンペラ橋の文句と全く同じなのだ。もちろん【オランダが要求した植民地放棄料60億ドルの話は一語も言及されていない】。
その一方で、【スカルノは日本に戦時賠償を要求し、1958年藤山外相とスパンドリオが総額6億3000万ドルの賠償プラス経済借款で合意、調印している】。

ちなみに…【アンペラ橋はその戦時賠償の一環になる】。
彼らは弱い存在だ。独立した今でも旧宗主国オランダに文句も言えない。それはもっと酷い目に遭ったインドがいまだに英国に尻尾を振っているのを見ても分かる。【独立記念館に事実を書いたら、つまりオランダの植民地政策を書いたら、白人国家から総スカンを食う】。現に東ティモールだって簡単に奪われている。

(中略)

東アジアにやってきたキリスト教白人たち、その目的は、二つありました♥ 

一つはキリスト教の布教、二つ目が交易による利益です。

「 天文十二(1543)年、ポルトガル人を乗せた船が種子島に漂着しました。西洋人が日本にやってきたのです。
 当時、西洋は大航海時代に入っていました。これは西洋人から見れば大航海でしょうが、アジアから見れば西洋人による侵略の時代です。
 西洋ではイベリア半島からイスラム勢力を追い出し、スペインとポルトガルは競争して東洋に向かっていました。その目的は二つです。一つは東洋にキリスト教を布教し、それを足がかりに植民地にすることであり、もう一つは東洋から香辛料などの産物をもってくることです。」
その後、植民地において現地人の生命を無視した「強制栽培」等横暴なことを始めます。

いまでも、石油に次ぐ貿易規模を誇る一次産品が、「コーヒー」です。
「 フランスも、ドイツも、ポルトガルも、イギリスも、アフリカの植民地で同じような強制労働を課している。ヨーロッパの植民地当局は現金による納税を要求したから、アフリカの人々は否応なく賃金労働に従事することになった。これらアフリカ人の多くは、実際には、宗主国または民間投資家が管理する奴隷であった。
 例えばフランスの場合、マダガスカルでコーヒーを栽培・収穫するために発足した組織的な強制労働システムは、第二次大戦後まで続いていた。
 また、ポルトガルの強制労働システムの下では、アンゴラで三十万人以上の現地人が命を落としている。」
で、オランダがインドネシアやってきたことが、こんな感じです♥

「 1830年から1870年の間に、オランダ人はオランダ領インド諸島(現在のインドネシア)で、コーヒー、タバコ、インディゴ、砂糖等の換金作物を徴収する目的で強制労働制度を設けているが、この制度の一部は1917年になっても依然として続いていた。
 強制栽培制度として知られるこのシステムの下で、オランダの植民地当局は、ジャワ島の島民が「保有する土地の五分の一、あるいは一年に66日を、政府のための換金作物の栽培に当てる」ことを義務づけた税法を導入した。だが、実際には、…収穫の半分を巻き上げたのである。…換金作物の栽培のために多くの土地と労働力が転用され…そのため、ジャワでは食料の生産が激減し、あげくの果てに、定期的な飢饉に見舞われたのだった。
 1850年には、これによってほぼ30万人ものジャワ島民が命を落としている。」

(後略)

 

(要約引用終了)

 

1712-12-1155-12/14メルマガブログ転送企業グローバル化個人対応

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新世紀のビッグブラザー
グローバル株主資本主義と「滅びの道」
2017-12-12 08:11:35
(私のコメント)
大企業が国家の枠組みを超えてしまったのが現在の社会の現状だ。
これは良くないことで、あくまで国家の元に、国家を構成する組織としてあるべきものだろう。
だが、これから大企業を国家の枠組みの中に引き戻す事はもう出来ないだろうと思われる。
アメリカを始め、既に世界はそれを前提に動いている。
それでは我々個人はそういう社会にどう適応して生きて行けば良いのだろうか。
私の考えでは、大企業の株式を持つしかないだろう、ということだ。
つまり、皆それぞれ資産を持ち、それを運用することがこれからの生きる道になるだろう。
今までは職業を持って働くことが生きる道だったが、それが企業のグローバル化で難しくなった。
企業のグロ-バル化とは生産手段が海外に出てしまうことで、企業はコストや需要などの要素で工場を動かす。
そうすると、そこに勤める労働者からすると、就職先が無くなるわけで、彼らは生活できなくなる。
但し、企業はそれによって利益が出て、発展する。
そういう儲かっている大企業の株式は誰でも簡単に買えるから、株式を買えばグローバル化の恩恵を個人でも得ることが出来る。
つまり、自分の資産に稼がせて、自分の労働による稼ぎを補う方法でこのグローバル化社会を乗り切るしかないと思う。
株式投資の重要性が増し、勉強しておくべきだろう。

日本の社会はどうなるか、というと、貧富の差は益々広がって、社会は不安定になり、地域や階級で隔てられた世の中になるだろう。
こういう社会は長続きしないで、アメリカのように毛色の変わった大統領が出てきたり、変革の混乱が起きるのが歴史の教訓だ。
中国の歴史を見ると、こういう社会が混乱した時は新興宗教が起きて不平不満の階層を取り込んで大きくなり、それが社会をひっくり返す。
ローマ帝国キリスト教が盛んになり、変質してしまった。
東ローマ帝国はその後も長く存続したから滅びたわけではないが、当初のローマ帝国からすれば、全く変わってしまった。
日本も宗教的な動きが出てくるのではないか。
ここで言う宗教とは、共産主義社会主義などのリベラルの思想を含む。
そういうイデオロギーのせめぎあいになるのではないか。

 

(私のコメント終)
(引用開始)

グローバル株主資本主義と「滅びの道」
2017-12-12 08:11:35

(前略)

さて、昨日、日本の給与が上がらない現象に関連し、黒田総裁の講演から、
正規雇用の給料が抑制される反対側で、パートタイム・アルバイトの給料は上昇している。
 つまりは、企業が解雇が容易なパートタイム・アルバイトは給料を引き上げても確保する。反対側で、正規雇用の給料は抑制するという「怯え」がある行動をとっていることを分析しましたが、もう一つ問題があるわけです。


 すなわち、グローバル株主資本主義です。


 企業の損益計算書は、売上から売上原価を引き、粗利益。

 粗利益から人件費、減価償却費(投資のコスト)等を引き、税引き前総利益。

 税引き前総利益から法人税を引き、純利益という形で流れていきます。


 問題になっているのは、企業の純利益の処分方法です。 


 何しろ、「史上最高益!」などと言われているにも関わらず、内部留保としての現預金がひたすら積みあがっていっているわけでございます。


 プラス、やはり「配当金」も増えているのです。


『配当、最高の12.8兆円 配分比率3割横並び 余る資金活用課題
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO24381210X01C17A2MM8000/
 好業績を裏づけに上場企業の配当が増えている。2017年度の配当総額は前年度比7%増の12兆8000億円と最高を更新する見通しだ。だが純利益に対する配当の比率を示す配当性向(総合2面きょうのことば)は3割強と過去5年はほぼ横ばいで推移し、欧米企業に見劣りする。個々の企業の配当性向も3割前後に集中し、それぞれの個性が見えづらい。投資か分配か。日本企業はどっちつかずの横並びの配当を脱し、余る資金の最適な使い道を探る局面に来ている。(後略)』


 日本経済新聞の書き方では、まるで配当性向が相対的に低いことが悪いことであるかのように書かれていますが、それ以前に配当を対前年比7%も増やしているにも関わらず、給与水準を横ばいでとどめていることを批判するべきでしょう。

 


 別に、配当を増やすなとか、配当性向を引き下げろと言いたいわけではありません。


 給与水準を横ばいにとどめ、反対側で配当を増やすのは、「日本国」のインフラや労働に依存している企業としていかがなものか。まずは人件費や投資の割合を高めるのが先なのではないか、と言いたいだけです。


 トマ・ピケティが「21世紀の資本」で、資本主義は放置しておくと必ず「r>g」の状況、つまりは資本収益が労働による所得を上回り続けることを証明しましたが、日本はそのまんまやっているわけです。


 結局、株主の影響力が増すグローバル株主資本主義の世界では、政府が何らかの規制をかけない限り、人件費や投資が抑制され、さらには政治力で法人税も引き下げられ、配当金や自社株買いを最大化する方向に進まざるを得ないという話です。


 企業が人材や投資におカネを使わないわけですから、長期的には「滅びの道」だと思います。グローバル市場における価格競争力は高まる(人件費抑制で)かも知れませんが、それだけです。少なくとも、製品やサービスの生産能力は着実に落ちていくでしょう。


 特に、若者が正しく仕事の経験を重ね、キャリアを向上する、分かりやすく書くと「モノやサービスの生産能力を身に着ける」ことが妨害されるわけですから、企業のみならず「国家」にも致命的な影響を与えることになります。


 というわけで、日本政府は原丈人氏の「公益資本主義」の精神で、企業の経営に対する関与を強めなければならないのです。


参考:原丈人「公益資本主義」
 「会社は株主のもの」という英米流株主資本主義の「短期利益」重視と「中長期投資」軽視で、株主だけが潤い、会社は資金と研究開発力を奪われ、従業員の賃金は下げられる。米国で米国流ビジネスの限界を学んだ最強のベンチャー事業投資家が、「会社は社会の公器」という日本発の21世紀型資本主義を提唱する!


 残念ながら、日本の企業(少なくとも大企業)は原氏が指摘する、
「「短期利益」重視と「中長期投資」軽視で、株主だけが潤い、会社は資金と研究開発力を奪われ、従業員の賃金は下げられる」
 英米流資本主義に完全に染まってしまっています。


 この状況から、「長期利益重視」「中長期投資重視」の公益資本主義に転換できるのか。


 日本に構造改革が必要だとすれば、それは「市場原理」「規制緩和」「民営化」「自由化」ではなく、その逆、企業が公益資本主義を重視せざるを得ない環境を作ることであると確信しているのです。

 

 

(引用終了)
(要約引用開始)
http://totb.hatenablog.com/
Think outside the box
MAKE JAPAN GREAT AGAIN
2017-12-05
グローバル企業の成長によって干からびる日本
日本の名目GDPは消費税率引き上げ+アジア通貨危機金融危機があった1997年度から長期停滞を続けています。
人件費もほぼ同じ推移をしています。*1
しかし、企業の拡大はペースダウンしたものの継続しています。

 

日本は人口減少のために需要の増加率が海外よりも低くなるざるを得ません。この条件下で企業がグローバル経営を本格化すれば、
必然的に国内市場のネグレクト(→国内支出の最小化)が促進されます。

(要約引用終了)

 

 

 

 

 

1712-2-1145-12/2メルマガブログ転送北朝鮮暴力は暴力で対応

面白い備忘メルマガブログ紹介
 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/11/29


(見出し)
「「米国に逆らうと日本のようになるぞ!」」
From 佐藤健志

(私のコメント)
人間が作る社会というのは、暴力が裏打ちしている、ということを何時も知っていないといけない。
早い話、女が夜外を一人で歩けるのも警察という暴力組織があるからだ。
学校でいじめが無くならないのは、先生が「暴力」を封じられているからだ。
歴史を見ても暴力の変遷がそのダイナミックな動きの大半を説明している。
勿論国際社会もそのルールが適用される。
アメリカはそれを良く知っているから、北朝鮮に対してもその方向で解決しようとするだろう。
ただ、暴力をふるうには「正義」という口実が絶対に必要で、その点「真珠湾攻撃」はアメリカにとって素晴らしいことだった。
これを主導した山本五十六は、ルーズベルト大統領のスパイだとすると、全くぴったりするのだ。
スパイとして命令通り動いてルーズベルト大統領の希望通り奇襲攻撃して、正義の口実を与え、日本を滅亡に導いた。
山本五十六だけでなく海軍はその後も馬鹿げた作戦でアメリカを助けたのだから、彼一人の責任でないかも知れない。
お陰で東京裁判でも海軍はおとがめなしで、大日本帝国の組織としては唯一生き残った。
長くなるから、これだけにするが、アメリカは今北朝鮮を締め上げて暴発を待っているのだ。
北朝鮮もそれを知っているから、今回のICBMロフテッド軌道で打ち上げたのだ。
暴力にはより強い暴力しか効果がない、これは暴力ルールの基本の基本だ。
そして、暴力には正義(主観的でも嘘でもよい)口実が必要というのもルールの内だ。

この記事では北に対して日本のようになるぞ、と脅かす、とあるが、それが日本に対するアメリカの本音だろう。
絶滅したアメリカインディアンの延長線上に日本はあるのだ。
日本人は忘れているが、大東亜戦争敗戦の歴史の中に生きているという事実は暴力世界では当たり前ことだ。
こういう現実から日本人は考えないといけない時期に来ているようだ。

(私のコメント終)

(引用開始)
アメリカで人気の高い深夜トーク・バラエティ番組に、『ザ・レイト・ショー』があります。

20年以上にわたってデイヴィッド・レターマンが司会をやってきたものの、2015年、コメディアンのスティーブン・コルベアが引き継ぐことに。
現在は
『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア』
が正式名称。

で、コルベアが毎回披露する時事風刺のトークが、YouTubeでも配信されているのですが・・・

11月7日に配信されたトークはこちら。
TRUMP CALLS JAPAN ‘A COUNTRY OF SAMURAI WARRIORS
(トランプ、日本を「サムライの国」と呼ぶ)

題名からも分かるとおり、大統領の訪日がネタ。
ところがここに、なかなか痛烈なギャグが盛り込まれていました。
コルベアいわく。

(ハワイを出たトランプは)東京の近くにある米空軍基地に到着、アメリカの敵どもに断固たるメッセージを送った。

あくまで「米空軍基地に到着」であって、「日本に到着」ではないのがミソですね。
画面は横田基地でのトランプ演説(本物)に切り替わり、発言が紹介されます。
いわく。

ハッキリさせようじゃないか。
いかなる独裁者も、いかなる政治権力も、いかなる国家も、アメリカの意志を見くびるような真似をすべきじゃない。
歴史を振り返れば、そういう連中が時々出てきたこともある。
だが、結果は無残だったよな。
無残なものだったぜ。
(会場の一部から歓声)

なんか大統領というより、マフィアの親分に近い感じですが、ここでコルベアが再登場、トランプの口調を真似てこう言うのです。

オレたちに喧嘩を売ってくるような奴らは、痛い目にあうってことよ。
日本がいい例だろうが。
え? 何?
オレって今、どこにいるんだっけ?
あちゃ、やっちまった。ゴメンな。
https://www.youtube.com/watch?v=oFMQ-5s0f30&index=2&list=PLiZxWe0ejyv8DxlX0JnK11hmWXJ-BXGDL

・・・そうです。
トランプの論理にしたがえば、
〈日本はアメリカに逆らわないかぎりにおいて価値がある国にすぎない〉
のであります。
これぞアメリカ・ファースト

わが国には昨今、アメリカが北朝鮮をつぶすことを期待し、「金正恩、ザマみれ」などと思っている方々がおられる模様。

しかしトランプがこのような発想でいる以上、それらの人々は
原爆投下も、
東京大空襲も、
降伏後の占領政策も、
すべて肯定しなければなりません。
アメリカを見くびった国が、痛い目にあうのは当然の報いなんですから。

だ・か・ら、
「右の売国、左の亡国」と言うのですよ!!

『右の売国、左の亡国 2020年、日本は世界の中心で消滅する』(アスペクト
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実際、太平洋戦争で日本は(主として)どの国と戦ったか、キレイさっぱり忘れているというのでもないかぎり、
金正恩、ザマみれ」系の人々は、こう主張しているにひとしい。

アメリカは、かつて日本を叩きつぶしたように、北朝鮮のことも叩きつぶしてくれるだろう。
やった、万歳! トランプさまさま! 日米同盟をもっと強化しよう!

もはや「自滅史観」としか呼びようがない。
いわゆる「自虐史観」など、これに比べればカワイイもの。
ついでにこの発想、『対論「炎上」日本のメカニズム』(文春新書)で指摘した「知性のめまい」の見本のごとき例です。

だ・か・ら、日本は炎上すると言うのですよ!!
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総理との共同記者会見でも、トランプは見事にやってくれました。
ブルームバーグの記事をどうぞ。

トランプ米大統領は6日、都内で共同記者会見に臨んだ安倍晋三首相に、
日本経済は米経済ほど強くはないと述べた。

トランプ大統領は日本経済の好調をたたえた後、
「米経済ほど良い状態かどうかは分からない。違うと思う。この状態を維持するつもりだ。日本は2番目だ」
と安倍首相に語り掛けた。
安倍首相はややほほ笑んだが、両首脳が互いの友好と両国の強い同盟関係を強調した後だけに、やや気まずい空気となった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-06/OYZIWR6JIJUR01

ただしこの記事では、発言のニュアンスが十分に出ていない。
英語版に基づいて忠実に訳せばこうなります。

こっちの経済ほど状態が良いかどうかは知らないね。そんなことはないだろう。
違うか?
で、オレたちは今後も、アメリカがトップの状態を維持してゆこうと決めたのさ。
あんたらは2番にしてやるよ。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-11-06/trump-boasts-about-u-s-economy-tells-abe-japan-can-be-no-2

「オレたち」にご注目。
アメリカ経済が世界最強の状態を維持することに、安倍総理も協力するはずだと、トランプは決めてかかっているのです!
続く記述も、忠実に訳せばこう。

安倍総理はかすかに微笑んだが、それは気まずい瞬間だった。
今回の訪日の間、安倍とトランプは、ことさら相手を友人と呼び合い、日米同盟の絆を強調していたのだ。
絆の強さはかつてないものだと、二人はそろって言明した。
その後に「日本は2番」発言が飛び出したのである。

いやあ、日米の絆は揺るぎないものだなあ!!

ちなみにこの発言、アドリブの可能性が高いとのこと。
トランプは土壇場になって、安倍総理、ないし日本を見下さずにはいられなくなったようです。

のみならず。
記者会見でトランプは、「日本はさまざまな兵器をアメリカから買うことになるだろう」という旨を発言、総理もこれを肯定しました。
ところが同発言、ニューヨーク・タイムズの記者が、安倍総理に行った質問にたいして、返事を横取りする形でなされたものらしいのです!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00000005-withnews-n_ame

「彼らの受けたパシリ扱いは、かつて誰も受けたことがないものと言わざるをえない」
──エドマンド・バーク

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(※)引用した語句は242ページに登場します。

話を『ザ・レイト・ショー』に戻せば、
安倍総理がトランプへのお世辞を並べ立てたことについて、コルベアはこうコメント。

All right Shinzo, leave a few of the strokes on the golf course.

直訳すれば
分かった分かった、だがゴルフコースでも少しはストロークを決めてくれ。

英語の「stroke」には「(相手を)くすぐる、おだてる、なだめる、あやす」という意味があるので、
それをゴルフのストローク(=ボールを正しく打とうとしてクラブを振ること)とかけているのですが、
日本語にすると洒落が成立しなくなる。
正しく訳せばこうでしょうね。

失礼ながら、イバンカとバンカーの区別をつける方が先では?

ではでは♪


(引用終了)