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読んだ本の紹介
辻貴之著「強い日本を取り戻す」
七回目です。

(前回まで)

戦前の日本のことを「天皇を戴く国粋主義」「右翼ファシズム」というが、
それは外見だけで、実質は共産主義(コミュニズムマルキシズムだった。
日本を敗戦という滅亡に導いたのは天皇を隠れ蓑にした、
左翼思想であったことを再認識すべきだ。
日本人はそれを勘違いして、負けた原因は日本の歴史文化伝統にあると考え、
それらを悪いものだと捨て去ってしまった。
本当はそれらが正しく、マルクス主義や共産主義の思想が悪かったのだ。
これを画策した戦前の共産主義者は敗戦革命が成就したとほくそ笑んだ。

戦後の日本は戦前の偽装マルキスト達が戦争責任を「国粋主義ファシズム」に押し付け、
偽装をかなぐり捨て、社会主義国家を目指し、一貫して日本の支配層となっている。
彼らはアメリカの洗脳工作に協力し、マスコミを通じ日本の自虐反日史観を宣伝した。

戦前の帝国陸海軍は「皇軍」と呼ばれ天皇陛下が直接率いる軍隊だった。
明治憲法11条は「天皇は陸海軍を統帥する」とあった。
一方敗戦直前の陸海軍の軍人は「一億総特攻」と言って戦争を煽っていた。
この意味は国民皆特攻要員だ、ということだ。
この中には当然統帥するところの天皇陛下も入る。
軍の上層部は口では国粋的天皇崇拝を言いながら、実は利用しているにすぎないことの証拠だ。

(今回はここから)

上記「強い日本を取り戻す」と言う本の、第六章から。

第六章は今後の日本が基本とすべき考え方として保守主義を論じている。

前回は保守とは何かを知らない人間が保守を名乗っていろいろ言うから、
気をつけようという話をした。

彼らエセ保守は「助け合い精神は保守だ」などと言っているが、
こんなのは保守でも何でもない。
助け合い精神を生む基盤となる共同体を大切にするのが保守なのだ。
また「国際協調するのが保守主義だ」と言っている偽装保守もいるが、
こいつも馬鹿としか言いようがない。
あくまで自己の共同体の一員として歴史や文化伝統に自信や誇りを持った上での国際協調だ。
幕末の志士のように尊王攘夷の排外主義を掲げながら開国していったのが正しい保守なのだ。

さて次に進もう。

戦前表向き右翼の顔をしていて、戦後サヨクに変身したエリートはアメリカと結託して
「戦前は洗脳された社会で、戦後が正しい」と宣伝し自分たちの地位を固めた。
現在彼らは「世の中が右傾化した、不安だ」等と言っているが、
さすが戦後70年以上経って彼らの虚構の基盤が崩れてきたのだ。
すなわち、ようやく「戦後が洗脳された社会で戦前が正しい」という逆の考えが、
世の中に浸透してきたのだ。

だが、敗戦直後は「戦前は間違っていた、戦後が正しい。」
と言う宣伝を日本人全体が信じ込んでしまった。
これは戦前からのマルクス主義者の反日宣伝と、
アメリカのウォーギルティインフォメーションプログラム、
及び、国民の長い戦争と敗戦からくる厭戦反戦志向の3つが重なったものだ。

この結果、戦後の日本はサヨクに対して非常に甘くなった。
典型例が日本社会党という極左に近い政党が国会の3分の1を占めたことだ。
このことについて福田恆存という保守主義の評論家は言っている。
(但し、本人は「私は保守主義者でない」と言っているから面白い。)

「…その点では戦時中の軍部と戦後の革新政党との間には何の相違もない。
いずれも観念的、非人間的、画一主義的で、自尊心のみいたずらに強い。
むこうみずの排他的正義派ばかり集まっている」

これは現在の左翼政党にもたくさん存在する。

それでは福田はどんな政党がいいというのだろうか。

彼は共産主義を「急進主義思想」と捉えそれを悪として排除すべきだと言っている。

「なるほど保守主義や漸進主義は政治の悪を伴う。
が、急伸主義は政治の悪を伴うのではなく、それそのものが政治の悪なのである。」

これは戦後の社会党を非難しているばかりでなく、
戦前のマルクス主義に染まった軍や官などのエリート達のことも非難しているのだ。

ここで言う「急進主義思想」というのは単純に言えば「革命」のことだ。
何もかもひっくり返して叩き潰し新しく理想の社会を作ろう、という考えだ。
すなわち全体主義統制経済、暴力肯定、の戦前と同じだ。
それにマルクス主義の階級闘争史観(俺が不幸なのはあいつらいるからだ、
あいつらが悪い、こいつらが悪い、という思想のこと。)が加わる。

統制経済や理想社会を作るという考え方のことを設計主義という。
しかし戦前のエリートも社会党も口先では立派なことを言うが、
ろくな設計をやっていない。
設計してるようなことを言って、とにかくブチ壊そうとするだけなのだ。

こういう連中とまともに議論が出来るわけがない。
だから議会が機能することもない。
こういう不毛な最高意思決定機関を持つ国が戦後の日本だった。

例えばアメリカでは民主党と共和党が二大政党を形作っている。

民主党はゴールすなわち「到着点、結果、最終的分け前」が平等ならば、社会は公正だ、と考える。
共和党はスタートラインすなわち「出発点、競争条件、与えられた機会」などが平等ならば、
世の中は公正でだとする。

民主党は能力差や運不運による収入の格差をできるだけ均等に再配分しようとする。
共和党は努力の結果が本人に還元される社会こそが公正な社会であり、
その努力を促す為に同じチャンスを与えるべきと考える。
自由と平等はお互いに両立しない矛盾をはらんだ概念だが、
それを二大政党が争うことによってバランスを取ろうとしているのだ。
これが議会制度の根幹にある。
日本の自民党社会党は全くかけ離れた価値観で動いている。
そうなった原因は戦前から続くサヨク急進主義の容認にあったのだ。

民主党政権が出来た時、マスゴミを始めとするサヨク
「ついに革命政府が誕生した。」と感激狂喜した。
そして日本をいきあたりばったりにめちゃくちゃにした。

それをマスゴミは擁護した。
議会が同じ価値観であるなら次のようなダブスタは起きない。

(パチンコ屋倒産応援ブログから引用)

…ついでなのでマスコミが使う用語のガイドラインです。
自民党の場合 → 民主党の場合
という順番で並べます。

世襲 → サラブレッド
族議員 → 専門家
派閥 → グループ
派閥均衡内閣 → 挙党体制
高級料亭 → 日本料理店 or 飲食店
独裁 → リーダーシップがある
権力の暴走 → 実行力がある
ぶれている → 柔軟な対応
ポピュリズム → 民意を汲んでいる
閣内不一致 → 閣内で様々な意見がある
国民の知る権利を守れ! → 尖閣ビデオの流出は許せない!

これは戦前からのサヨク急進主義(革命)が、
マスゴミ宣伝機関を通じて続いていることを示すものだ。

今日はここまでにします。


(要約引用終了)