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本の紹介
枡野俊明(ますのしゅんみょう)著
「心配事の9割は起こらない」
著者は曹洞宗禅宗)の僧侶で日本庭園の設計者

・本の内容目次から
第一章
禅的な不安や悩みの遠ざけ方
第二章
今できることだけに集中する
第三章
競争から一歩離れる
第四章
人間関係が楽になるヒント
第五章
悩み方を変える

(前回の要約)
(カッコ内は私のコメント)
(時々こういう本を読んで心をリフレッシュすることは有意義だ。
それが肥やしとなってじわりと効いてくると人生自体も好転してくる。
いい方向に動くとそれが連続して回転してゆくから何時も良い方向を志向した方がいい。
上機嫌、肯定志向、プラス言葉、掛け声かけて直ぐ動く、など実践すると良い方向へ向かえる。
この本も直ぐどうなるものでもないが、少しでもきっかけを与えてくれる良い本だ。)

1.限りなくシンプルに生きることを目標にする。
その為には余計な不安や悩みを少なくする。
合言葉は「減らそう、捨てよう、忘れよう」
(皆忘れて上機嫌、江戸っ子の心は皐月の鯉の吹流し空っぽでいいのだ。
禅的には限りなくシンプルに生きることだが、その具体的なお手本は落語に出てくる人々だ。
禅の説く思想は小難しいが、実践的には熊さんハッァんご隠居さんをイメージすればいい。)
2.不安や悩みを無くすには、「妄想を出来るだけ少なくすること」
禅語のキーワードは「莫妄想」(まくもうそう)だ。
(考えたり、悩むこと自体勝手に湧き上がる妄想だからやめてしまう工夫をしよう、
そういう心をコントロールする技術を磨こう、ということでしょう。)
妄想を生み出しているものの一つは物事や人を比較したり対立的に捉える考え方。
他と比較するということをやめてしまえば妄想の9割は消える。
3.心の不安や悩みを無くす次の方法は「今に集中して生きること」
禅のキーワードは「一息に生きる」(いっそくにいきる)。
不安や悩みの大半は過去や未来の事を考えることからくる。
当面やるべき生活上の作業や仕事に集中して考えないことにする。
(考えるより、考えないほうがいい事が多いのだ。
なぜなら考えると言っても大体が感情の影響が9割だからだ。
理性的に考えると言っても推理や洞察が思考の大半だから実は感情を排除できないのだ。
フランス革命以降の啓蒙思想はそれで破綻してしまうのだ。)
4.不安や悩みを無くす方法として昔から行われていたのは神(ご先祖様でもいい)に祈ること。
祈るだけでなく、神様やご先祖様に相談してみる。
神様が自分を守ってくれているから神様のお計らいを信じる。
過去の悔恨や未来の不安は人間が生きる上で当然のことだから神さまの助けを借りる。
不安や悩みは神様におあずけして考えないことにする。
(結果がうまくいけば神様のおかげ、うまく行かなければ自分の修行不足と考える。)
5.世の中には自分ではどうにもならないことがある。
その時はそれをそのまま受け入れるしかない。
6.不安や悩みの一つに人間関係がある。
人間関係の悩みをよく見ると相手のごく些細な一面だけを取り上げている事が多い。
その些細な事が考えれば考えるほど大きくなってしまうのだ。
だが、実際の人間は重層的で多面的だ。
見方を変えるとまた違った人間が現れる。
そうすれば他人に対する不安や悩みを解消したり、少なく出来る。


(今日はここから)

7.仕事をする上で自分の力量を知っておく事は極めて大切。
人間は力量に見合ったことしか出来ない。
卑下する必要はないが、冷静に測っておくと悩まなくで済む。
力量を知る人は力量に合わせて全てのことを堅実にこなす。
その為に信頼を得ることが出来る。
そうすれば人間関係も良くなって安定した心でいられるようなる。
自分の力量に挑戦することは勿論大切だが、回りの信頼や心の安定を保ちながらやればうまくいくだろう。
(世の中には自分ではどうにもならないことがある。
そのことで悩んでもしかたがないのだ。
仕事でも手に負えないような事が出てくるけど、堅実に出来るだけのことをするしか無い)

第二章
今できることだけに集中する

1.自分の身の回りの「いま、ここにある、あたりまえのこと」を見なおしてみる。
そうすると、その普段はあまり感じない当たり前の日常が如何に有難いか、分かってくる。
自分を支える当たり前の日常をもっと大切に「ありがたいな」と思って生きてみることだ。
不安や悩みを抱えるより、今ここにいることを有難いと感謝して生きることだ。
2.一生懸命やるのも大事だが、走りすぎても良くない。
特に躓いたり、失敗したら止まることが大事だ。
松下幸之助は「失敗の原因を素直に認識し、尊い教訓になった、と思う人は後日成長する。」
成長する為にはきちんと失敗の原因を見極める休みの時間が必要なのだ。
勿論失敗した時だけでなく、自分のペースで感じた時は止まって休むことが大切だ。
禅語のいーワードは「七走一座」(しちそういちざ)「一日一止」(いちにちいっし)。
3.悪いことが起きたり、辛い境遇の時は気持ちが落ち込む事は止む終えないし、当然のことだ。
禅の考え方では、それを認めた上で負の心をまずプラスに転じるようにして行こう、ということだ。
気持ちの切り替えには見方考え方を変えてみる方法が良いと教えている。
「神は乗り切れない試練を人に与えることはない。」
一皮むける、と言う言葉があるが、その為には困難や逆境をくぐり抜ける必要がある。
困難も逆境も一皮むけるための絶好のチャンスでもある。
歓迎して立ち向かってみる、こんなふうに考え方を変えれば心をプラスに転じられる。
良寛和尚は「災難にあう時節には災難に合うがよく候」という。
災難を宿命として受け入れてしぶとく跳ね返して行こう、と言う考えだ。

 

 

 

 


(今日はここまで)