読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

1607-13-995-7/14メルマガブログ転送米国社会分裂2

中身が濃くて面白いメルマガブログ紹介

2016年7月11日発行
週刊 ぐっちーさんの経済ZAP!!
http://guccipost.co.jp

 


(私のコメント)

前回米国社会の分裂について紹介したが、もっと深刻な分裂事態の発生があったので紹介しよう。
つまり、白人と黒人が銃で撃ちあっているのだ。
白人と黒人が殺しあう時代が来たのだ。
これは歴史的に大きな転換点だ、といえる。
白人プロテスタントが築いたローマ帝国のような大帝国大文明が反乱挑戦を受けているのだ。

これは、白人たちの焦りが背景にあるんじゃなかろうか。
前回紹介のメルマガにあるように、白人よりヒスパニックが多数派になろうとしている。
ヒスパニックはカトリックだから、米国建国の功労者である白人プロテスタントローマ帝国が周辺民族に侵略されるような危機感を持っているのではないか。

下記の記事のオバマ大統領の演説中にある黒人差別数値は白人の宗教的な宿痾(しゅくあ)のようなものだ。
日本人もこの白人による差別で苦しみ、反米気分だった処にルーズベルト大統領にいじめられて、忠臣蔵浅野内匠頭のように思わず切りかかってしまったのだ。
これが、日米戦争の開戦のいきさつだが、その原因に人種差別があったことは昭和天皇もお話しされていることだ。

これからどうなるか、わからないが、白人の差別意識はなくならないだろうし、黒人の怨念も癒されることもないだろう。
ただ、経済的に黒人が自立できれば何とかお互いに折り合い付けるだろうが、もし経済が悪くなると騒乱が激しくなるだろう。
米国は景気を絶対に悪くしてはいけない。

南アフリカに住んでいる日本人の話では、経済的に同じような収入で同じような知識人の集まりなら、
イスラムでも現地黒人でもボーア人でも英国人でも暮らしていけるそうだ。
ボーア人というのはオランダ人植民者のことで、ボーアというのはオランダ語で「農民」という意味だそうだ。
南アフリカに最初(17世紀)に入植した人々で、のちに英国とボーア戦争と言って血みどろのゲリラ戦争をした人たちだ。
つまり、昔いろんないきさつがあったとしても、同じ階層の人たちだったらゲート警備を行って他者を排除するなら暮らしていけるらしい。
恐らく、経済的知識的にあるいは宗教的に同じでなかったら一緒には住めず、住分けるしかないだろう。
アメリカもいたるところにゲート社会が出来ているそうだが、黒人と白人が争うなら住分けるしかないだろう。

まあ、米国社会がそこまで切羽詰まっているわけではないが、弱点は白人も一枚岩でないことだ。
トランプを支持するような大衆多数派のプア白人とウォール街で大儲けする1%のエリート、
サヨクリベラルで男女平等思想でトイレ平等なんていう白人層と常識的一般庶民のかい離など細かい分裂がある。

日本も米国の属国で楽していられる時代ではなくなった。


(私のコメント終)


(引用開始)
(前略)
一方、アメリカは大変な事態となりました。
ルイジアナ乱射事件の余韻が残る中、今度は白人警察官を狙い撃ちで元軍人の黒人が殺害する、というとんでもない事態が起きたわけです。

オバマ大統領は偶然この事件の前日にホワイトハウスからアメリカに根強く残る人種偏見について、かなり踏み込んだ発言を発信していました。
これは全米のテレビにても放映されたもので、これは事実なのだ、と特に白人警官による差別的取扱いについて問題があると指摘した訳です。
その翌日に今度は白人警察官をターゲットにした殺人事件が起きた。
しかも黒人の人種偏見に対する抗議デモを安全に行うために=彼らに危害を加える奴が出ないように警備していた白人警官を狙い撃ちにした。
もうこうなるとアメリカは完全に分断です。
最早現代ではあり得ない、と思われた白人VS黒人という究極の構図の騒乱があちこちで起きることになるでしょう。
そしてそのたびにアサルトライフルが使われることになる。このままいけば大統領選挙も間違いなくこの構図の中で戦われる。
トランプは白人の価値観を体現する候補者として持ち上げられる恐れが十分あり、アメリカは完全な分断の時代に入ることになります。
これは一大事です。我々日本人はそういう偏見が極めて少ないことがよく知られており、何らかの声を上げるべき時に来ているかもしれません。
それより先に銃規制は何が何でもやらねばなりませんね。

皆様のご参考まで、大統領の発言を引用しておきます。

オバマ大統領の発言

According to various studies -- not just one, but a wide range of studies that have been carried out over a number of years -- African Americans are 30 percent more likely than whites to be pulled over. After being pulled over, African Americans and Hispanics are three times more likely to be searched. Last year, African Americans were shot by police at more than twice the rate of whites. African Americans are arrested at twice the rate of whites. African American defendants are 75 percent more likely to be charged with offenses carrying mandatory minimums. They receive sentences that are almost 10 percent longer than comparable whites arrested for the same crime.
様々な何年にもわたる広範な研究によってこういう事実が知られている。
アフリカ系アメリカ人は白人より30%以上も多く警察に足止め(職務質問)をされやすい。そして、アフリカ系アメリカ人及びヒスパニックの人たちは白人の3倍もの人が尋問を受ける。昨年アフリカ系アメリカ人が警察によって撃たれたのは白人の2倍に相当する。さらにアフリカ系アメリカ人は75%以上もの人が必要以上の過剰攻撃という口実で起訴される。さらに白人に比べると同じ犯罪でも刑期が10%長くなる。

So that if you add it all up, the African American and Hispanic population, who make up only 30 percent of the general population, make up more than half of the incarcerated population.
結果として全米の30%しかしめないアフリカ系アメリカ人及びヒスパニックの人々が半分以上の刑務所人口を超えることになっている。

Now, these are facts. And when incidents like this occur, there’s a big chunk of our fellow citizenry that feels as if because of the color of their skin, they are not being treated the same. And that hurts. And that should trouble all of us. This is not just a black issue. It's not just a Hispanic issue. This is an American issue that we should all care about. All fair-minded people should be concerned.
これらはすべて事実だ。
そしてこういうことが起きるたびにあたかも肌の色によって市民権が脅かされ、同じように扱われていないということになる。それはすべての国民にとっての問題であり肌の色が黒いとか、ヒスパニックだという問題ではない。これらはすべてのアメリカ国民にとっての問題である。
抄訳終わり

一国の大統領たるものが、この21世紀の今これを言わねばならない、という事をよく考えてみましょうよ。これはある意味えらいことが起きている訳で、アメリカの過去50年間の進歩をすべて否定するようなことにもなってくる。利上げがどうしたこうしたという問題よりはるかにこの問題が大きいと言わざるを得ません。暗澹たる気分であります・・・

 


(引用終了)