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スポーツ報知

(見出し)

稀勢の里、奇跡の連覇で涙!手負いの新横綱を支えた「百折不撓」の精神

(私のコメント)

13日目の日馬富士戦で肩を負傷した時、見ていたから「こりゃだめだ」と思った。
だから、優勝するとは思っていなかったから優勝した時は感動した。
14日目の鶴竜戦でも鶴竜が「全く力が感じられなかった」という位一方的な負けで、あれでは皆同じ思いだったろう。
野球の日米戦が中途半端に負けてしまい、がっかりしていたのだ。
その上、相撲もモンゴルにやられたか、と思っているとそれが逆転したのだから皆喜んでしまった。
春場所千秋楽は、すごい盛り上がり様だった。

その陰に宿舎の寺の住職さんが「百折不撓」という言葉で励ました、とあるが、これは意外と効果があったのではないか。
人はやはり応援団が必要だ。
更に寺の住職さんも日ごろの勉強で、相手の立場に立って適切に励ましの言葉を贈っているのは、さりげなく実は偉い。
やはり、百回折れてしまうようなダメな自分を自分で愛することが出来れば、立ち上がれる。
「降り積もる深雪に耐えて色変えぬ 松ぞ雄々しき人もかくあれ」
終戦の翌年詠まれた先帝昭和天皇陛下の御製です。
日本も一回や二回戦争で負けたって又立ち上がれるのだ。
負けた日本を愛するなら必ず立ち上がれる。
「百折不撓」良い言葉だ。

https://www.youtube.com/watch?v=htILv1yjJmA
照ノ富士vs稀勢の里千秋楽 Terunofuji vs Kisenosato Day 15 Senshuraku
https://www.youtube.com/watch?v=mkttI7d2yeo
稀勢の里 vs 照ノ富士 稀勢の里が逆転優勝! 優勝決定戦 大相撲春場所2017千秋楽
https://www.youtube.com/watch?v=3Vki4hGoFRM
稀勢の里 男泣き 奇跡の連覇 「見えない力を感じた15日間」
https://www.youtube.com/watch?v=u0ru2iH3sSE
稀勢の里 逆転優勝 インタビュー 男泣き 見えない力感じた 奇跡

 

 

(私のコメント終)

(引用開始)

 ◆大相撲春場所千秋楽 ▽本割 ○稀勢の里(突き落とし)照ノ富士● ▽幕内優勝決定戦 ○稀勢の里(小手投げ)照ノ富士●(26日・エディオンアリーナ大阪

 横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が驚異の逆転劇で、新横綱優勝を達成した。
本割で1差で追う大関照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=を破り2敗で並び、決定戦では捨て身の小手投げで仕留めた。
13日目に左腕付け根を負傷しながら出場を続け、先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱隆の里)と同じ新横綱優勝。新横綱の優勝は15日制が定着した1949年夏場所以降では95年初場所貴乃花(現親方)以来22年ぶり。千秋楽の直接対決では10度目となる逆転で、19年ぶりに誕生した日本出身横綱への期待に最高の結果でこたえた。

 あふれる涙をこらえきれなかった。総立ちのアリーナの中心。稀勢の里は両目をぬぐい、嗚咽(おえつ)をこらえた。「すみません。今回は泣かないと決めていたんですけど。すみません」。初優勝とは一味も二味も違う涙。逆境に立たされた新横綱が奇跡を起こした。

 優勝決定戦の直前。東の支度部屋には両手を組み、体を震わせ、テレビの画面を見つめて祈る6人の付け人たちの姿があった。その一番では、もろ差しを許しても土俵を割らず「やったことなかった」という捨て身の小手投げで192センチの大関を土俵にたたきつけた。「自分の力以上のものが最後に出た。やっぱりこれは自分一人の力じゃない」。周囲の支えを感じたとき、逆転劇が完結した。

 左上腕部には直径20センチのアザ。関係者による見立ては「左腕の付け根の部分的な筋断裂と亜脱臼」だった。14日目の朝。出場を止めようとする師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)に対し、「出たい」と横綱の責任を貫いた。01夏場所で右膝亜脱臼を抱えながら強行出場し、決定戦の末優勝を果たした“平成の大横綱貴乃花を彷彿させる姿に、八角理事長(元横綱北勝海)も「今後語り継がれる逆転優勝だ」と絶賛した。

 地位が本来の力を発揮させた。モンゴル勢の厚い壁に苦戦。勝負どころで白星を落とす姿に精神面の弱さを指摘されてきた。だが初場所で初V。番付最高位に昇進したことで重圧から解放された。大関時代、先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱隆の里)の優勝場所をまとめたDVDを贈られたことがある。新横綱全勝Vした83年秋場所もあり、何度も繰り返し見た。「新横綱で全勝ってものすごいね」。全勝といかなくても、史上8人目の偉業で肩を並べ成長を証明した。

 稀勢の里初土俵を踏む1年前の01年の旧鳴戸部屋時代から、大阪での宿舎となっている築港(ちっこう)高野山釈迦院。先代とも親交が深かった二上寛弘住職(72)は激励会で贈る護摩札に「百折不撓(ひゃくせつふとう)」の4文字を書き入れた。言葉は毎年変えてきたが、初陣場所に臨む新横綱に向け、今年は01年と同じ言葉を送った。「百回折れてもたゆまない。竹は雪ではね返るっていう意味やな」。稽古場に飾られた言葉も背中を押した。

 まさに「百折不撓」の15日間で果たした新横綱V。稀勢の里は「しっかり治して夏場所で元気な姿を皆さんに見せられるように」と次を見据えた。次なる目標は3連覇。「ちょっと疲れました」。次の戦いに向けて、今日ばかりは体を休めてもいい。(秦 雄太郎)
(引用終了)
(引用開始)

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/03/27/kiji/20170327s00041000021000c.html
能町みね子氏 こんなドラマが…稀勢は貴乃花を超えてしまったかも

大相撲春場所で、左肩を負傷しながら千秋楽に奇跡の逆転優勝を果たした新横綱稀勢の里(30)。日本中から祝福の声が上がっているが、コラムニストで相撲愛好家の能町みね子さん(38)もスポニチ本紙に特別寄稿し、「相撲史に残る場所になりました」と稀勢の里と、激闘を繰り広げたすべての力士を称賛した。

 私は基本的には重傷をおしての強行出場には反対の立場だ。小泉元首相の「感動した!」で有名になった貴乃花の優勝も、確かに衝撃的だったし、うれしかったが、あれをもって貴乃花の力士生命がほぼついえてしまったことを考えると私は手放しで「感動した」とは言えない。だから、今回の稀勢の里の出場についても大反対の立場だった。稀勢の里には丈夫な体で長く相撲を取ってほしい。

 ただ、そういった私の「常識的」な思いをぶちやぶってしまうことが起こるから大相撲は面白いのだとも言える。そこには大いに矛盾があるが、矛盾があっていいのだ。

 今回の稀勢の里の優勝はあの時の貴乃花の状況とあまりにも似ている。

 貴乃花は14日目に負傷し、千秋楽に強行出場、本割で武蔵丸にあっけなく負けて観客は心配したが、優勝決定戦で鬼の形相で優勝し、観客の度肝を抜いた。

 稀勢の里は13日目に負傷し、14日目から強行出場したがその日は鶴竜にあっけなく負ける。ファンが心配していたところ、千秋楽に本割、決定戦と2連勝、ファンは驚愕(きょうがく)した。この経緯を見ると、稀勢の里貴乃花を超えてしまったかもしれない。

 あのとき貴乃花の引き立て役となった武蔵丸は1年以上後にそのリベンジを見事に果たした。今回完全に引き立て役となってしまった照ノ富士はそういうことができるだろうか?それも楽しみだ。

 ともかくおめでとうございました。大関までは寡黙で何を考えてるか分からず「肝心の所で弱い」などと言われていたが、こんなとんでもないドラマを作ってくれるようになるなんて、夢のようにうれしいです。今場所は相撲史に残る場所になりました。新横綱と、新横綱に向かっていったすべての力士に感謝です。 (コラムニスト)

 


(引用終了)