1707-4-1287-7/6メルマガブログ転送都議選と安倍政権

中身が濃くて面白い備忘メルマガブログ紹介
ロシア政治経済ジャーナル No.1581


          2017/7/4
(見出し)
ロシアから「都議会選」は、どう見えるのでしょうか?


(私のコメント)
東京都議選挙の結果を踏まえて、安倍政権の行方を論評したメルマガブログを集めた。
最初の「ロシアから」要約
1.対中国の外交はうまくやっているから、安倍政権はその点では評価できる。
2.だが、安倍さんがやりたい外交や憲法改正は、確かに大事だが今現在切実に国民が望む政策ではない。
この国民の「今現在切望するもの」と安倍さんの政治が、かい離していると分かったのが都議選だった。
国民の要望を実行しなければ支持は得られない。
二番目のブログの要約
1.安倍政権は今後急速にレイムダック化するだろう。
2.安倍さんは最初の頃非常に「戦う姿勢」が強かった。
しかし、ある時期から戦う姿勢を引っ込めて弱くなり、周囲と妥協を重ねて政策運営を行った。
「もりかけ」問題も守りの姿勢で時が過ぎるのを待った。
3.もう一度攻める姿勢を取り戻してレイムダック化を防がないと日本の国がかなりまずいことになる。
三番目のメルマガは安倍政権の3年間の失政を列挙している。

恐らく、安倍さんは全く感じてないと思うが、経済状況はかなり悪い。
メルマガに列挙してあるような失政悪政は逆にうまく行っている、良い政策だ、と勘違いしているだろう。
財務省のデータでは景気は緩やかに拡大していて消費税の影響は軽微だ、ということになっている。
「もりかけ」問題や都議選はマスゴミが煽ったからで、国民は馬鹿だからそれに洗脳されてしまった、などと分析しているのではないか。
国民はマスゴミの仕掛けに乗ったように見えるが、その背景に漠然とした不満があるからマスゴミがおかしいと分かっていて乗ってくるのだ。
経済状況が不満だから、どうしたらいいか分からないが兎に角現状を改革してくれ、という気持ちの表れが今度の都議選でしょう。


(私のコメント終)

 

(引用開始)
(見出し)
ロシアから「都議会選」は、どう見えるのでしょうか?

(前略)

▼それでも、安倍続投が日本の為

 

今回の大敗で、安倍内閣のパワーが落ちるのは避けられません。

それでも私は、安倍総理が今後数年、政権の座にとどまること
を願っています。

私は、「安倍絶対支持者」ではありません。


「3K外国人労働者大量受け入れ」など、いろいろ支持できな
い政策もあります。


では、なぜ安倍総理続投を願うのでしょうか?


日本最大の問題は、「中国」です。

中国は2012年11月、「反日統一共同戦線」戦略を打ち出しま
した。

皆さん、ご存知ですね。


・中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」を作るべし!

・中ロ韓で、日本の領土要求を断念させるべし!

断念させるべき領土とは、北方4島、竹島尖閣・【沖縄】で
ある。

日本に【沖縄】の領有権はない!!!


・【アメリカ】を反日統一共同戦線に引き入れるべし!

(●絶対必読証拠はこちら。

https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/  )


安倍総理は、この戦略が発動された直後に総理になった。

2013~14年初めにかけて、総理は中国の戦略にヤラレテいま
した。

しかし、その後は、この戦略を無力化することに成功されて
います

今、日本はどうなっているのか?

アメリカやインドといい関係にある。

そればかりでなく、ロシアともいい関係にある。

これは、「驚異的」なことです。

総理は、オバマさんの反対を押し切ってプーチンと和解し、

なおかつオバマさんと良好な関係を維持した。

トランプさんは、自分も「本音親ロシア」なので、日本の
邪魔をしません。


安倍総理は、アメリカ、インド、ロシア、その他の国々と
良好な関係をつくることで、

事実上の「中国封じ込め」に成功しているのです。

他の政治家に、これができるか?

私は、難しいだろうと思います。

 

▼安倍政権存続のカギは、国民のニーズ > 自分の欲求

 

腕はいいが、売れないミュージシャンAを想像してください。

彼はある日、「売れる法則」を知り尽くした「敏腕プロデュ
ーサー」と知り合います。

プロデューサーはいいます。

「君は、腕がいい。

俺のいうとおりにすれば、売れるようになるよ」


そしてAは、売れるミュージシャンに変貌します。

しかし、Aは不満でした。


「売れるようになったが、この低俗な歌はなんだ。

俺がやりたいのは、正統派ロックなのだ!」


彼は、敏腕プロデューサーに別れを告げ、自分の音楽を
追求するようになります。

しかし、ヒットチャートからは姿を消し、以後評価され
ることはありませんでした。


「よくあるこの話」の教訓はなんでしょうか?

彼は、敏腕プロデューサーのおかげで、「大衆が喜ぶ音
楽」をつくれるようになった。

ところが、「エゴ」が顔を出し、「自分のためだけの音
楽」をつくりたくなった。

それを断行したところ、売れなくなった。


同じようなことは政治家にもいえます。

日本国民は、安倍総理に、


「景気をどんどんよくしていってほしい」

「日本を、北朝鮮や中国から守ってほしい」


などと考えているでしょう。

ところが総理は、

憲法改正をして歴史に名を残す」

とか、

北方領土返還を実現して、歴史に名を残す」

とか、考えているかもしれません。

もちろん、「憲法改正」も「北方領土返還」もいいのですが、


「国民が【今】それを切望しているか?」


と聞かれれば、そうでもないでしょう。

一方、小池都知事は、都民の声に耳を傾けました。

それで勝ったのです。


安倍総理に今必要なのは、「自分がやりたいことをやる」と

いう「エゴ」をおさせて、「国民は何を望んでいるのかな?」

と問うことなのです。


(引用終了)

(要約引用開始)
http://www.thutmosev.com/archives/71619056.html
世界のニュース トトメス5世

2017年07月03日07:58
都議選敗北 安倍政権のレイムダック化と、これからの日本

安倍政権のレイムダック

7月2日の東京都議会選挙で自民党は127議席中23議席しか得られず、結党以来最低の議席数に留まった。

それが国政選挙に反映するかの議論は脇に置くとして、安倍政権のレイムダック(弱体)化が確実に進む。

レイムダックを食い止めるには一か八かで大胆な政策を掲げて衆院解散し、選挙で大勝する方法があるが、安倍首相がそうするとは思わない。
麻生総理のようにぎりぎりまで冒険を避け、何も対抗策がなくなってから選挙に追い込まれて大敗する人が殆どです。

人は勝ち戦で勢いに乗ってる時は冒険できるが、負け戦で撤退の最中に、できれば冒険は避けたいものです。

都議会選で大敗した理由は、安倍首相が攻める姿勢を失った事で、有権者から見て魅力がなくなったのだと認識しています。


直接的には「もりかけ」や稲田防衛相の発言、下村博文幹事長代行(東京都連会長)の収賄疑惑があったが、安倍首相自身が変わってしまった。

就任後の2年間くらいは金融政策や防衛政策、エネルギー、経済政策など次々に新機軸で攻めたが、ある時期から攻め気を無くした。

その時期とは2015年に消費増税延期と安保法制で、財務省やマスコミから総攻撃されてからだったように思います。


一時は安倍退陣は確実とか次期首相候補小渕優子小泉進次郎などと言われていました。

この頃から安倍首相は新しい政策を打ち出すのを辞めてしまい、ひたすら妥協を重ねて「安倍1強」を作っていった。

だが人事や党内統制で作り上げた政権がいかに脆いかは、過去のあらゆる総理が証明していました。

円高進行の恐れ

そこにもちあがったのが「もりかけ」で、タイミング良く登場したのが小池勢力だったが、2013年頃の安倍首相なら果敢に戦って跳ね返していた筈です。

「もりかけ」でも安倍首相は混乱を避けてひたすら追求をやり過ごすだけで、積極的に解決する姿勢を見せなかった。

一番の問題は籠池でも前川・小池でもなく、安倍首相自身の気持ちが弱くなってしまった事のように思えます。


さて安倍政権のレイムダックが進行するとしたら、今まで4年半やってきた事に逆向きの圧力が掛かり、かなりマズイ事が起きるでしょう。

(中略)
外交も不安定になる

現在の1ドル110円は1995年時点の1ドル140円に相当し、公式為替レート以上に円安になっているのです。

今まで「安倍=黒田」で円高を食い止めていたが、安倍政権レイムダック円高になるのは自然な流れです。

おそらく急に円高になるのではなく、数年かけてじわじわと進行して最後にドカンと落ちるでしょう。


安倍首相は就任2年くらいは強気な発言で外国メディアから「右翼」と呼ばれていたが、最近はおとなしくなり物議を醸す事を言わなくなった。

政権がレイムダック化したら一貫した外交姿勢を保てなくなり、不安定になると予想できます。

例えば国内意見を統一できないために、「従軍慰安婦」で簡単に韓国に謝罪したり、北京に出かけて「侵略戦争」に謝罪するような事です。


安倍首相は2007年に一度退陣しているが、その時も最初は威勢が良く、最後はレイムダックになりどんどん流されていった。

最初靖国神社を参拝していたが、政権が不安定化すると辞めてしまい、末期には政権を維持するため「靖国に入っているのは犯罪者だ」と批判までしていた。

2007年4月にはブッシュ大統領との非公式会談で、安倍首相は従軍慰安婦への謝罪をさせられ、日本にとって歴史的な汚点を作った。


この時はブッシュから「従軍慰安婦に謝罪しないなら首脳会談はしない。このまま日本に帰れ」と言われたそうである。

レイムダック化した総理とはこれほどまでに他国からも自国民からも、自民党内からもバカにされる存在になる。

安倍首相はこれらの屈辱をバネにして2012年の総裁選で再起するのだが、もう一度攻める気力を取り戻す事は出来るだろうか?

 

 

 


(要約引用終了)


(要約引用開始)
 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/3/16

 

『「新」国家改造法案』
From 小浜逸郎@評論家/国士舘大学客員教授
(要約引用開始)

安倍政権になってから、というと、まるで安倍さんだけが悪いように聞こえたり、民主党政権時代のほうがましだった、といっているように聞こえますので、どこを節目にしたらよいのか困るのですが、ともかく、この数年、日本の政治はひたすら亡国を目指しているように思います。

事態はかなり絶望的です。

当メルマガの読者の方々なら、きっとこの私の感想に同意してくださるでしょう。
この感想の論拠をいちいち述べていると長くなりますので、ここではとりあえず政策とそれがもたらした結果、または予想される結果だけを列挙するにとどめ、それについて少し違ったことを述べます。

◆経済政策。
1.「国の借金1000兆円」のウソによる緊縮財政の正当化→積極財政が抑制される。投資が減退する。デフレ不況の悪循環が続く。
2.消費増税→実質賃金が低下し、個人消費が下落する。投資が減退し、貧困層が拡大する(エンゲル係数の急騰)。富裕層、公務員らへのルサンチマンが高まる。
3.外国人労働者(移民)拡大・規制緩和政策→賃金低下競争が激化し、労働の質が低下する。中国人の経済侵略が進み、技術が流出する。文化摩擦が拡大し治安が悪化する。内部から安全保障が脅かされる。
4.公共投資の抑制→交通インフラの整備の遅れにより東京一極集中が強まり、地方がますます疲弊する。各種インフラの劣化が放置される。大災害のリスクに対応できない。
5.電力固定価格買取制度(FIT)→利益本位の未整備業者が続出する。電気料金の値上げ。再生可能エネルギー増大の困難がいっそう印象づけられる。
6.農協改革→株式会社や外資の自由参入を許す。土地利用の勝手な転換。日本農家が壊滅的な打撃を受ける。
7.労働者派遣法改悪→非正規社員比率が増大し、若者の生活難、結婚難が深まる
8.年金改革法→高齢者の生活難が深まる。現役世代の不安が増大する。
9.カジノ法案国会通過→経済政策の失敗が糊塗される。外資が乱入する、低所得層の生活が乱れ、社会秩序が混乱する。
10.TPP批准→アメリカの撤退によって無意味化し、対米二国間交渉がかえって難航する。アメリカの要求への屈従が強まる。
11.水道事業の民営化閣議決定→水道料値上げ、リスク管理の不安が高まる。

◆外交・安全保障政策。
1.尖閣問題への無策→中国の対日侵略意図が増長する。
2.慰安婦問題、南京事件問題への無策→中韓反日政策を助長する。有力国間での日本のイメージダウン。
3.対プーチン外交→四島返還の不可能が確定的となる。ロシアペースでの「経済協力」が推進される。
4.対トランプ外交→対米依存姿勢が再び露呈し、自主防衛能力のなさを印象づける。
5.南シナ海問題への無策→日本の資源獲得の根幹が揺らぐ。日本に対する東南アジア諸国の信頼が失われる。
6.防衛予算不拡大→中国との格差が拡大し、日本はますます軍事的脅威にさらされる。
7.不動産に対する外資規制の欠落→中国による領土の現実的支配が進む(特に北海道)。

これらは、もうほとんど実際に結果として現れています。
しかもこれらは、はっきり言って、すべて国民を苦しめるだけの「悪政」であり、「バカ政」です。
数少ない心ある人たちは、もちろん日本が直面しているこの危機(というよりも政府が自ら招いた自殺行為)に気づいており、早くから政策の誤りや無策の落とし穴を指摘してきました。
政治がなぜこういう過ちを犯すのかについてもさまざまに説かれています。処方箋も出されています。
つまり警鐘はもう十分鳴らされてきたのです(もちろんこれからも鳴らし続ける必要はありますが)。

ところが、です。
事態はいっこうに変わる気配を見せません。


なぜなのでしょう。
いろいろと原因を挙げることができますが、あまり詳しい原因分析をしても仕方がありません。
要するに権力者が、物事を総合的に考える能力と、国民のために尽くす意志を失っているのです。だから「悪政」や「バカ政」がはびこるのです。

それには理由があります。
主権者である国民を代表するはずの代議員による政治が行われておらず、真の権力者が別にいるからです。真の権力者とは、オタク化した官僚であり、御用学者であり、「民間議員」と称する内閣傘下の各種会議委員であり、アメリカの圧力であり、彼らの言うことをそのまま垂れ流しているマスコミです。

(中略)
何しろ、これだけ東アジアの安全保障が脅かされていながら、防衛予算の増加には75%が反対するお国柄です。政策レベルで安倍政権を対等に批判できる健全野党は存在せず、国会はやるべきことをやらず、くだらない足の引っ張り合いで時間と税金を空費しています。日本国民の大方は、GHQ財務省がかけたマインドコントロールにいまだに呪縛されている始末です。

 

(中略)

 危機をしっかり見つめている覚めた人たちの結束を促すべく、また少しでも意気に感じてくれる有力者が現われることを願いつつこれを書きました。まだ生煮えです。ご意見、反論をお寄せください。

 

 

 

 

 


(要約引用終了)