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三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/9/29


民進党が支持されなかった理由」
From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学

(私のコメント)

この先生の本は好きで、よく読んでいる。
下記の記事はすなわち、政党や政治家は愛国心が必要不可欠だ、と言っているが、これは当たり前の話だ。
例えば、野球やサッカーの試合でチームの枠を超えてやりましょう、なんていうのは全く滑稽な話だ。
グループを作る以上は他者との差別は当たり前で、そのグループのために働くのは当然だ。
(引用)
http://totb.hatenablog.com/entry/2017/06/21/063750

安倍総理大臣は、

日本で海外の選手が活躍し、米国で日本の選手が活躍する。もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました。*3
外国人旅行者に不便な規制や障害を徹底的に洗い出し、観光立国をさらに加速してまいります。*4
既得権益の岩盤を打ち破る、ドリルの刃になるのだと、私は言ってきました。
春先には、国家戦略特区が動き出します。
向こう2年間、そこでは、いかなる既得権益といえども、私の「ドリル」から、無傷ではいられません。*5
日本を、能力にあふれる外国人が、もっと活躍しやすい場所にします。*6
「あたかもリセットボタンを押したように、日本を一変させる。」、130日程前、私はこう申し上げました。もうお分かりでしょう。明らかに日本は生まれ変わりつつあります。そして、これからも変わり続けます。・・・・・・私の改革に終わりはありません。そして、いかなる障害も、私の改革への意志を阻むことはできません。*7
高度な外国人材受け入れの拡充や永住要件の緩和、そして、東京オリンピックパラリンピックに向けた建設分野での外国人材の受け入れなど、我が国にとって必要な分野での外国人材の活用を積極的に進めていく考えであります。*8
など、日本国民の生活は二の次です(非・日本第一)。アベノミクスの目的が、日本国民を豊かにすることではないことは明白です。
ニューイヤー駅伝では、毎年2区のインターナショナル区間で黒人選手が日本人選手をごぼう抜きするシーンが見られますが、外国人枠を撤廃すれば、7人全員黒人にしたチームが勝つことになるでしょう。

その他の競技でも、外国人枠を撤廃すればプレーのレベルは上がる代わりに日本人選手は激減することが確実ですが、これが「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」の意味するところです。これに反対する日本人選手は「既得権益に胡坐をかいた抵抗勢力」であり、安倍首相の「ドリル」によって粉砕されます。

日本人を外国人より優先する諸制度が「岩盤規制」、日本人であることが「既得権益」であり、それらを破壊して「外国人がもっと、活躍しやすい」ように「日本を一変させる」ことが安倍首相の目標ということです。

外から見れば、日本人は日本列島という「租界」の中で「治外法権」に守られた存在です。日本人の特権を廃止して日本列島を外国人の手に取り戻すことが安倍首相の悲願のようです(→occupied Japan)。*12

安倍首相が日本史上最もリベラルな最高指導者であることは間違いありません。ナショナリストとは真逆のウルトラリベラリストということです。 *13
(引用終)
小池百合子が「希望の党」で政権を取りたいなら、ナショナリズムで安倍さんに差をつけるのが良い。
上記の安倍さんの逆をやればいいだけだ。
ところが、先日の党名発表では日本の国旗がなかった。
少なくとも、グループのシンボルとして国旗を掲げたら、大分違う。
だから、おそらく、安倍さんと同じか多少右、という程度でナショナリズムは掲げないだろう。
今度の民進党解党と希望の党に合流の作戦は小沢一郎がシナリオを書いたものだ、という。
小沢一郎小池百合子と一緒に活動してきた師弟の間柄だ。
民進党は百億円の資金と労働組合の組織を持っている。
民進党は人気がなく、小池は人気を持っている(カネと組織はない)から両者が合併すれば一気に自民党に対抗しうる勢力になる。
これが、小沢の狙いだ。
国民は安倍さんのことを、上記の引用のような反日グローバリストで、日本人特権排除の政策を遂行する人間とは見ていない。
だが、現実として生活が苦しく、何か変だ、と感じている。
それが、小池人気につながるが、小沢はそこらへんはよく知っているだろうから、子供手当などのばらまき政策や消費税減税などを打ち出すだろう。
ナショナリズムより、実利で国民を釣ろうとするだろうから、ナショナリズムは置き去りになるだろう。
そうすると、安倍さんと違いが薄くなるから自民党が実利を小沢に合わせればよいだけということになる。
ばらまき競争なら自民党だって負けないから、選挙は自民党もそこそこ議席を取り、安泰だろう。
北朝鮮問題もあるし、世界の趨勢でもあるから、ナショナリズムを訴えた方が良いが、小沢は朝鮮人に近い人間だからそれは絶対しない。
今、民進党全員を希望の党公認にするか、揉めているが、カネの問題があるから殆ど受け入れるだろう。
そうすると、菅直人小沢一郎本人、辻本清美などの極左も入ってくる。
国民は希望の党民進党の区別がつかない状態になり、さてどんな反応をするか。
そして、様子を見てうまく国民を騙せそうなら、小池は東京都知事を投げ出すのではないか。
比例代表名簿一位に自分の名を出せばよいだけだ。
小池という人は裏切りや嘘は平気な人だから、今は否定しているが、そういう流れになってゆくだろう。

(私のコメント終)

(引用開始)
(見出し)

民進党が支持されなかった理由」
From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学


おっはようございまーす(^_^)/

民進党が、事実上、解党してしまいましたね。

政党はどこでも、独自の世論調査や票読みをし、選挙結果の予測を立てるといいます。民進党も、おそらく独自の調査をした結果、このまま選挙戦に臨めば壊滅的な打撃を受けると考えたのだと推測します。

民進党としては選挙に出ず、公認候補も立てない。希望する民進党議員は希望の党からの公認を得て出馬してよい」という民進党執行部の奇妙な決定は、このままではどのみち、民進党に未来はないと考えた末の苦渋の選択なのでしょう。

民進党は、2012年末に政権から滑り落ちて以来、一向に支持率の回復が見られませんでした。国民一般の信頼をすっかり失ってしまっていました。

民進党が結局、国民一般の支持を得られなかった一番の原因は、民進党から、愛国心、つまり日本の国家や国民のことを心から思う気持ちを感じられなかったことだと思います。

この点について私は、今年7月、蓮舫・前民主党代表が自身の二重国籍問題に関する会見を行った後、『産経新聞』の記事で次のように書きました。(「蓮舫氏会見 国民を不幸にする民進党」(コラム【国家を哲学する 施光恒の一筆両断】『産経新聞』(九州・山口版)2017年7月19日付))
http://www.sankei.com/politics/news/170719/plt1707190055-n1.html

「…… 蓮舫氏の二重国籍問題についての会見を見て、民進党が支持を得られない理由が改めてよくわかりました。第一の理由は、やはり国籍や愛国心、日本への帰属意識などのナショナルなものを、蓮舫氏や民進党が重視しているように感じられないことでしょう。民進党は、安全保障や経済などに関して、日本国民のことを常に真剣に考え、命がけで働いてくれるのか、十分に信頼できないのです。

 …… 民進党は野党であるからこそ愛国心帰属意識を強調する必要があります。野党は時の政権を批判します。政権批判が広範な支持を集めるには、その中身が国内外の特定の政治勢力や特殊なイデオロギーからではなく、国家・国民を真摯に思う気持ちから出ているものだと国民に示さなければなりません。二重国籍問題の経緯をみるかぎり、蓮舫氏や民進党には、その意思や意欲が感じられません」。

ここで書きましたように、民主政治の質を高めるためにも、政党や政治家が確固たる愛国心の持ち主だと示すことは大切なのです。

繰り返しになりますが、野党にとってもそれは同様です。野党の仕事は、時の政権や政策の批判です。その欠陥を指摘し、国民に広く知らしめ、より真っ当な政治へと導くことです。

国民一般が野党の批判に耳を傾け、それを真剣に受け止めるようにするには、批判が、外国勢力の影響や党利党略、偏ったイデオロギーなどからではなく、日本という国家や国民の将来を一心におもんぱかる気持ちから出ているのだと国民一般が納得できるようにしなければなりません。

多くの国民が、野党も日本を愛し、国家・国民の行末を真剣に考えているのだと確信できない限り、野党の政権・政策批判は国民一般には届かないのです。

これはちょうど、自分自身のことを本当に思ってくれてのことだという確信を持てない限り、人は他者からの批判や忠告をあまり傾聴する気にならないのと同じです。

民進党は、前身の「民主党」から名前を変えたものの、やはり民主党時代のイメージが悪すぎました。

民主党時代、鳩山由紀夫氏の「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言とか、「国というものがなんだかよくわからない」発言、あるいは菅直人氏や前原誠司氏の外国人献金問題などがありました。また、赤松広隆氏は、民団に対して、選挙運動を手伝ってもらったみかえりに外国人地方参政権の実現にまい進するという発言もしています。

こういう例は枚挙にいとまありません。「民進党」と名前を変えた後でも、今度は、蓮舫氏の二重国籍問題が出てきますし、この問題で騒がれていたにもかかわらず蓮舫氏を党の代表に選んでしまいます。結局、民進党は、国を大切に思っていないのではないかという国民の疑念をさらに深め、信頼を回復できなかったわけです。

上記の『産経新聞』の記事では、私は結びとして次のように書きました。

民進党は遠からず解党に向かうのではないでしょうか。…… それは妥当な帰結でしょうが、日本の民主政治の発展のためには、健全な野党勢力、リベラル勢力はやはり必要です。日本の国家・国民の将来を真に思う、愛国心を備えたリベラルな政治家や政党の新たなる登場に期待します」。

正直なところ、私が思ったよりもだいぶ早く民進党は実質的「解党」に至ってしまったわけですが、「日本の国家・国民の将来を真に思う、愛国心を備えたリベラルな」政党というのは、やはり、なかなか現れないでしょうね。そもそも現状では、与党のほうもそれほど信頼できないのが残念なところですが。

今日はいつもより短めですがこの辺で。エラそうな文章、失礼しますた…
<(_ _)> 

 

(引用終了)