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世界のニュース トトメス5世

(見出し)
2019年12月06日17:00
アメリカ、韓国双方が在韓米軍撤退を望んでいる


(私のコメント)
この記事は日本の将来にとって重要な分岐点になる、朝鮮半島情勢を現状分析したものだ。
そもそも背景は日米などの海洋国家とロシアや中国などの大陸国家のせめぎあいだ。
地政学的に言って、その接点が朝鮮半島で、それをどちらがとるかで勢力が変わる。
日本は明治開国以来大陸からの圧迫に苦労し、それに対抗するために朝鮮半島を支配した。
ところが、海洋国家の日本は大陸の戦いの掟というか、その法則を良く知らなかった。
支配した朝鮮半島を守るためにはその付け根に当たる満州を支配せざるを得ず、満州を支配するには中国を押さえざるを得ず、泥沼の大陸にのめりこんだ。
勿論当時の日本人はその危険性を知っていて、当時の陸軍参謀本部も戦線の拡大を避けて撤退しようと画策した。
しかし、マスゴミ新聞に煽られた国民世論が「やっつけろ」と戦いを支持し、軍部も東条英機などが「撤退は英霊に申し訳ない」と言ってついに大東亜戦争まで暴走した。
その背後には、ソビエトロシア共産党の日米を戦わせて漁夫の利を得ようとする戦略があって、日米双方にスパイが居てその後押しをした。
特にアメリカのルーズベルト大統領政権内は親ソビエト共産党のシンパで占められていた。
話がそれたが、言いたいことは朝鮮半島情勢は日本に重大な影響を与える、ということだ。
アメリカは戦争で日本に勝ったために、日本が背負うべき朝鮮半島のゴタゴタを肩代わりしてしまった。
朝鮮半島に手を出すと、大陸の泥沼に足を取られてしまって、にっちもさっちも行かなくなるのだ。
これにようやくアメリカも気が付いたのだろう。
現在の戦争はミサイルの打ち合いだから、朝鮮半島などは前線基地だけにして、ほっておけばよいのだ。
アメリカは2010年代の米中対立から朝鮮半島撤退とフィリピン、台湾と日本の防衛線を固める戦略に変更し、軍をシフトするだろう。
これに一番反対するのが米軍部だ。
軍人の考えることは同じで、東条英機と同じ発想で戦線の縮小に反対するのだ。
戦線の縮小は将軍などのポストが無くなるのだから軍人は嫌がる、という暗黙の理由もある。
だが、トランプ大統領エスタブリッシュメントでない異端の大統領だから、それを押さえて撤退させるだろう。
また、今度の韓国のジーソミア破棄騒動は米軍部も呆れて軍隊の安全保障の面から、撤退に賛成するだろう。
信頼できない、何時裏切るか分からない同盟軍など敵よりも怖い。
とすると、日本は大陸国家に対する海洋国家の最前線になる。
これは日本にとってどういうことになるか。
私の考えでは、悪いことではないように思うが、その説明は長くなるのでまたの機会にします。
ただ簡単に言えば、日本の基本戦略は、今でも「尊王攘夷」だ、と思うので、つまり、自主独立ということだからその視点からは良いことだ、という意味です。

 

(私のコメント終)
(引用開始)
文在演は金正恩の要求通り、南北統一のために在韓米軍撤退を打ち出す可能性が高い
アメリカは在韓米軍を撤退させたがっている

アメリカは在韓米軍の縮小を検討しているが、一方で韓国も在韓米軍の撤退を望んでいる。

両者は異なる理由で在韓米軍を撤退させたいと考えているが、大きすぎる影響を懸念してできないでいる。

韓国が19年8月にGSOMIA破棄を宣言して11月に撤回するまでの間、アメリカは韓国に考え直すよう圧力をかけ続けた。

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圧力の一つは米韓同盟存続にかかわる事で、韓国は日韓GSOMIAが失効しても米韓関係は揺るがないと公言していた。

国防省国務省ホワイトハウスはこれを否定し、日韓GSOMIA破綻なら米日韓の軍事協力も終わりだと忠告した。

例え米韓同盟が形式上存続しても在韓米軍は撤退へと動き、アメリカは韓国をレッドチームと見なすと警告した。


これで文在演は考え直して日韓GSOMIA維持に転換したが、実はこの時文在演と韓国政府も在韓米軍撤退を望んでいた。

文在演は就任以来南北統一を目標に掲げているが、北側は在韓米軍の撤退を統一の条件に掲げている。

そこで文在演は在韓米軍を撤退させて条件を満たし、南北統一を成し遂げた英雄になりたいと考えている。


だが韓国にもまともな人間は居て、在韓米軍撤退などとんでもないと警告し、文在演はGSOMIAを継続して在韓米軍を存続する事にした。

ここで韓国側は「GSOMIA存続で日本が輸出優遇措置を回復する」と勝手に言い出し、日本側に否定されている。

おそらく周辺の良識派は文在演を説得するために、「韓国がGSOMIA破棄を撤回したら日本は譲歩する」と言ったのではないか。


だが期待は裏切られて文在演にしてみたら、譲歩したのに成果はゼロ、これならGSOMIAを破棄して在韓米軍を撤退させた方が良かったと考えたでしょう。

 

韓国側が在韓米軍撤退を望んでいる

GSOMIA存続(実際は破棄の一時停止)はアメリカからの強い圧力で決めたのに、そのアメリカは米軍駐留費負担の5倍増を要求してきた。

トランプ大統領は韓国が5倍増に応じなければ在韓米軍の一部縮小を検討していると報道された。

朝鮮日報は11月21日、米国防総省は韓国が防衛費分担増に応じない場合、在韓米軍1個旅団を撤退させる案を検討中という記事を掲載した。


国防総省の報道官は同日、朝鮮日報の報道は事実ではないとして記事の取り消しを求めると発言した。

報道は「米側が在韓米軍縮小を検討」となっているが、実際には文在演政権が在韓米軍縮小を検討しているようだ。

アメリカ側からは、防衛ラインを38度線から日本海に交代させる意見は出ているものの、政府がそのような方針を示したことは無い。

 

 

韓国への度重なる駐留分担金増額要求は、裏を返すと「払わなければ守らない」と同義語ではあるが、そう口にしたことは無い。

韓国人の間で在韓米軍撤退はとても受け入れられやすい話題で、1945年からずっと求めている。

米軍がソウルを占領したのは1945年9月だが、当時朝鮮は「日本国」であり敗戦国なので、アメリカは南朝鮮を犯罪国家として扱った。


米兵による暴行、食料配給や輸送を妨害しわざと飢えさせる、伝染病の蔓延、経済混乱による不況などが起きた。

それまで日本軍が平和裏に統治して幸せに暮らしていたのに、米軍がやってきて大混乱したので南朝鮮全土で反米運動が起きた。

以来ずっと韓国では反米運動が続いており、韓国人の多くは米軍撤退を求めている。


70年間韓国を守ってきたのは米軍だが、韓国人はそう思っておらず感謝している韓国人は居ない。

そのうえアメリカは米軍駐留費として1000億円を取り、それを5倍に増やせと要求している。

文在演にとってはアメリカの要求でGSOMIA破棄を凍結したが、良い事は何もなくアメリカに騙されたと思っている。


韓国の外交は合理性より感情で決まるので、GSOMIAを破棄し在韓米軍出ていけと言い出しても不思議はない。


(引用終了)