1907-9-1527-7/13メルマガブログ転送MMT理論

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https://www.youtube.com/watch?v=0B-wvXt86Zw&t=1451s
経済討論】MMT(現代貨幣理論)は日本を救うか?[桜R1/7/6]


(見出し)


(私のコメント)
中国はこのMMT理論で正しい経済運営をしているから発展している。
国家はいくら借金しても自国通貨である限り潰れない。
税収と国家の支出は関係がない。
国家は資源やインフレなどの制約はあるが、打ち出の小槌を持っている。
それをうまく活用した国家は繁栄する。
これは歴史的に見ても明らかだ。


(私のコメント終)


(引用開始)


(コメント欄)
緊縮財政、移民化、農業破壊、安倍総理習近平より劣る人ですね。日本をアメリカと中国の植民地に加速させた売国奴ですからね。
***
安倍首相は、生粋のグローバリストです。
彼は、日本列島において、日本的なモノを全部無くして、コスモポリタンな社会を築く事を
政治家になった当初から計画していたと思います。


それを仄めかす発言をしています。それは、第一次安倍政権の時ですが、
1998年サッカーW杯で、アフリカ系移民選手を中心にしたフランス代表が、自国開催で優勝を果たしたんですが、
安倍首相は、そのフランス代表に大変感銘を受けたようで、こうした多数の移民選手で構成された集団こそが、
日本社会のあるべき理想的な姿だと言いました。


その発言を知った時、自分は、安倍首相がグローバリストである事を確信し、将来、必ず移民政策を進めると思いました。
安倍首相にとって、移民受け入れ推進派の竹中平蔵氏や経団連と連携するのは、当然ですし、
移民受入れの口実として、人手不足になる必要があるので、若者の貧困化や女性の社会進出を進めて、少子化を更に進める。
全部計画通りです。国家を破壊する実行者として、安倍首相は、ホントに優秀だと思います。
パネラーの皆さんは、安倍首相を空っぽの器と酷評されてますが、自分はそう思えません。明らかに確信犯だと思います。

 

藤井先生や水島社長、三橋さんは、保守派の連中をこちらに引き込むための道具として利用されたのではないでしょうか。
上手く騙されました。でも、もう時既に遅しです。
来年の東京五輪は、日本が日本を捨て、コスモポリタン社会になることを、
全世界にアピールするための象徴的な場として利用されるでしょう。
***
これを聞くと日本がIT産業や化学技術で世界に遅れをとったのは能力のせいでは無く政府が財政出動をしなかったせいだという事がわかりました
中国は財政出動をしたから世界で1、2を争う技術力になった事を考えると一刻も早くmmtが必要ですね
***
ここまで来ると今の国の政策は大部分の国民を意図的に不幸にする=人工調整したいとしか思えない。ほんの一握りの人々を優遇して。少子化対策なんかも空々しい。冷たい仕組み。万が一、意図がないとしたら、政治家も官僚も思考停止、空想逃避も甚だしい。
明治時代の気概は残っていないものか。討論されてる方々が政権運営できたらどんなにいいかと思ってしまう。
***
特に3時間目は本当に本当に全篇必見である。

日本の「韓国化」も極めて説得力のある形で指摘された。自称保守、ビジネスホシュが意図してか知らずか、日本を韓国化させ、亡国に導いているのだ。
一部の自称保守は、安倍首相どころか、アイヌ新法の菅義偉まで礼賛している。近衛文麿の背後にはコミンテルンが、一部の自称保守の背後には小さな政府主義(政府は国民を守りません主義)のグローバリスト、ディープステートが、ということだろう。
一部の自称保守が望む憲法改正の加憲案は、日本が、自衛隊が永遠にアメリカに隷属してしまいかねないものである。
***

 

(引用終了)

 

1907-8-1526-7/12メルマガブログ転送令和新撰組

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https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65817

 

(見出し)

消費税廃止を掲げる「れいわ新選組」が大躍進するかもしれない
いまや自公の対立軸となった
伊藤 博敏


(私のコメント)
もしかすると、高杉晋作が現れて噓つき安倍をやっつけてくれるかもしれない。
高杉晋作は風向きが変わったことを知って、たった一人で旗揚げして萩に向かった。
その後は歴史の大きなうねりが高杉晋作を歴史の頂点に押し上げた。
選挙は蓋を開けてみないと分からないが、大いに期待したい。

 

(私のコメント終)


(引用開始)

「れいわ新選組」の人気が高い
山本太郎代表が率いる「れいわ新選組」の人気が高い。東京選挙区から比例代表に回った山本氏は、全国を駆け回って遊説、数多くの聴衆を集めている。

参院選公示日前日の7月3日までに2億3100万円の寄付を集め、「3億円の寄付で10人を擁立」という条件は整ったとして、10名の候補者を決めた。

人気は日を追うごとに高まっており、寄付金は5日までに2億5200万を達成。2日で2000万円超を集めた計算で、無党派層を大きく取り込むうねりを感じさせる。

その象徴が、れいわ新選組のネット上での人気の高さ。

選挙ドットコムの集計によれば、れいわ所属候補のツイートに対する「リツイート」と「いいね」の数は、1ツイートあたり1547.73にのぼり、自民候補の449.09、立憲民主候補の109.71を圧倒的に上回る。

マスメディアの間では諸派扱いが多く、山本代表が討論などに招かれることはないが、ネットを主な情報ツールとする若年層の間では、自公VS統一候補を含む野党といった対立構図ではなく、既存政党への対立軸としてれいわ新選組が捉えられている。

旧来の発想では、れいわ新選組の公約と人選はポピュリズムの極地である。

消費税の廃止、最低賃金1500円、奨学金政令、公務員増員、第一次産業戸別所得補償……。

「財源はどうする!」という批判も当然で、それに対して山本代表は、国債発行を柱とするMMT(近代貨幣理論)と、富裕層や大企業への累進的大増税で捻出すると主張する。そうして得た財源をバラ撒き政策に使う「左派ポピュリズム」である。

常識的には無茶な発想だが、だから対立軸となった。

人選についてポピュリズム批判が起きたが…
民主党政権時代、民主党自民党公明党は、消費税を5%から8%、8%から10%に段階的に引き上げることを決めた。民主党を引き継ぐ立憲民主党と国民民主党は、この「三党合意」の“呪縛”から逃れられない。

だから新鮮味がなく、期待度、支持率ともに低迷。れいわ新選組が訴えかける90年代から00年代の非正規雇用が急増した就職氷河期、世に出たロストジェネレーション世代は、既存政党に何の期待も抱けない。

山本代表は、選挙公報のなかでロスジェネを、シングルマザー、障害者、非正規雇用、蓄えのない高齢者などを含む「弱者」と位置づけ、「弱者に明るい未来を与える政治」を訴える。

そのうえで、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦氏、重度障害者の木村英子氏の2人を、比例特定枠の候補者とし、山本代表の上位に位置づけた。山本代表は3番目。300万票以上を得なければ、議席は確保できない。

この人選にも、ポピュリズム批判は起きた。だが、山本氏は「生産性で人の価値をはかる社会でいいのか。その選別を合法的に行なう国会に、介助・介護なしには動けない議員を送り込み、バリアフリーを実現、健常者だけが選抜される状況を改め、障害者の声を国会に届ける」と、意に介さない。

反緊縮、反グローバリズム、反新自由主義経済
高度経済成長の果てにバブル経済が発生。その崩壊で日本経済がガタガタになって以降、国民はひたすら我慢を強いられた。

ITが進展、インターネットが急速に普及するなか、経済的にはグローバリズムが世界各国を覆い、効率の良さで新自由主義経済が採り入れられた。

当然の帰結として、能力ある者、力のある者、努力を怠らない者、そのうえで運のいい者が、ひとにぎりの成功者となる二極化が進展した。

だが、政府もまた効率化を迫られ、緊縮財政のなか、公共工事補助金は削減され、民営化を推進、失業者、落伍者、老齢者、貧困家庭に目配りする余裕はなくなった。

それが失われた20年の間に起きたことである。
ファンド資本主語、金融資本主義、そして今、データ資本主義と、経済社会を動かすエンジンは変化しているものの、主たるプレーヤーはひとにぎり。

大半の一般大衆は、「企業の力を強くするためには法人税減税は不可欠」、「証券市場などを通じた成功者への手厚い報酬は経済成長に欠かせない」という言葉を受け入れてきた。

日米欧のそうした経済常識が生んだのが、世界の最も裕福な26人が、世界38億人の総資産と同額、という歪んだ二極化である。

従って、反緊縮、反グローバリズム、反新自由主義経済は、米サンダースやオカシオ・コルテスに見られるように、世界の一大潮流になっている。れいわ新選組は生まれるべくして生まれたのであり、山本太郎という「役者」を得て、花開こうとしている。
参院選の一番の見所
もうひとつ世界的潮流のなかでは、「右派ポピュリズム」もあり、広く捉えれば米トランプ政権はそれにあたるが、日本ではトランプ流の自国第一主義はもちろん、ネット右翼在日特権を許さない市民の会在特会)も含めて安倍政権を支持している。

野党が対立軸になっていないのは前述の通りであり、小池百合子都知事人気に乗ってブームとなった希望の党は、小池氏が踏ませた「安保の踏み絵」に象徴されるように、しょせん「第二自民党」でしかなく、「排除の論理」とともに雲散霧消した。

自民の3倍の「リツイート」と「いいね」に象徴されるように、「弱者へ向けたメッセージ」は、着実に拡散、支持を集めており、それが大河の流れとなる可能性もある。

結果、「れいわ新選組は何議席を確保するか」が、争点のない今回の参院選の一番の見所となっている。

 

 


(引用終了)

 

1907-7-1525-7/12メルマガブログ転送NHKをぶっ壊す

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https://www.youtube.com/watch?v=36LKd1xQ_KU
NHKをぶっ壊す!【政見放送】 NHKから国民を守る党【門田  節代】三重選挙区


(見出し)
立花孝志
2019/07/10 に公開
#参議院選挙 #NHKをぶっ壊す #令和の百姓一揆 
受信料不払いに関する相談センター 03-3696-0750
参議院選挙に41名が立候補しています。全国比例の届出政党としても立候補しています。


(私のコメント)
こう言う政見放送面白い。


(私のコメント終)

 

1907-4-1522-7/6メルマガブログ転送夫婦別姓

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http://hissi.org/read.php/newsplus/20190705/NGp1T0c2c2cw.html
ニュース速報+ > 2019年07月05日

(見出し)


(私のコメント)
夫婦別姓の問題点を論じた記事だ。
これはサヨク的理想で、共産主義のように人間の本能に反するから、結果的に大混乱大虐殺になる、という。
分かりやすい。


(私のコメント終)


(引用開始)


党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
957 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 00:00:31.67 ID:4juOG6sg0
>>956
まず間違いなくミドルネームを認める羽目になって、
しかもミドルネームが1つでなければならない根拠もないから
祖先の名字を全部書くような人間にも対処する必要が出てくる。
そうなると行政手続きの変更コストが莫大になりすぎるのだ。

少なくとも現在の夫婦別姓論は稚拙すぎ、こんな乱暴な議論で
根幹的な制度を変更すべきじゃない。
党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
960 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 00:07:58.95 ID:4juOG6sg0
>>958
まずまちがいなく「子供に両方の名字を名乗る権利を与えよ」
ということになるから。
その意味で法務省案って、訴えられたら耐えられないだろうな。
現状の日本の行政システムは、複数の姓を持つ(ミドルネーム)
を全く想定していない。
全く新たな個人識別制度を社会に導入する必要が出てくる。
965 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 00:22:51.97 ID:4juOG6sg0
>>963
それで済まないから姓というものができたという歴史的経緯が分かってます?
それこそ有力者の子供は、分かるようにしてもらわないと命に係わるんですよw
党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
977 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 00:49:59.77 ID:4juOG6sg0
>>967
原始共産主義社会では姓というものはなく、名前だけがあった。
本人の識別のためだけならこれで十分。
だが社会が発達し財産や地位の差が生まれてくると、それらを
持っている親が、子供に地位や財産を受け継がせたいと願う
ようになった。
そのため血族の識別が必要になり、姓が生まれたのだ。

だから昔は、受け継がせる物をそれなりに持っている権力者
にしか姓は許されなかった。
大部分の人間が姓を持てたのは、明治維新後という歴史的には
つい最近だ。

昔の姓を持っている人間は権力を持っており、たとえ子供であっても
ぞんざいに扱うと酷い目にあう。
過去にはそういう悲劇はいくつもあった。
被支配階級にとって、支配階級が姓を隠して近づいてくるなんて
悪夢でしかない。

自動車のヘッドライトは、自動車から歩行者を照らすと同時に、
歩行者が自動車の接近に気付き、を避けるための装備という
意味合いがある。
同様に子供の姓は、その親とのトラブルを避けるために弱者が
識別に使う標識の意味合いがあるのだ。

それを識別不能にして「面白い」と済ませるのは簡単だが、
それはすべての権力者が、
「子供をぞんざいに扱われても意趣返しをしない」
だけの叡智を人類が得てからにすべきだな。

だから建前上はそういうことが無いことになっている社会主義
国家において、姓の廃止に近いことが行われたことがある。
ベルリンの壁崩壊後、それらの国が姓を復活させたことは
無視するべきじゃない。
党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
980 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 01:02:25.66 ID:4juOG6sg0
>>972
オーナー社長の企業で、名字の違う社長の親族に気付かず
新入りのバイトだと思って虐めた正社員が社長の怒りを買い、
退職に追い込まれたというケースならいくつか聞いた。
党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
985 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 01:18:33.57 ID:4juOG6sg0
>>983
資本主義と共産主義みたいなものだ。
人間の本質を見ろと言ってるの。

あらゆる人間が生まれた時点で平等で、同じ環境で努力の差だけで
地位や財産に差が生まれる社会なら、個人が識別できれば十分だ。
だが現実にはそうじゃない。
これは人間の性みたいなもので、制度で同行できる問題じゃない。

「誰の子なんて気にせずに、全ての子供を平等に扱いましょう。
 だから名字なんてどうだってよいの」
という理念は立派だが、現実には大混乱を生むだろうね。
:名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 01:30:32.87 ID:4juOG6sg0
>>986
極めて逆説的だが、名字で識別できない分それを別の形で
見せようとして、逆に格差が進むのだ。

あと韓国の夫婦別姓は妻が別姓を名乗る権利を得ていると
いうより、夫の一族と認定してもらえないという負の側面の
方がずっと大きいということにも注意する必要がある。
党首討論】記者「選択的夫婦別姓を認めるという方は挙手をお願いします」ただ一人を除いて全員挙手 ★ 3
996 :名無しさん@1周年[sage]:2019/07/05(金) 08:18:02.26 ID:4juOG6sg0
>>989
結婚とは、夫婦の2つの姓を持ち寄って、同意のうえで1つの姓を消すという行為だ。
だからこそ血統から1つの姓が消されることに世代を超えた全員が納得する。
そのタイミング以外で姓を消そうとすると、姓消すことの正当性が無いのだな。

法務省案では、子供は出生時にどちらかの姓に決められるが、両親のどちらの姓を
名乗るかに本人の決定権が無くて良いわけ?
現在でも児童虐待は存在するが、たとえば4人兄弟で1人だけ母の旧姓を名乗らたり
する差別や虐待が発生することが容易に予想できる。
その被害者が国を訴えた場合、勝てると思えないのだよね。

将来的に「この制度は誤っていました」と国が謝罪と賠償しなければならない制度に
わざわざ変えるの?
現在の夫婦別姓案は、
・ 姓が発生した社会的意義と経緯
・ この制度を変えることによる悪影響
・ その責任を国家が負いきれるのか
などを全く考慮していない稚拙なものだ。
議論している人間の大半が上記レベルの知見を持っていないようでは話にならない
だろうな。


(引用終了)

 

1907-3-1521-7/4メルマガブログ転送カトリック衰退

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月3日(水曜日)
       通巻第6126号


(見出し)
加瀬英明のコラム」

パリのノートルダム聖堂が炎上した
(私のコメント)
啓典宗教の時代は終り、神道のような自然宗教の時代が来るのかもしれない。
あるいは創価学会のような新興宗教が群雄割拠の戦国時代のように出てくるのかもしれない。
いずれにしろ、世界の現象は宗教を抜きにして語れない。
(私のコメント終)


(引用開始)
パリのノートルダム聖堂が炎上した

4月15日にパリのノートルダム聖堂が、キリスト教の最大の祝日とされる復活祭のさなかに、炎上した。
 イエス・キリストが十字架に磔(はりつけ)られ、3日後に復活したと伝えられるのを祝う祭である。
 私はテレビのニュースで尖塔が燃え落ちるのを観ながら、セーヌ川の中洲のシテ島に建つ大伽藍といえば、エッフェル塔と並ぶパリの観光名所だが、もはや信仰の対象でなくなっていることを思った。
 ノートルダム聖堂は歴史の博物館だ。ヨーロッパでは、キリスト教というより宗教離れが、進んでいる。フランスも例外ではない。最近、フランスで行われた調査によれば、フランスの若者の7%しか教会に通わない。
 いや、ノートルダム聖堂は観光施設になっているというよりも、貴重な歴史博物館といったほうがよい。
 ノートルダム聖堂はいまから800年前に着工され、200年かけて完成した。「ノートル・ダムNotre Dame」は「わが婦人」を意味するが、聖母マリアのことだ。
 フランスといえば、すぐにフランス革命を連想させられる。
 フランス革命は、国王、王妃をはじめ、5万人以上の貴族、地主など富裕階層、僧侶、尼、政敵などを大量処刑した蛮行だったのに、いまでも「パリ祭」として盛大に祝われている。
 情——心よりも、理を優先するヨーロッパ人や、中国人は恐ろしい。日本に生まれて幸せだったと安堵する。
 5年以内に再建するというがフランス革命は1789年に始まったとされているが、革命派はキリスト教を敵視して、徹底的に弾圧した。
 1793年に、ノートルダム聖堂から十字架や聖像をいっさい取り払って、かわりに祭壇に革命の象徴とされた、裸身に腰巻きをまいた猥雑な女性像が安置され、「自由、平等、博愛」の殿堂となった。

 ナポレオンが1804年に皇帝として戴冠式を行うために、再び教会とした。
 ノートルダム聖堂が炎上すると、マクロン大統領がただちに「5年以内に聖堂を再建する」と述べた。2024年にパリ・オリンピック大会が、開催される。
 私はフランスだけでなく、西ヨーロッパ諸国でキリスト教が力を失っているが、いったいノートルダム聖堂が再建されたとしても、ヨーロッパでキリスト教が力を復活できるのか、疑った。
 フランスでは、イスラム移民が人口の10パーセントに当たることから、再建したノートルダム聖堂は多文化を尊重して、イスラム教の礼拝も合わせて行うべきだという議論がある。
 それにしても、ノートルダム聖堂の火災が、宗教や人種対立のテロによるものではなく、失火だったと知って、胸を撫でおろした。宗教・人種間のテロのグローバリゼーションの恐怖が、世界を覆うようになっている。
 ニュージーランドのクリスチャン・チャーチにおける、白人至上主義者による大量殺戮が起ったばかりだ。もし、スリランカのようなイスラム過激派による放火だったとしたら、ヨーロッパにおける宗教・人種間のテロが激化した。

 ▲西洋の信仰心の行方は

 ヨーロッパにおいてキリスト教の信仰心が衰えたといっても、ヨーロッパの人々はヨーロッパをキリスト教文明圏だとみなしており、イスラム住民に対する嫌悪を強めたことになったろう。
 宗教・人種対立の根は深い。ユダヤ教から分かれたキリスト教が、ユダヤ教の唯一つの聖書を、神の古い約束である『旧約聖書』と呼んでいるが、『旧約聖書』と、ユダヤキリスト教から派生したイスラム教の聖典コーラン』を読むと、宗派や、部族間の憎悪を煽っていることに、呆然(ぼうぜん)とさせられる。
 神武天皇が即位された時に発せられた詔(みことのり)に、世界の全ての人々が一つの家族として睦みえという、「八紘一宇(はっこういちう)」の教えがあるのと比較すると、地球と別の惑星が存在しているようにすら思える。
 神道が森羅万象の和を説く、心の信仰であるのに対して、宗教は信じること——理のうえに、成り立っている。
 紀元1世紀頃に生きたローマの大学者だったケルススが、キリスト教を論じた著作がある。
 「キリスト教徒は十字架を力の象徴として仰いでいるが、もし、キリストが絶壁から投げ下ろされて死んだとしたら、壁を拝むのだろうか」「なぜ、全知全能の神が人の姿をして、地上に降りる必要があったのか」「どうして完全無欠の神が、欠陥だらけの人を装うことができたのか」「なぜ、この時になって人を救おうとしたのか。世界のなかでたった一つの地域だけ、選んだのか」「神とイエスの二人の神がいるのなら、その上に最高神がいるはずだ」と、辛辣に批判している。
 ケルススはセルサスとしても、知られている。百科事典を編纂したといわれるが、このなかの薬科全書だけが遺っており、ヒポクラテスと並ぶ碩学として称えられてきた。

 ▲キリスト教離れが進んでいる

 キリスト教の教義のなかで、もっとも難解なのが、神とその子のイエスと精霊の3つが1つの存在であるという三位一体であり、教義の基本となっている。
 私が親しくしているフランス人のジャーナリストは、もはやキリスト教を信じていないが、「三位一体はスーパーマーケットで、1つの値段で3つ買えるというものだ」といって、笑っている。
 フランシス教皇が来日する
 この11月に、カトリック教会のフランシス教皇が来日して、長崎、広島を訪れることになっているが、このところカトリック教会は崩壊の危機に瀕している。
 カトリック教会では全世界にわたって、枢機卿大司教、司教、神父をはじめとして、多くの聖職者が、青少年、女性や、尼僧に性暴行を加えたかどで告発され、教会の土台が大きく揺ぐようになっている。
 教会は性的な紊乱によって蝕まれてきたのを、長いあいだにわたって隠蔽してきた。
 イエス・キリストが「人を獲る漁師」と呼ばれたことから、魚がカトリック教会のシンボルの1つとなってきたが、在京のイタリアの外交官と教会の性スキャンダルについて話していたら、「イタリアには『ロ・ソホ・コメ・ウンペチェ・ノン・ポソ・パルラーレ』(魚は口をきかない)という諺(ことわざ)がありますよ」と、教えてくれた。

 ▲エコロジーが新しい信仰だ
 
フランシス教皇は2013年から「神の代理人」として、カトリック教会の頂点に立ってきたが、カトリック史上、離婚者の再婚をはじめて容認し、聖書で固く禁じている同性愛者を祝福するなど、物議をかもしている。フランシス教皇バチカン法王庁教皇補佐役のクリストフ・カラムサ神父と、同性愛のパートナーとして同棲してきたことを認めたと、欧米で報じられている。
 アメリカの大都市部でも、キリスト教離れが進んでおり、人々が自然に神性を感じるようになっている。宗教にかわって、エコロジーが人々の新しい信仰となりつつある。

 ▲日本は自国の文化を大切にしよう
 
宗教、人種間のテロがグローバル化しているかたわら、人が八百万千万(やおろずちよろず)の森羅万象によって生かされており、自然を敬う日本の心に当たる、エコロジーが力をえるようになっている。
 幕末から明治にかけて、浮世絵を中心としたジャポニズムが、西洋の絵画芸術、ファッション、庭園、建築などに、深奥な影響を与えた。だが、この時代のジャポニズムは、視覚的なものだった。
 だが、いまや万物に霊(アニマ)が宿っている日本のアニメから、自然を食する和食、武道、茶道、おもてなしの心まで、精神的なジャポニズムが新たな高波となって、西洋を洗いつつある。
 日本国民として、いまこそ自国の文化を大切にしたい。

                  (かせひであき氏は外交評論家)

 

 


(引用終了)

 

1907-2-1520-7/2メルマガブログ転送日本のブランド力

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ロシア政治経済ジャーナルNo.2023


                      2019/7/1


(見出し)

RPE】★日本の「ブランド力」は世界何位?意外な結果

 


(引用開始)
▼日本のブランド力は世界何位???

 

イギリスのフューチャーブランド社が、「国のブランド力
ランキング」を発表しました。

日本は、何位だったのでしょうか?

75位中、73位・・・・。(涙)

 

ウソです。

本当は・・・・・。

 

 

 


1位です!(^▽^)

 

<日本の評判、世界最高=「独特な文化」に高評価−英調

6/29(土) 13:04配信

【ロンドン時事】日本の「ブランド力」は世界最高−。

英フューチャーブランド社が25日発表した国・地域の評判
を基準とした「フューチャーブランド・カントリー指数」
のランキングで、日本が1位となった。>

 

いったい、この会社は、何を基準に判断しているのでしょ
うか?

 

<調査はGDPの上位75カ国・地域が対象。今年1〜2月、世
界各地で過去1年で少なくとも1度は海外旅行した計2500人
にオンラインでインタビューを実施した。

さらに、交流サイト(SNS)での各国・地域に関する投稿
を多数の言語で分析し、22項目で採点した。>(同上) 


項目とは?

・政治的自由
・環境へのやさしさ
・寛容さ
・健康と教育
・生活水準
・安全
・そこに住みたい、勉強したい?
・ビジネス環境
・技術力
・インフラ
・歴史(興味深いか)
・芸術、文化遺産
・自然の美しさ
・お金の価値
・娯楽
・リゾート、宿泊
・休暇中に訪れたい?
・食事


<同社は「国・地域の力を測定するのに、国内総生産GDP
や人口規模、核兵器の数に意味はあるだろうか」と指摘。

その上で、日本に関して、高い技術やイノベーションを背
景とした製品・サービスよりも、西洋とは異なる無駄を省
いたシンプルさなどを体現した独特な文化こそが「日本の
最も偉大な輸出品」だと述べた。>(同上)

 

<シンプルさなどを体現した独特な文化こそが「日本の最
も偉大な輸出品」>


だそうです。

これって、なんでしょうか?

こんまりさんの「片付け法」でしょうか?

スティーブ・ジョブズもはまった禅でしょうか?

シンプルな無印用品でしょうか?

確かに、庭一つ見ても、ヨーロッパ、ロシアでは「豪華さ」
が大事。

日本の庭は、自然との調和が重要で、シンプルですね。

こう考えると、確かに日本の文化というか考え方は、世界
に広まってきている気がします。

 

<米国は五つ順位を落とし、12位に転落。

トランプ大統領の言動が影響したとみられるという。

欧州連合EU)離脱で混迷する英国も七つ順位を落とし、
19位となった。

近隣諸国では、韓国が20位(同20位)、中国は29位(同28
位)だった。>(同上)

 

▼ブランド力世界1日本の課題は?

 

日本のほかにランキングが高いのは?


<2位はノルウェー(前回6位)。3位スイス(同2位)、4
スウェーデン(同4位)、5位フィンランド(同13位)と
続いた。

上位の国々は総じて、生活の質や環境へのやさしさなどが
高く評価された。> (同上)

 

欧州、中でも北欧が高い評価を得ていますね。

そして、これらの国々は、労働時間が日本より全然短いの
に、日本より一人当たりGDPが高いのです。


ブランドランキング2位のノルウェーは、

世界で3番目に労働時間が短い。(日本は17位)

一人当たりGDPは、2017年世界4位。(日本は同年25位)


ブランドランキング3位のスイスは、

世界で8番目に労働時間が短い(日本は17位)

一人当たりGDPは、世界2位(日本は25位)


ブランドランキング4位、スウェーデンは、

世界で9番目に労働時間が短い(日本は17位)

一人当たりGDPは、世界12位(日本は25位)


ブランドランキング5位、フィンランドは、

世界で11番目に労働時間が短い(日本は17位)

一人当たりGDPは、世界17位。


日本は「ブランド世界一」という評価に慢心せず、さらに
改善を進めていくべきでしょう。

(後略)
●おたよりコーナーへ


●カナダ在住Sさまからのメール


北野様

いつもメルマガを楽しみに拝読させて頂いております。

私、以前もメールさせて頂いたカナダ在住のSと申します。

他愛も無い話で恐縮なのですが、最近「quora」という実名Q&Aサイトのアカウントを作ったのですが、下記のような「今の日本はアメリカの属国状態でしょうか?」という質問リクエストがあったので、北野様のまるっきり 受け売り で恐縮なのですが、 回答してみたのですが…。
(回答一覧)
https://jp.quora.com/%E4%BB%8A%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E5%B1%9E%E5%9B%BD%E7%8A%B6%E6%85%8B%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B

そこで2点、嘆かわしい感情が沸き上がりました。


1点はここで回答している人達ほとんどが「アメリカの属国」という考えを持っていること

2点目は私の回答に対して、(多分中国系の人)「反日統一共同戦線戦略なんて被害妄想妄だ!」とコメントがありました。

2点目よりも1点目が非常に悲しいというか、こんなに自国を自虐的に見ているのかと悲しくなってしまいました。本当に北野様がおっしゃるように日本は素晴らしい国だということをもっとわかってもらう必要があるな、、、と実感しました。

2点目に関しては、北野様がいつもリンクしてくださるページでも良かったのですが、海外のニュースサイトで検索をかけてみたら、やはりありました!

一応丁寧に「気分を害されたかもしれないがこれを見てね」的なコメント返しをしてロシアのニュースサイトの「「反日統一共同戦線戦略」の記事をリンクしておきました。Google翻訳でも充分内容が読み取れます。

(Russia Beyond)ロシアのサイト
https://www.rbth.com/articles/2012/11/18/eminent_chinese_expert_calls_on_russia_and_korea_to_form_front_again_19143

他にも結構ありました。。。

(clinicalnews)どこだろ?
https://clinicalnews.org/2012/11/15/china-proposes-a-united-anti-japanese-front/

(Defence.pk)パキスタンのサイト
https://defence.pk/pdf/threads/china-proposes-a-united-anti-japanese-front.219250/


以前、北野様がダイヤモンドオンラインにリンクしていたこちらは存在しておらず上記はそのサイトをもとに記事が書かれているようです。「http://english.ruvr.ru/2012_11_15/China-proposes-a-united-anti-Japanese-front/

他にも論文まで出ているようです。(中国とロシアで共同戦線の内容です)
https://www.academia.edu/8249590/Towards_an_anti-Japanese_territorial_front_Russia_and_the_Diaoyu_Senkaku_dispute

リンクたくさんで恐縮です。(迷惑メールに入りそうですね)
でも 反日統一共同戦線戦略 があった実態を風化させてはいけないと思いまして。。。

他愛もない話で恐縮でしたが、あまりにも自国を愛せていない日本人が多くて、北野様にメッセージをせずにはいられませんでした。

今後とも、ご活躍を陰ながら応援させて頂きます。

 

 

 

 

 

(引用終了)

 

1906-12-1514-6/23メルマガブログ転送山本太郎応援団2

(優秀メルマガブログ紹介)(優秀メルマガブログ紹介)http://tameike.net/comments.htm#new
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65301

(見出し)
(私のコメント)下記の記事の続きです。(参考)1904-9-1477-4/13メルマガブログ転送山本太郎応援団https://www.youtube.com/watch?v=9rF05-miTV8この動画を見ると、山本太郎って案外面白い。(参考終)
ネット上の情報では、以前に言われていた「消費税延期と衆参同日選挙」は無くなったそうだ。そして参議院選挙は自民党がかなり苦しいらしい。山本太郎に支持が集まると、まだひと波乱ありそうだ。https://www.youtube.com/watch?v=jvb_flAdB1E(私のコメント終)

(引用開始)http://tameike.net/comments.htm#new<6月19日>(水)
○本日は党首討論が行われたそうです。でも一部にあったように、「安倍首相が枝野代表を挑発して不信任案を出させ、一気に解散に持ち込む」という大技は不発だったようです。
○いろんな理由があるでしょうし、「皇室日程と外交日程がこれだけ立て込んでいる中で、解散までできるかよっ!」ということもあるのだとは思いますが、この週末に出た世論調査も一役買っているのではないかと思います。
○今週月曜日に出た産経新聞=FNN合同調査を見てみましょう。内閣支持率は先月からちょっぴり下げた48.4%でした(5月は50.7%¥)。なーんだ、「老後資金2000万円問題が響いてないじゃん」と思いますよね。共同通信の方でも似たような結果が出ています。内閣支持率はあんまり変わっていない。せいぜい3p減が関の山です。
○ところがですな、「この次の参議院議員選挙比例代表で、あなたはどの政党の候補者、あるいはどの政党に投票しようと思いますか。次の中からひとつだけ選んでお知らせください」という産経=FNNの設問に対して、わずか1か月間に恐ろしい変化が起きている。
  6月 5月 増減自由民主党 31.4% 39.9% ▲8.5p立憲民主党  9.2%  9.3% ▲0.1p国民民主党  1.6%  2.4% ▲0.8%公明党  6.1%  4.5% +1.6%共産党  4.4%  3.9% +0.5%日本維新の会  6.9%  6.4% +0.5%社民党  0.9%  0.5% +0.5%希望の党   -  0.3% ▲0.3%その他の政党  8.7%  7.0% +1.7%わからない・言えない 30.8% 25.7% +5.1%
比例代表で支持が1%落ちるということは、100万票を失うことにほぼ等しい。自民党にとって、1か月で8.5P減は厳しい結果です。こりゃあ拙いぞ、年金問題はやっぱり効いてるわ、自民党感じ悪いよね~と思われているぞ、と反省しきりであることでしょう。
○ところが興味深いことに、旧民主党の支持が伸びたわけではない。むしろ減っている。そりゃそうだよね。年金問題に対して、有権者はかなり大人になっている。おそらくは、「どの口が言っている!」「お前らにだけは言われたくない!」という気分なのでしょう。これでは党首討論も盛り上がりを欠く。仕方ないよね。
自民党が減らした分は、公明党日本維新の会、「わからない・言えない」などに分散したようです。特に欧米における「トランプ支持層」は、日本ではどこが吸収しているかというと、「低所得、低学歴、右翼気質、ヤンキータイプ」の有権者日本維新の会に流れているのではないかという気がします。例の丸山議員の問題発言「北方領土は戦争で取り返すしかないっ!」は、同党の支持率にさほどの影響を与えていない。そもそもが丸山発言の気分を共有している層が育っているのでしょう。
○左側で言うと、共産党社民党の支持が伸びています。ただし、ワシ的に注目したいのは「その他の政党」の+1.7%である。これってたぶん、山本太郎氏の「れいわ新選組」ですな。わが国における初の「左派ポピュリスト政党」と言っていいでしょう。これに比べれば、共産党なんてのは「意識高杉君」で、あんまり共感を呼んで居る様子がない。、
○つまり「西側先進国の中で、日本政治だけが安定している」とこれまで長らく言われてきたものの、ここへ来てようやく「右派ポピュリスト」と「左派ポピュリスト」の政党が出てきた。逆に自民党旧民主党という2大政党に逆風が吹き始めた。だからと言って、左派ポピュリストと右派ポピュリストが連立政権を組んでしまう、なんていうイタリア政治はわが国のはるか前方を突っ走っているわけで、相対的に見ればまだまだ安定の日本政治といえましょう。今年の参院選は、左右のポピュリスト政党に注目ですな。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65301

山本太郎「消費税廃止が、野党とこの国に残された唯一の活路である」

時任 兼作「寄付2億円」の原動力「『憲法の重要性』とか『立憲主義』みたいな話って、多くの方には残念ながら、響かないと思うんですよね。目の前の生活でそれどころじゃない。今月を乗り切れるかどうか。それなら野党は、こうやって皆さんの暮らしを楽にします、と提案できなきゃ。
第二次安倍政権が誕生してから、野党が今日まで負け続けてきた理由は、経済政策が弱すぎたこと。そこに尽きると思う。
なぜなら、例えば与野党が安保法制や特定秘密保護法で激しく対立した時、世論調査では『自民党、ちょっとやり過ぎだよね』という答えが圧倒的に多かったわけです。そんなことが何度もあったにもかかわらず、6年間の間に5回選挙をやって、すべて野党は負けたわけですよね。その現実と向き合わなきゃならないですよ。
理由は何か。野党はよく財政再建、財政規律と言いますよね。ですが、それを実際にやろうとすると何が起こるかと言ったら、財政カットと増税がセットになるわけです。要するに、『我々が勝ったら、今より生活が苦しくなります』と国民に宣言しているようなものですよね。
20年以上もデフレが続くこの状況でそんなことをやったら、本当にこの国は壊れてしまう。そういう民意に野党が寄り沿わないのは、ちょっとあまりにも状況が飲み込めていないんじゃないでしょうか」
この男、左なのか右なのか。その言動は本気なのか、パフォーマンスに過ぎないのか。一般国民に寄り添う庶民派なのか、それともポピュリストか――。
いま日本政界でもっとも毀誉褒貶の激しい政治家、それが山本太郎だろう。この7月の参院選が初めての改選選挙となる。4月、新元号の発表直後に、それまでの自由党を離党し、師である小沢一郎のもとを離れて政治団体「れいわ新選組」を一人で立ち上げた。5月末には、北朝鮮による拉致被害者家族として知られる蓮池透が山本の仲間に加わり、参院選出馬を表明している。
冒頭の言葉の通り、山本の発言は既存の政治の枠にはまらない。野党主流派とも、もちろん自公政権とも異なるその言葉が、いま急速に支持を伸ばしつつある。「れいわ新選組」に集まっている寄付金は6月中旬現在、2億円に達しようとしている。
他の野党にない求心力を生んでいるのが、「消費税廃止」の提言である。消費税をなくしたら、どうなるか「ここまで国民が疲弊している中で、一番わかりやすい経済政策を掲げよう、と考えました。消費税なら、たいてい誰でも払っているし、自分ごととして捉えられる。『消費税を5%に減税』『将来的には廃止』を野党が一致して訴えれば、『野党が勝てば物価が下がりますよ』と言うのと同じです。
街頭演説、フィールドワーク、いろいろなところで格差の拡大、困窮している方々の現実を感じています。どうしてここまでひどい状況になったのか。やっぱり国による人への適切な投資が、この数十年間なされてこなかったんだと思うんです。
20年以上に及ぶデフレ、これは紛れもなく国の誤った経済政策の結果でしょう。一方で今の政府の、デフレ脱却を謳いながら一向に実効性がない政策も当然ダメ。要は、世の中にお金が回るようなことをしなきゃならない。
デフレで一番奪われたもの、それは消費と投資です。消費が弱まれば投資だって弱まるわけだし、表と裏ですよね。そんな当たり前のことが忘れられて、消費が弱り続けているなら、そりゃみんな貧乏になるわな、と。
じゃあ、緊急的にやらなきゃいけないことはなんだろうと考えたら、強制的な物価の引き上げ、つまり消費増税を止めること。それをしなきゃならない。
強制的に物価を上げるけれども賃金は上がらないから、実質賃金は落ちる。生活が苦しくなるのは当たり前ですよね。だからまず、この増税による強制的な物価の引き上げ、平成からずっと続く間違った経済政策、これを止めるべきだということです」
とはいえ、消費税をなくして国の財政が成り立つのかという疑問は誰の頭にも浮かぶ。山本は、こう続ける。
「もし8%の消費税を廃止した場合、初年度には5%と少しくらい物価が落ちて、そこからは順調に物価が上がるというシミュレーションもあるんです。経済活動が活発になって、物価がちゃんと上がっていくということです。
もちろん消費税をなくせば、あったはずの財源がなくなるだろうという指摘はごもっとも。では何で補うかと考えたとき、2通りやり方がある。ひとつはスタンダードなやり方、税で回収する。もうひとつは新規国債の発行です。特に税に関していえば、消費税の導入前に戻る必要があるだろうと。所得税法人税を再びメインにして、さらにそれらの累進性も強めるべきですね。

逆に言うと、今までは消費税が導入されて所得税法人税が下げられてきた。最初は直接税と間接税のバランスの是正、つまり直間比率の是正が理由だったはずが、いつの間にか社会保障財政再建を名目にして、どんどん消費税率が上がるという話になっている。ありえないですよ、はっきり言って。意味がわからない」
野党の中の空気感消費増税の是非、さらに消費税そのもののメリットとデメリットについては、経済学者の間でも百家争鳴である。筆者は山本の主張がどれだけ的を射ているかをあえて判断するつもりはないが、いずれにしても、こうした大胆な政策提言が、山本が身を置く野党のあいだでも物議をかもしていることは確かなようだ。
自由党を飛び出した背景にも、この消費税をめぐる政策論争、ひいてはこの参院選をいかに戦うかに関する野党間のお家事情があった、と山本は言う。
「小沢(一郎)さんがずっとおっしゃっていたのが、『野党が固まらなきゃ勝てない』と。それは私も異存がなくて、選択肢が多くなればなるほど票は分散してしまう。それで結局、一つ一つの党が考えていることを掘り下げる暇もなく、より露出が多い党に票が流れてしまう。そうなったら与党が勝つのは当たり前ですよね。だから極力選択肢を少なくして、AかBかの戦いにするのが一番だと。
それはわかるんですが、しかし野党の合流に関していうと、『独自でやります』というグループもある。特に今は、野党第一党である立憲民主党がその『独自グループ』になっていますから、それ以外の例えば自由党や国民民主党が固まったところで、これはなかなか厳しいだろうと。

私はただ野党が集まるだけでは弱いと思うし、そこに政策、特に多くの国民が今直面している問題を掬いあげるような政策が必要だと思う。その軸になりうるのが消費税なんですね。勝ちに行くのなら、誰もが当事者として意識できることを旗として掲げなきゃまずいということで、私は飛び出すことに決めたんです。
小沢さんには『誰にも理解されない可能性が高いぞ』『野党がこれから一緒になろうという中で、別グループを立ち上げるということは、君の政治生命をかける戦いになるな』と助言いただきました」
野党の共通政策として消費税廃止を目指す。まずは5%に減税する――。4月の立ち上げ会見で、「これを野党共通政策にできるなら、自分の旗はいつ下ろしてもいい」と述べた山本。しかし、その言葉に追随する野党勢力の動きは、今のところ鈍いと言わざるを得ない。
「私は今、無所属で国民民主党の会派に入れてもらっている状態ですけど、先輩方とお話をすると、びっくりするぐらい真面目というか。いい意味でも悪い意味でも……政権を取ったら言うことが180度変わる、というような狡猾な人たちじゃないんですよ。やはり民主党政権時代に、自分たちが消費税を上げた責任があると感じていらっしゃる方が多い。やはり話していると、『消費税をちゃんと社会保障分野の財源にすべきだ』という話になるんですね。しかしそもそも今の政権は、消費税の税収増分を社会保障に16%しか使わず、あとは借金返済とかに使いましたという間抜けな状況ですよ。みんなからお金を搾り取って借金返済したら、その分世の中からお金がなくなるだけですよね。だったらそこを突いて戦えばいいのに、と僕は思ってるわけですよ。
まあ、こういう話をしていると、国民民主党の玉木(雄一郎)代表が『減税という選択肢もなくはない』とおっしゃったりとか……もちろん私じゃなくて周囲の影響かもしれませんが、こうして極端なことを言い続ければ、徐々にみんなこっちに近づいてきてくれるんじゃないかと(笑)」
自分を左派とは思わない安倍政権が長期にわたり緩和政策をとる中、日本の政界では「左派で反緊縮」のポジションが不在だと言われて久しい。そうした中で、オカシオ=コルテスやサンダース、コービンといった、近年人気を伸ばしている欧米の左派を参照することはあるのだろうか。
「英語が読めないので(笑)。読めれば、彼らが言っていることをパクったりできたんですけど。ただ、もともと欧米の左派と呼ばれる人たちが財政出動を声高に言っていることは知っていたので……日本の場合は、それを与党に持っていかれたということですよね。
自分自身は『左派』と呼ばれることに対してちょっと抵抗があります。右派も左派もなくて、自分はフリースタイルだと思っている。どうしても右派とか左派とかいうと分断が生まれちゃうんですけど、もうそういう状況じゃない、上下だと。
左右ではなく上下。1%と99%の戦いだ、というところでやっている。それにしても本来ならば、人々の生活を底上げするために積極的にいろんな政策を駆使するのが、世界標準の左派だろうとは思いますけどね」
増税に関する3党合意を実現した元首相の野田佳彦は、先に触れた玉木の「消費税減税」発言に関して「ポピュリズムの極致」と批判している。反論はあるか、と尋ねると背筋を伸ばして、こう答えた。
財務省代理人みたいな人に何を言われてもピンとこないですね、ええ。国民が困窮していて、もう底が抜けそうな中で、生活を底上げする政策を唱える人間をポピュリストとしか呼びようがないのだったら、そうです私がポピュリストです、と言わせていただきたいですね」
「令和の時代に、新たに選ばれる者」との意味を込めて立ち上げられたという「れいわ新選組」。その消長が気にかかる。
(文中敬称略。写真/西崎進也)

 

 

 

 

(引用終了)