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ブログ「株式日記」

(見出し)
アナと雪の女王
(引用開始)

(前略)
かに、とても良くできた映画です。音楽もキャッチ―なメロディで覚えやすいし、
登場人物も愛嬌があって、何とも人間的で魅力的。ストーリーも意外性があって、
子供だけではなく大人が見ても充分感動できる内容です。
アニメということで正直少し馬鹿にしていたのですが、「深み」を感じ、何だか元気になれるアニメでした。
 
この作品の根底に流れるテーマは何なのでしょうか?
 
男性との恋に落ちることのない孤独な主人公のエルサが歌う「レット・イット・ゴー」が、
同性愛をカミングアウトしているという見方をする人がいます。
またこの作品は、自己犠牲の尊さを説く非常にキリスト教的な内容であると指摘する学者もいるようです。
確かに、男女間に限らない広い意味での「愛」が重要なテーマの1つであるというのは、納得できます。
 
しかし、この映画にこれだけの人気が集まった最大の理由は、自己肯定ではないかと思います。
声を大にして「自己肯定」する主人公への共感が大きな人気につながったのです。
 
主題歌の「Let it go」は「ありのままに」と訳されていますが、
完璧ではない自分の現状をこれで良いんだと肯定する主人公の勇気と迷いの無い清々しさに、
自分を重ね合わせ、主題歌を一緒に歌って、自分を肯定する。
その快感が、映画への支持につながっているように思います。
多様な生き方があって、どれが正しいとか間違っているというのはない。
自分のやっていることを信じてやれば良いという強いメッセージです。
 
そう考えた時、私の頭に浮かんだのが、バカボンのパパのキメ台詞「これでいいのだ」でした。
 
型にはめられて、その中でしか生きられない世の中は、息苦しく、ストレスのたまるものです。
しかし、自分がいかに世間から異端視されても「これでいいのだ」と
自己肯定してしまうバカボンのパパは、「アナと雪の女王」のテーマと根本は同じです。
 
価値観が多様化して、今まで価値があったものが無くなり、価値がなかったものが尊重されたりする。
絶対的な価値観が見つけられない社会においては、自分が正しいと思う価値を勇気を持って、
信じ続けることが唯一の方法になります。

 

そう考えた時、私の頭に浮かんだのが、バカボンのパパのキメ台詞「これでいいのだ」でした。
 
型にはめられて、その中でしか生きられない世の中は、息苦しく、ストレスのたまるものです。
しかし、自分がいかに世間から異端視されても「これでいいのだ」と
自己肯定してしまうバカボンのパパは、「アナと雪の女王」のテーマと根本は同じです。
 
価値観が多様化して、今まで価値があったものが無くなり、価値がなかったものが尊重されたりする。
絶対的な価値観が見つけられない社会においては、自分が正しいと思う価値を勇気を持って、
信じ続けることが唯一の方法になります。
 
アプローチの仕方はまったく違いますが、画一的な価値観が当たり前だった40年以上前の日本において、
既に自己肯定を繰り返すキャラクターを生み出していた、赤塚不二夫氏の先見性と才能。
日本人のクリエイティビティの高さは、やはり世界最高水準です。
 
(引用終了)

(私のコメント)
ノイローゼの治療法に「森田療法」というのがある。
昭和初期に開発されたもので、国際的にも高く評価されている。
内容は分かりやすく簡単で、
「あるがままに、自分のやるべきことをやれ」
というもの。
その反対が「こだわり」「とらわれ」であり、それが神経症として出るのだ、という。
そういう思い通りにならない気分はそのままにして自分が思い通りになる行動を重視しろ、
と言う。
勉強をやりたい気分になるまで待つのでなく、その気分はそのままにやるべき勉強はやる、
というわけだ。
神経症の治療には「兎に角取り掛かる」事が大切だ、というのだ。
ドキドキしたり、気分が落ち込んでもそういう神経症状はそのまま受け入れ、
「あるがまま」に目的本位で行動しよう、というわけだ。

上記の「ありのままに」「これでいいのだ」というのはこの森田療法に通じている。
さらに言えば、この療法の背景には禅の教えがある。
だから日本人には分かりやすいのだ。
茶道でも「あるがまま」と言う考えは重んじられるが、
それは禅と言う共通の思想を持っているからだ。
剣道でも敵の剣の動きに無心に対応しなければならない。
恐怖心があってもやるべきことはやらねばならない。
「あるがままに」も「ありのままに」も「これでいいのだ」も日本人の昔からの精神だ。
古くから受け継いできたものだが、アメリカでもそう言う考えはあるのだろう。
ただし、Let it goは掛け声みたいなもので日本の精神とは少し違うようにも思える。
あるがまま、というがその前に悩みぬき苦しみ抜く修行が必要だろうと思う。
やりたい放題やるのが趣旨ではない。
映画を見ていないので何ともいえないが、「人形の家」のノラのような話だったら、
そう言う掛け声だけで充分だろう。
いずれにせよディズニーランドに新しいアトラクションが出来るだろうから楽しみだ。
ディズニーランドはそこに居る時はそんなでもなかったが、
帰ってきてから「ああ楽しかった」という思いが湧いてきた。
皆も多分それでリピーターが多いのだろう。

 

(私のコメント終)