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Think outside the box

http://totb.hatenablog.com/entry/2015/03/26/232507

(見出し)

ジェンダーフリー社会のトリレンマ


(引用開始)
この世の中では、何かを実現するためには別の何かを犠牲にしなければならないのが普通です。
 
国際金融においては、
 1.国際資本移動の自由
 2.為替レートの安定
 3.金融政策の独立性
 
の三つを同時に満たすことができない「国際金融のトリレンマ」が存在します。
 
これと関連しますが、通貨に関しては、
 1.複数の国・地域が通貨を共有する(通貨同盟)
 2.財政政策の独立性
 3.各国・地域の均衡ある成長

の三つを満たすことはできません。ユーロ圏で各国の均衡ある成長が実現していないのは、1と2を選択しているためです。


ヨーロッパ統合の理想を具現化した通貨統合が、逆に内部対立を深めているわけですが、
男女平等・ジェンダーフリー社会の理想にも、同様の矛盾が存在します。


anond.hatelabo.jp
 1.男女の働き方・所得の均等化*注1*
 2.女の上方婚志向
 3.社会の持続
 
の三つは同時に実現できません。
1と2を選択すると、非婚化→少子高齢化→過疎社会→消滅への道です*注2。
ジェンダーフリー社会を持続させるためには、男(夫)に対する要求水準を下げて、
「自分より稼がない男」「自分より低レベルの男」と結婚する女が増える必要があるわけです。
 
注1:男の所得が高い要因には、リスキーな仕事をすることや、ハードに働くことがある。
注2:リベラル派・フェミニストジェンダー論者の本音は1と2でしょうが、
彼らの理想社会を実現しても、近未来に消滅してしまう運命にあるわけです。
2と3を選択すると、男が家計の大黒柱になる伝統的な夫婦分業になってしまいます。

(孫引用)

http://dot.asahi.com/aera/2014072300078.html

年収低い人と結婚するなら一生一人でいい? 年収への本音

 

結婚相手の年収は多ければ多いほどいい…と思うのが女性の心理。でも具体的な金額を聞くと、人によって考え方の違いも見えてくる。働く女性の意見を聞いた。

■理想:800万~1千万円(43歳・女性・メーカー)
 40歳くらいの時に結婚相談所に入ったんです。当時の私の年収は1千万円くらい。それなのに、交際を申し込んでくる男性は年収250万円程度の介護士や派遣社員ばかりだったんです。憤りを通り越して悲しかったですね。即退会しました。

「年収500万円以上のエグゼクティブ」とか書いてある男性を見ると、「ちょっと待ってよ!」って言いたくなります。エグゼクティブで500万円ってなんですか?東大大学院を卒業後に外資系コンサル会社に入社したばかりの男性の年収が500万円だと聞きました。年齢にもよるとは思いますが、40歳で500万円なら「あなた、これまで一体何してきたの?」って言いたくなる。私自身はいま、1千万円には届きませんが、そんな年収の低い人と結婚するくらいなら一生一人でいいです。

 実は20代で結婚したことがあります。当時の夫の年収は手取りで700万~800万円くらい。年々上がっていたし、お金に困ることはありませんでした。年収は心の安定につながるし、支えになるので、結婚するなら重要です。

■理想:500万円(34歳・女性・メーカー)
 相手の年収は気にしたことはありませんでした。といっても、正社員で自分より多ければいい。500万円くらいあれば。今の生活を維持できて、年に1度の海外旅行と温泉に2回くらい夫婦で行ける程度で。

 一緒に楽しめる男性が理想なので、私は年収よりきちんと土日が休めて、長期休暇を取れることを重視します。休暇のためなら、平日はいくら深夜残業してくれても構いません(笑)。

 バリバリ働く人は魅力的ですが、ごくふつうの安定したサラリーマンでいい。資産家の男性は、働かないイメージが強いので、私の中ではないですね。

AERA 2014年7月28日号より抜粋

(上記記事の中からブログ主が引用)


40歳くらいの時に結婚相談所に入ったんです。当時の私の年収は1千万円くらい。
それなのに、交際を申し込んでくる男性は年収250万円程度の介護士や派遣社員ばかりだったんです。
憤りを通り越して悲しかったですね。即退会しました。

 

年齢にもよるとは思いますが、40歳で500万円なら「あなた、これまで一体何してきたの?」って言いたくなる。
私自身はいま、1千万円には届きませんが、そんな年収の低い人と結婚するくらいなら一生一人でいいです。

(孫引用終)


(孫引用)


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36454
現代ビジネス賢者の知恵

実例集 友だちできない、夫がバカに見える、満足できない 勉強できすぎる女子たちの孤独と不幸

・すぐ会社を辞める
「私は小学校の頃から成績は常に学年1位でした。特に国語が得意で、文学は私の趣味。高校時代には、大好きなボードレールの詩を原書で読むためにフランス語を独学で習得しました。慶應大学文学部に現役で入り、テレビ局に就職。仕事では、どの男性社員よりも結果を残し、毎日とても充実していました。ところが、40歳のときに人生が狂い始めたんです」

「同じ部署で働いていた年下の男性が、私より先に出世したんです。人事異動の後、大学の女友達で集まって飲んだ時、『男だからって、あんなバカに追い越されるなんて耐えられない』と号泣してしまいました。…
…次の人事異動で、またもや私は昇進せず……。屈辱感からうつ病になり、退職しました。今は実家で療養生活中です」


「私は帰国子女なので、海外部門に力を入れているベンチャー系の旅行代理店に就職。仕事は面白く、東大卒だからと、1年で係長にまで昇進(笑)。ところが、私が2年かけて企画したアジアのツアープランがまったく人気がなく、あっという間に潰れてしまったんです。ショックで、その数日後に会社を辞めました。だって、『失敗した人』というレッテルを貼られるのが本当に不快だったから……。
 
?今は旅行ライターになりましたが、フリーは学歴が全く関係のない社会。仕事がなく、親からの仕送りで暮らしています」

男にも自分と釣り合う知性を求め、格下には容赦ない。桜蔭と並ぶ名門・女子学院を卒業したコラムニストの辛酸なめ子氏が語る。
 
「彼女たちの特性は、男をバカにしがちなことです。そもそも、男を自分より劣っている存在とみなす。それが態度に出てしまい、結果、感じの悪い女になっている。男の学歴にこだわり、平気で出身大学名を聞く。それが格下と知った途端、相手にしなくなります」
 
?高学歴女子の食指が動くのは、高学歴の男性のみ。これを裏付けるデータがある。恋愛学者で早稲田大学国際教養学部教授・森川友義氏によれば、東大女子に、交際相手に関するアンケート調査を行った結果、70%が、交際相手は東大男子だったという。つまり、多くの東大女子は東大男子としかつき合えない現実がある。京都大学法学部出身で、弁護士として法律事務所で働く村山りょうさん(39歳・仮名)が告白する。
 
「大学に入ってから、4回ほど告白されました。でも、みんなインカレのサークルで出会った私立大の学生だったので、すべてフリました。自分より低学歴の男性では、相手も気をつかうだろうし、私も嫌でした。社会人になってからも、なぜか学歴の低い男性ばかりが寄ってくる。全部お断りしました。『私が神戸大卒のあなたとつき合うメリットをプレゼンして』とか、今思えばかなりイタイことを言ってました(笑)。そんなことを繰り返し、気づいたら三十路後半。もう、誰も声をかけてくれません。いまだに男性経験もなく、女として終わったなと……」
 
?今彼女は、「相手の人柄を見るようにしていれば、女として幸せな人生を歩んでいたのではないか」と後悔している。
 
?なぜ、姉崎さんや村山さんは高学歴男子に選ばれなかったのか?。前出の森川氏が厳しい見解を述べる。

「一般的に、高学歴女子は家事全般のスキルが欠如している人が多い。それなのに、一流大学卒というだけで、自分に価値があると思って同等の学歴以上の男を求めている。これは完全なミスマッチ。女性の学歴がモテにつながると勘違いしている。高学歴女子が狙うのは、『3K』、すなわち、高身長、高学歴、高収入が揃ったモテ男ですが、彼らは、残念ながら高学歴女子を相手にしません。彼らが求めるのは、高学歴女子にはない可愛らしさや、男を支える家事炊飯能力ですからね」


個性が強い彼女たちだが、意外と家庭志向の人も少なくないという。慶應大文学部卒の少子化ジャーナリスト・白河桃子氏が言う。
 
「たまたま頭がよくて、偏差値の高い大学に行って、仕事もできてしまうだけで、実は専業主婦願望の人も多いんです。でもそれは、なかなか叶わない。自分より高学歴な男性は少ないし、自分が高収入だと、それを上回る男性もなかなか見つからないからです」
 
?さまざまな苦難を乗り越え、首尾よく結婚しても、知性が仇になりうまくいかないケースも多い。
 
「某中堅私大を出た夫がバカすぎて耐えられず離婚しました。たとえば、夫が『シェールガス』という言葉を知らなかった時には、本気で失望しました。こんな世間知らずな人といたら、私までバカになってしまうと身の危険さえ感じました」(一橋大法学部卒・33歳)
 
?早稲田大学政経学部出身の野本真理子さん(30歳・仮名)もまた、学歴による障害にぶち当たった専業主婦だ。野本さんは、大手広告会社内定を狙ったものの就活に失敗し、小さな専門商社に入社。理想とかけ離れた地味な日々に鬱屈していたが、子どもができたため退社し、家庭に入ることを決意した。
 
「主婦の仕事は広い視野と総合判断が必要とされるゼネラルマネージャー職です。家計の財務管理や家族の動線把握とスケジューリング、効率的な家事の時間配分の算出など、家庭という狭いながらも多種多様な側面を持つ世界を、絶妙なさじ加減で差配する面白さがあります。小さな商社でくすぶっているより、絶対自分の能力や学力を活かせると思いました。
 
?でも、どうしても我慢できないのが、夫の実家との付き合いです。
江戸時代から続く古い農家で、姑は、私が大学で経済を勉強していたというだけで、『女らしくない』『家事なんてやったことがないんだろう』と決めつけ、『嫁の仕事は黙って男を支えることだ』と、私の意見をまったく聞いてくれません。なにをやるにも、『そういうしきたりだから』という前提条件がある。これが一番忌まわしかった。根拠が破綻した理屈を延々押し付けられるのは、もう限界。意味がない!?私、雅子さまの気持ち、すっごくわかります。夫のことは好きですが、離婚も考えて別居しました。今は、視野を広げるため大学に通い直しています。でも、再就職のアテはなく、将来は不安ですね」
 
?勉強ができることは、生きていく上で一つの武器となる。しかし、それは女性にとっては諸刃の剣になることを、彼女たちの告白は物語っている。
 
週刊現代」2013年7月20日号より

(上記記事の中からブログ主が引用)

 

「某中堅私大を出た夫がバカすぎて耐えられず離婚しました。たとえば、夫が『シェールガス』という言葉を知らなかった時には、本気で失望しました。こんな世間知らずな人といたら、私までバカになってしまうと身の危険さえ感じました」(一橋大法学部卒・33歳)

(上記記事の中からブログ主が引用終)


日本社会の持続を所与の条件とすると、1と2のどちらかを捨てる必要がありますが、“主義者”(ノイジーマイノリティ)ではない日本の“普通の女”(サイレントマジョリティ)はどちらを希望するでしょうか。

 

(孫引用)
人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)単行本– 2007/8
 西田 利貞(著)

たとえば「人はなぜ太るのか?」。それは、ヒトが、元来は食物を多量に食べることができない環境に適応した動物だったからである―私たちが人間独自の性質だと信じている事柄の多くは、ヒトが「サル」から引き継いでいる。家族、政治、戦争、言語等々、“人間性”の起源をサル学から解き明かした好著。


(上記著書の中からブログ主が引用)


人間は社会をどのようにも変えられるという考えがあるが、これは知られている限りでは長期的に成功した試しがない。


(孫引用終)


(引用終了)

(私のコメント)

1.男女の働き方・所得の均等化*注1*
 2.女の上方婚志向
 3.社会の持続

このトリレンマは面白い考え方だ。
昔は3.が絶対要件だったから、2.か1.の組み合わせしか無い。
落語で言えば、2.は妾馬(めかうま、八五郎一番出世ともいう)で長屋の娘が殿様の目に止まってお世継ぎを生む話だ。
1.の組み合わせは長屋の住人商家つまり庶民一般だ。
上記の記事を見れば、女の理想が高いが我慢して結婚し、やはり不満で離婚する、というパターンが見られる。
何か印象としては即物的で情緒がないような気がする。
よくわからないので偉そうには言えないが、相手をモノ扱いして自分の権利のようなものを最大限に考える感じだ。
落語では頭の良い妻とバカの与太郎さんの夫婦の話は良くある。
「あわびのし」は家主の息子の結婚にお祝いを持って行き、お返しをもらう話。
町内の若い衆が吉原に錦のふんどしを揃いで締めて行こうとしているのに与太郎さんが仲間はずれになってしまう。
女房が賢くて、寺の和尚さんから錦の袈裟を借りて締めていかせる、という廓噺がある。
題名は忘れた。
かれらは結婚に余り頭の善し悪しは考えていないようだ。
むしろ正直とか誠実が問題になっている。
勿論稼ぎの腕がいい、ということも条件だろう。
それより何より一番彼らを支配した考え方は「御縁があった」「神様が決めたもの」「感謝」というような宗教的なものだろう。
結婚は当然ながら双方に犠牲を強いるが、犠牲がすなわち愛ということになる。
現代の権利意識万能からしてもそうだが、そうでなくても昔からでも結婚は非合理なのだ。
そこで、神様の登場となる。
ただし、余り我慢するのも体に悪いから点数つけて60点ならokだろう。
満足とか感謝とかはある程度努力が必要だし、主観的なものだ。

 


(私のコメント終)