米安全保障神話終1405-5-421-5/6メルマガブログ転送

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三橋貴明ブログ「新世紀のビッグブラザーへ」

 


(見出し)
安全神話の崩壊」
(引用開始)

(前略)

5月2日。アメリカのヘーゲル国防長官は、NATOの今後について講演し、ウクライナ情勢に関連して、
 「欧州では他国から侵略される恐れがなくなったとの安全神話は、ロシアの行動によって粉砕された」
  と発言。ウクライナ情勢に対応するため、加盟国に軍事費の増額を要請しました。
 上記を踏まえて、以下の記事。
 
『米国は日本のため、命を懸けて中国と争わない・・・「利益がない」=米識者
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140430-00000291-scn-cn
 

***(中略)

、「尖閣諸島のために米国人が死ぬことは、ウクライナのために死ぬことよりも筋が通らない」と述べ、
日本や韓国など米国の同盟国は保障を求める一方、米国にはその見返りがないと指摘。
「米国は日韓を守ることを承諾しているが、逆に日韓は米国を守ることを約束していない」と主張した。
(後略)
(記事引用終)

 フィリピンのやスカボロー礁にしても同じです。尖閣スカボロー礁は日本やフィリピンにとっては
「死活的利益」ですが、アメリカにとっては必ずしもそうではありません。
しかも、日米安全保障条約一つとっても、アメリカには、 「自国の憲法上の規定及び手続に従つて」  や、
 「一方に対する武力攻撃が」  といった文言としての逃げ道が用意されているわけです。
 

 オバマ大統領のフィリピン訪問について、
 「われわれの目標は中国に対抗することでも、中国を封じ込めることでもない」
  と、そのものずばりのことを語っています。
 

 いずれにせよ、ウクライナをめぐりアメリカがロシアとの対峙を強めていくと、
中国は両国の間を「スルリ」と抜ける形で、また一歩、大きく踏み出してくるでしょう。
そもそも、中国の軍事力強化が加速したのは、
ブッシュ政権下のアメリカがアフガニスタンイラクで戦争を始めた頃でした。
 

 すなわち、今後のウクライナ情勢が深刻化し、アメリカの視線がユーラシア西部に向かえば向かうほど、
中国がまたもや「スルリ」と足を踏み込んでくる可能性が高いのです。
 

 もちろん、未だアメリカの軍事力が最強であることに変わりはありません。とはいえ、
東アジア、東南アジアのパワーバランスが次第にぐらついてきているのもまた、間違いないと思います。
 

 アジアにおいても、
 
「アメリカがいる限り、大丈夫」
  といった、安全神話は崩壊に向かっています。ならば、どうするべきなのか。
日本国民一人一人が真剣に考えなければならない時代が迫りつつあると思うのです。

(引用終了)

(私のコメント)
青山繁晴さんの話ではいわゆるパンダハガーと言われる軍人たちが居て、
お題のブレなんとか所長と同じようなことを言っているそうですね。
だが、今度のオバマ歴訪はアメリカが逆の考えを持っていると推測出来るのではないのか。
つまり、シナと戦争したくなかったら戦争するぞ、と言わなければならない、
ということを知っている、ということですね。
もちろん現状では尖閣諸島の防衛は日本に任せて極力出てこないでしょう。
しかし、boychan様がおっしゃるようにアメリカにとって地政学的に日本と台湾は重要だ。
アメリカのアキレス腱はパナマ運河ではないでしょうか。
ハワイやグアムでは守れないでしょう。

今はシナに米国債を買ってもらわなければならないし、
経済的にも人的にも緊密だし日本よりシナの方が大切でしょう。
だが、プラグマティズムを信奉している国だから、
いざとなると暴力団そのもので凶暴にガラッと変わるからシナも気をつけたほうがいい。
さて日本はどうするのか。
私は新自由主義の安倍は一刻も早く引きずり下ろさないと日本が壊れてしまう、と思っていたが
安全保障の面から考えると我慢しなければいけないのかなぁとフラフラします。
進む道は核武装と自主防衛だが、アメリカは戦勝国既得権益を絶対手放さないでしょう。
三島由紀夫自衛隊に決起を促したが、大東亜戦争を再開してアメリカを含む世界と戦え、
とは言わなかった。
今の日本の状況は日米戦争前夜の米中による日本いじめに似ていると思う。
核武装と自主防衛(アメリカ軍は撤退)は米中共同体と戦う覚悟も含むと思われる。
もちろん孫子の兵法の通り戦いは下策で詐術が上策だが。
安倍さんは今回の演説で長州ファイブを持ち出してグローバリズムを正当化しようとしたが、
彼らは尊皇攘夷のために開国したのであって国境をなくすために開国したのでは無い。
尖閣問題は日本人に取って太平の夢を覚ます蒸気船であることは確かなようだ。

 


(私のコメント終)