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(私のコメント)

この本は売れ行きランキング2位になったのだが、受験生たちが皆藁をもつかむ思いで買ったと思われる。
しかし結論から言うと全く内容は嘘で詐欺とまではいかないが、みんなを騙す悪い本だ。
私も最初書評を読んだときは努力して良い学校に入学できた立派な人の本だと思った。
そこで勉強のやり方のノウハウを知りたくて買ってみようと思い、 Amazonの書評を読んだら驚いた。

書評ではどんなことが書いてあるかというと、本当は正反対でもともと本人は慶応大学に入れるだけの能力を持っている人間だ、ということ。
まったく能力のない人間が努力だけで大学に入れたと言うものでは無い。
さらに入学試験が英語と論文の試験で集中して勉強しやすい内容だったこともある。
こういう欺瞞の中に美談として本が作られている。
人間は一般に生まれてきたときに宿命として能力の範囲は決まっている。
ただその範囲がよく分からないから努力する必要はある。
しかし大学に絶対に入れない能力しか持ってない人もたくさんいる。
そして人はそんな能力の有無で評価されるべきではないが、学歴社会であるためにそうも言っていられない。
やはり良い大学に入りたい、という気持ちもまたやむをえないことだろう。
ただ問題はそういう能力がなくて生まれてきた子どもたちはどうするか、だ。
そういう能力のない子供達に闇雲に詰め込み教育をやらせて受験競争に駆り立てるのは間違っている。
昔からそういう子供たちは手に職をつけさせる、ルーチンワークをさせるということで世の中に組み込まれてきた。

人は「世のため人のため」に働くのがその存在意義だからそれぞれ能力に応じて役に立つ教育を行えばいい。

頭の悪い人が頭のいい人に対抗できるのは狭い範囲の仕事を深く繰り返し行うことだ。
頭が悪くても頭の良い人に勝つ方法は毎日くりかえし同じ仕事をやることだ。
今の世の中では学校というものがそれ自体目的化して学生はそれの道具か、奴隷か、そういうものになっているのではないか。
落語に出てくる江戸時代の職人さんたちはそれなりに生き生きと人生を送っている。
こういうところを見ると果たして、今は進歩した社会なのかどうか疑わしく思えてくる。

(私のコメント終)
(見出し)
メルマガ一日一冊
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫) 文庫 ? 2015/4/10
http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%A6%E5%B9%B4%E3%83%93%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%81%8C1%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A4%E3%82%9240%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%A6%E6%85%B6%E6%87%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AB%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E5%90%88%E6%A0%BC%E3%81%97%E3%81%9F%E8%A9%B1-%E6%96%87%E5%BA%AB%E7%89%B9%E5%88%A5%E7%89%88-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%9D%AA%E7%94%B0%E4%BF%A1%E8%B2%B4/dp/4048650955/ref=sr_1_fkmr0_1?ie=UTF8&qid=1457835464&sr=8-1-fkmr0&keywords=%E5%AD%A6%E5%B9%B4%E3%83%93%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%81%8C1%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%81%8F%E5%B7%AE%E5%80%A4%E3%82%9240%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%A6%E6%85%B6%E6%87%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AB%E7%8F%BE%E5%BD%B9%E5%90%88%E6%A0%BC%E3%81%97%E3%81%9F%E8%A9%B1%5B%E6%96%87%E5%BA%AB%E7%89%B9%E5%88%A5%E7%89%88%5D+%28%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%29+%E6%96%87%E5%BA%AB+%3F+2015%2F4%2F10

(引用開始)

■テレビでビリギャルを知って
 手にした一冊です。


 本当に武田信玄を「たけだのぶ・・」と
 読めなかった子が、
 1年半で慶応合格したのですね。


 普通に考えたら、
 マジ、ありえね~。


 慶応受かったら裸で逆立ちすると
 言った先生、残念でした!


・さやかちゃんが慶応に入ったら、
 周りのみんな、マジでビビるよ。
 で、スゲーってなる。
 でもね、何より、絶対無理!って言われることを
 成し遂げたことが、自信になるんだ。
 それが大人になってからも、
 大事なことなんだ(p31)


■慶応合格のカギは、
 坪田先生の生徒の興味を引き出す
 教え方だと思いました。


 ただ、答えを教える
 のではないのです。


 質問する→わからない
 →一緒に調べてみようか(教える)


 まず、質問があるのですね。


 常に、生徒にどうしたら
 やる気を与えることができるか、
 考えている坪田先生に感動。


・僕は毎日、お風呂に入るたびに、考えていました・・
 どう言葉をかけたら、「努力することはムダじゃない」
 と教えられるのだろうか、と。(p202)


■感動は、それだけではありません。


 慶応大学に合格したとき、感動。


 そして、金髪の子どものために
 受かる可能性がほとんどない子どものために、
 お金がないのに百数十万円掻き集めた
 お母さんの気持ちにも感動。


 なにか難しいことに挑戦したときの
 気持ちを思い出させてくれる一冊ということで、
 ★5としました。


 坪田先生、
 良い本をありがとうございました。
(一日一冊の書評引用終)

Amazon本の自己紹介記事から引用)

有村架純主演の映画も大ヒットした、「笑えて、泣けて、最後には自分自身も“絶対無理”にチャレンジしてみたくなる」との大反響を得ている感動の実話小説。通称ビリギャル。
本作は、高校2年の夏にして学力は小学4年レベル、全国模試の偏差値は30、英語はかろうじてローマ字が読める程度だった金髪ギャルのさやかが、塾講師である著者・坪田信貴から心理学を駆使した指導を受けてやる気に目覚め、I , my , me , mineを覚えるレベルから始めて1年で英語の偏差値を40上げ、ついには最難関レベルの私立大学である慶應義塾大学に現役合格するまでの1年半を綴ったノンフィクション小説です。
所属する高校から当時、たった2名しか慶應義塾大学に受からなかったその1枠に、学年でビリだったギャルが入ったその奇跡を描いた本作は、単行本の発売から1年半で累計100万部を突破するほどの支持を受け、2014年度新風賞も受賞しています。
ギャルのおバカ発想に大いに笑えて、その頑張りと苦闘ぶりに涙できる感動作で、
受験物語とともに、崩壊しかけていたギャルの家族の再生をも同時に描いているため、
10代から中高年までの幅広い層からの支持を得ることに成功しています。
1300人以上の子ども達を個別指導した経験から、「地頭の悪い子などいない。
どの子も、可能性に満ちている」「ダメな人間なんて、いないんです。ダメな指導者がいるだけなんです。
でも、ダメな指導者も、ちょっとした気づきで、変われるのです」という著者による、子どもや部下のやる気を引き出す心理学テクニックも満載(※角川文庫版では、そうした心理学テクニックや受験テクニック等の実用情報を大幅に削除し、物語だけを純粋に楽しめる形での再編集が施されています)。


(引用終)

Amazon書評から引用)

長年落ちこぼれの中学生を教える塾を経営してきた。

やはり元々生まれついての能力差(知能)は大きいと感じている。
生まれつきの能力が高い生徒は、
いくら現在の偏差値が低くても成績は上げやすい。
本人も周囲もびっくりするような変化を遂げ、
人生が大きく劇的に変わった例も数多く見てきた。

一方、能力の不十分さを痛感するような生徒では、
偏差値を5上げるだけでも四苦八苦を強いられる。
こうした生徒では、ある地点に達すると堂々巡りとなり、
それ以上先へは全く進めなくなることが多いのだ。
間違いなくこの主人公の生徒の能力・知能は高いのに、
この著者は、その点について全く言及を避けている。


(中略)

しかし、これだけははっきり言っておこう。
私や著者のように、「遅滞学習」支援者なら、
絶対に最初の段階で真の能力を判断するのだ。
そうしなければ、指導方針も立てられない。

だが、この著者はその点をあえてあいまいにして、
「低い集団内の偏差値30→慶応大学合格」と
読者をミスリードさせることで、感動を演出している。

(中略)
本当に著者が「できない(能力的に劣る)生徒」の偏差値を
40も伸ばす力があるなら、あえて、
この主人公のような生徒をモデルにはしないはずだ。
もっと低レベルの学校の生徒を立ち直らせたストーリーを
選んだはずだ。その方がずっとまれで、感動的だからだ。

それをしなかったのは、「自分にそんな実例はない」ので、
「手っ取り早く世間の偏差値や能力への誤解を利用
して、能力の高い生徒の成功話を感動本に仕立てよう」
としたのだろう。

(中略)
本書のタイトルを見て、「もしや私も」「もしや我が子も」
と期待して購入した人も少なくないだろう。
トリックに気づかずに読み終えるケースも多いはずで、
いたずらに誰にも夢を抱かせる結果となっている。

親も生徒も世間も、「やればできるはず」と皆簡単に言うが、
誰をも100mを10秒、11秒台で走れるようにできるわけではない。
人それぞれ、能力に応じた学び方があり、限界もあるのが人生だ。
そういう知識、経験が豊富にあるはずなのに、あえて錯覚させるような
書き方をするなど、「教育者」ならあってはならないことだろう。

もちろん、著者はそんな指摘は百も承知しているはずで、
世間の偏差値や能力への錯誤を暗黙に期待して書いているのだ。
この主人公や母親に罪はなく、彼女らが必死に
頑張ったことに嘘はないはずだ。
責められるべきは、真実を語らずに、
結果として彼女らの頑張りに泥を塗り、
多くの読者を欺いた人間なのだ。
(中略)
筆者は、ビリギャルが「偏差値60オーバーのエリート高校に所属していたこと」を、なぜ隠すんですかね。
この人のどこが「どん底」なんですか?

「偏差値30台の高校に通う生徒や、高校中退者が、本当に死に物狂いで勉強して大学に入った」という話であれば、それはもう感動モノですよ。
人生逆転した!って言って良いと思いますよ。

でもこの人、ただの優等生ですよね。
優等生の中でビリだっただけですよね。

中高一貫のエリート学校に入学するために、小学生の時に、どれだけ勉強してきたんですか?
めっちゃ勉強しないと、ビリギャルが所属していた学校には入れませんよね?
(ネット上では、K高校出身と噂されていますが、実際は偏差値68の愛知S高校でしょう(ソースは愛知S高校出身者)。いずれの高校であるにせよ、偏差値60オーバー。中学受験の勝ち組です。)

(中略)

慶應の総合政策の科目は英語と小論文だけだ。1年(高2からみたいなので本当は1年半であるが)で英語だけ徹底的に極めることはそう奇跡でもなかろう。しかもビリとはいえ進学校だし。
つまり、「ビリとはいえ進学校の女の子が高校生活の半分かけて英語の偏差値を40上げ、慶應の中でもほぼ英語だけで受かるような総合政策に合格した話」である。
ギャルっていうのもどうも勝手なイメージの植え付けにみえる。


(後略)

(引用終)


(引用終了)