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本の紹介
「東大首席弁護士7回読む勉強法」

著者は山口真由さんという女性で、2006年3月に東大法学部を主席で卒業した。
在学中に司法試験と公務員試験に合格、財務省に就職した。
学生勉強チャンピオンみたいなひとなのだが、
その人の勉強法などを書いた半分自叙伝みたいな本だ。
その目玉の勉強法はシンプルで、テキストとなる本を7回読む、というやりかただ。

7回勉強法だけでなく、勉強に対する心構えや生活の仕方も面白い。
勿論優秀な人だから真似できる部分は少ないかもしれないが、それでもとても参考になる。

但し、全然別の超人的人間、と言うわけではなく、普通の人が努力した、といっていい。
では凡人と何処が違うかというと、考え方ややり方にかなり工夫がある。
この工夫の部分が参考になる。
特にメンタル面、物事の考え方などは教えられることが多い。
例えば勉強は苦しく、面白くないもので楽しみはないが、
その代わり、勉強の結果目標達成した時の喜びは代えがたいものだ、という。
だから、目標設定が大事だ、と言っている。

これは、スポーツでも仕事でも同じだろう。
スポーツはやっている間は苦しいが、終わると楽しい。
勝てばもっと嬉しい。

また、人生そのものもそんなものかもしれない。
お釈迦様は死ぬ時、「ああ、人生はよいものだ」と言って死んでいった。
それは若い頃から苦しみながら人生を生き抜いてきて、死ぬときに得た充実感を言ったものだろう。
そして、著者は勉強で唯苦しめばいい、というものでなく、「目的合理性」をもって作業に当たるべきだ、という。
この本はその目的合理性のための方法を書いたものだが、
やはり一芸に秀でた人のいうことは示唆に富み、色々と勉強させてくれます。


本の目次
・はじめに

第一章「頭がいい人がしていること」
・頭の良い人になれる最良の手段は勉強法を身に付けることである。
・勉強に不可欠な努力と成功体験
・自信というキーワード
・自信は傲慢とは違う、と心得よう
・勉強法確立に自分を知ろう
・大人になった今だからこそ出来る戦略的勉強法

第二章私の勉強ヒストリー1
・勉強しようという意志はこうして芽生えた。
・一日4時間勉強全国模試で一位に
・14歳で上京できる同級生たちの中で。
・予備校は行かず東大合格。
・東大と言う場所で学んだ新たな手法と向上心
・大学3年生で司法試験に合格した秘訣とは
・切迫感に駆られて突き進んだ19時間半勉強の日々
国家公務員試験を目指して
・東大生主席で卒業出来た理由

第三章私の勉強ヒストリー2
・学生時代とは勝手が違う、新社会人としてのとまどい
財務省の強烈な洗礼
・官僚から弁護士へ
・私の弱点克服法1
・私の弱点克服法2

第四章誰でもできる「七回読み勉強法」とは
・読むには3つの方法がある
・さらさら読んで数を打つ、必勝の読書法
・ 7回読みにはアレンジが必要な分野もある
・どんなテキストを選べば良いか
・ 7回読みなら山張りしないでも大丈夫
・ 7回読みはこうして進めよう
・音読手書きのメリットとデメリット
・こうかも、やっぱり、が知識を作る。

第五章努力とやる気を持続させるメンタルコントロール
・小さな工夫でやる気にエンジンがかかる
・細かな計画は立ててはいけない
・自分のなかの決まり事とうまく付き合うには
・集中力が落ちてきたときの秘策とは
・後回し、先送りの癖をリセットするには
・目標を持つためにすべきこと

第六章なぜ学ぶ、何を目指す、自分と向き合うと見えるもの
・自分の活動の場を広げること
・生活には小さな目標がある
・知らない、わからない、の世界から一歩を踏み出そう


(要約引用開始)

・はじめに
1.まず第一に向上心があることが重要だ。
これは人間ならだれでも多かれ少なかれ持っている。
次にこの向上心を元に、向上するために勉強するのだが、ヤミクモにやってもダメで、方法がある。
その勉強法をつかって勉強し、その力を使い、自分を限りなく成長させてゆく、
つまり、向上心と勉強法の結びつきは爆発的な推進力になる。
勉強は良い点を取る、というのでなく、今日出来なかったことを明日できるようにするためのものです。
今の自分を乗り越えて明日の自分の夢を描く力なのです。

第一章「頭がいい人がしていること」
・頭の良い人になれる最良の手段は勉強法を身に付けることである。

1. 頭の良い人と言うのは発想やセンス、コミニケーション力など、いろいろな要素を持った人だ。
これらの能力は先天的な要素を多く含んでいる。
また、たとえばコミニケーション力といっても客観的な基準がない。
しかし勉強はどんな人であっても1つの方法でじっくり積み重ねていけば、知識は必ず頭に入り、
成績に反映されていく。
先天的なものと違って、勉強によって得られる知識は誰にでも身に付くものなのです。

2.では勉強のできる人になるにはどうすればいいか。
それは自分の勉強法を確立することです。
そもそも勉強とは新たな知識に触れ、それを理解していくプロセスのことです。
このプロセスをいかに短時間で確実に行えるか、それが勉強の方法論です。
勉強法を確立しそれを実践している人が、勉強のできる人と言うことになる。

上記のポイント
「勉強法と言うレールを確立すればそれをひたすら繰り返すことで知識は身についていく。」

・勉強に不可欠な努力と成功体験

1.勉強法を確立したとしても、決して勉強は楽しいものでは無い。
なぜなら知識を学び自分のものにするには努力が必要だからです。
努力とは反復と継続を意味しているが、この作業は地道で、ときには退屈、多くの場合は苦痛だ。
学ぶ事は面白い、楽しくなればやる気が起きる、という話は幻想だ。
知識を頭の中に定着させるという段階では、大部分は我慢と忍耐です。

勉強が楽しくないから自分は勉強が苦手だ、と思う人は考え違いだ。
勉強が楽しくないのは当たり前であり、苦痛を感じるのは自然なことです。
ではどうするか。
勉強と言うプロセスそのものが私たちの目標ではなく、試験に受かる事、資格を得る事、等のゴールが私たちの目標なのです。
勉強は目標を得るための手段に過ぎません。
そしてその手段が苦しいからこそゴールにたどり着いた時は本当の意味で楽しいと思えるのです。

2.とは言うもののゴールに向けてだだ努力するのはさすがに苦痛です。
継続するための前向きの動機付け、やる気を維持するために基本姿勢が必要だ。
何より大切なのは目的、目標をを持つこと。
それもできるだけ形になってい見えるものが良いでしょう。
遠い先の目標だと日々のモチベーションを維持できないので、
次は60点、次は70点と少しずつハードルを上げていく方法が効果的です。
何の目標もなく勉強だけを延々と続けていくなんて無理な話です。
明確な目標を持つ事は勉強を始める際にそして続ける上で最も基本的なことです。
さらに目標を持つと、今は苦しいけれど試験が終われば解放される、と言う風に終着点が見える。
終わりがあるからこそ我慢や忍耐もできるのです。
この目標は、それを達成するたびに成功体験と言う名の貯金として蓄えられ、喜びとやる気は確実に積み重ねられていきます。
それはやがて自信という自分自身の基盤を作りだしてくれるものなのです。

上記のポイント
「勉強には苦痛が伴う。しかし目標を決め達成することによって成功体験が積み重なり、それが喜びと自信が生まれる。


(要約引用終了)

 

(以下続く)